資金調達リリースをQA形式で補足します!
本日1.8億円の資金調達を発表させていただきました!
▼資金調達リリースはこちらから
改めて自己紹介をさせていただきますと、イマクリエイトはVR業界のスタートアップです。
“インターネットによって検索が当たり前になって誰もが「知る」ということを自由にできるようになったのと同じように、誰もが何かを「する」ということを自由にできる世の中をつくりたい”という思いから、「XR(=AR・VR・MRの総称)でやってみる」が当たり前になった世の中を実現することを目標に、現在、身体性のあるVR『するVR』の研究開発に取り組んでいます。
特に、「見る」ではなく「する」が特徴のバーチャル技術を活用したトレーニング開発を行っており、おかげ様で順調に事業拡大、このたび資金調達を実施させていただき、さらに成長を加速させていきたいと思っています。
今後に向けた意気込みは山ほどあるのですが、PRリリースでは全てをお伝えすることはなかなか難しいこともあり、今回のnoteを通してPRリリースの補足をさせていただきます!
Q:事業は成長しているの?
良い感じで右肩成長中です!
Q:『するVR』って何?何が良いの?
バーチャル空間で現実のように身体を使って様々な「する」ができる、バーチャル空間だからこその体験を、イマクリエイトでは『するVR』と呼んでいます。
バーチャル空間での体験の何が良いのかというと、現実ではありえない体験が可能になることです。
あらゆる体験にテクノロジーのアシストが受けられるので、例えば見えないものを可視化したり、物体を透過して見えるようにしたりなど、体験の幅が大きく広がります。
そして、バーチャル空間での体験とはいえ、本当に現実のように身体を使うので、例えばけん玉をバーチャル空間で練習すれば本当に技を習得できますし、溶接に関してはバーチャル空間で練習したほうが現実で練習するよりも高い習熟効果があることを確認できました。
Q:なんでVRだとできるようになるの?
まだまだ研究中ではあるのですが、「インプット」「アウトプット」両方に作用できるからです。
長くなりますが、もう少し具体で説明しますと、そもそもスポーツや運転など、人が何らかの技術を習得するためには、「やりかたをインプット」して、「自分なりにイメージを固めて」、「実際に身体を使ってアウトプットする」の3つを何度も繰り返すことで、やりかたを身体に染み込ませていく必要があります。
本や動画は「やりかたを知るための手段=インプット」に対して作用する手段の一例です。本や動画を読む・見るだけではできるようにならないのは、自分の身体をどう使えばいいかというアウトプット方法まではわからないからです。
例えば、「腰を入れてスイングしましょう」というインプットを、いざ自分の身体でアウトプットしようとしても、やり方がわからず、うまくいかないと思います。これはアウトプットの方法がわかっていないことが原因です。
できるようになるためには、「インプット」も「アウトプット」も欠かせない、ということですね。
そこで、「インプット」だけでなく「アウトプット」もわかりやすくするための手段として、イマクリエイトはバーチャル技術を活用しようとしています。
バーチャル空間では、本や動画のようにやり方を示すことはもちろん、そのやり方をどう身体の動きとして出力するべきかを空間上にガイドとして示したり、あるいはあるべき動きに対して自分の動きがどうだったのかをフィードバックすることもできます。
こうした、「どう身体を使ったらいいかがわかる=インプットに作用する」だけでなく「どう実践すればいいかがわかる=アウトプットに作用する」こともできるのは、バーチャル空間だからこそです。
とはいえ、この分野はまだまだ研究途中。
イマクリエイトのCTO川崎は東京大学の社会人博士なのですが、アカデミックな取り組み含め、引き続き理解を深め、よりよいバーチャル空間における体験づくりに役立てていきたいと考えています。
Q:競合優位性は?
「”見る”を中心とした疑似的な体験」や「作業のプロセスがわかる体験」ではなく、「現実のように身体を使う、リアリティのある体験」をつくることができる、バーチャルを扱う技術力の高さです。
バーチャルはどこまでいってもバーチャルであって、現実ではないので、例えば手を重ねると下の手の動きがカメラ(VRゴーグル等は、ヘッドマウントディスプレイ等に備え付けられているカメラで手の動きをトラッキングすることで、身体の動きをバーチャル空間に投影しています)から隠れて検知できなくなってしまい、体験がうまく成立しなくなったりなど、様々な問題が起きます。
なので、現実の再現は非常に困難ではあるのですが、イマクリエイトでは様々な工夫で現実に近い体験性を成立させています。
実際、これまで開発してきた様々なトレーニングでは、体験が現実と比べて違和感がないかどうかを現場の方に監修していただきながら、微修正を何度も重ねて完成させています。ここまでバーチャル空間における体験を作りこむことができるのは、イマクリエイトならではだと思います。
なお、このあたりは、直近ではUnityさん主催のイベント『SYNC 2022』などで開発におけるtipsを講演させていただいたりするので、ご興味あればぜひご覧ください!
▼SYNC 2022
(弊社講演は10/25(火)20:15~20:30から)
中長期的には、「バーチャル空間でやってみる」という体験をサービス化していくことも検討しているのですが、それを見据えて、バーチャル空間における体験開発の知見を一般化して提供できるようにするなど、『するXR』を体験できる基盤の整備も進めていこうと考えています。
Q:資金調達の用途は?
前述のとおりで、スポーツや運転など、人が何らかの技術を習得するためにはインプットもアウトプット、両方が必要ですが、じゃあどうすれば両方をもっとわかりやすくできるのか?ということを研究していきます。
例えば、「アウトプットに作用する」と言っても、「どう身体を使えばいいか、アウトプットのさせ方をわかりやすくナビゲーションする」、「アウトプットの結果に対してどうすればもっと良くなるかフィードバックする」などの手口があり、手口ごとに「じゃあ具体的にどうする?どう実装できる?」など、考えることは山積みです。
ちなみに、新しく開発した『するVR』のマルチプレイ機能は、「インプット」と「アウトプット」、両方に作用する機能です。
マルチプレイ機能とは、『するVR』の体験性はそのままに、同じバーチャル空間に複数人が同時に入ることができることで、バーチャル空間でも教えること、教わることができる機能です。
フラットにいえば、この機能によって時間や場所、設備や道具の有無を問わず、しかもテクノロジーによる体験アシストを受けられるマンツーマンレッスンができるようになります。
これまでの『するVR』は一人用でしたが、そのときからこだわっているテクノロジーによる「インプット」と「アウトプット」の質を高めるための体験のアシストはそのままに、人によるアシストも可能になるので、バーチャル空間における体験をもっと良いものにできるのではないかと考えています。
▼『するVR』紹介動画(マルチプレイ機能も紹介しています)
Q:ARやMRはやらないの?
VRだけをやっていくつもりはないです!
「できる」に一番コミットできるベストな手段でやっていきます。
『Magic Leap2』などのMRデバイスも含め、色々とすぐ試して、あれこれ日夜模索しています。
Q:どんな人の採用募集をしているの?
XRエンジニア、サーバーエンジニア、3Dモデラー、3Dデザイナー、事業開発を特に募集しています!
●XRエンジニア:
身体性のあるバーチャル体験を開発するエンジニアです。「XRでやってみる」が当たり前になった世の中の実現を目指して、toB向けのトレーニング開発を中心に取り組んでいただく職種です。
●サーバーエンジニア:
イマクリエイトでは、中期的には『するXR』をサービスとして展開していくことを目指しています。その実現を目指して、インフラ面の設計や構築を中心に、Web画面の開発にも携わっていただきたいと考えています。
●3Dモデラー、3Dデザイナー:
バーチャル空間の中で何かを「する」という体験を、空間や道具などの各種オブジェクトのデザイン・制作の面から高めていただく職種です。
●事業開発:
直近では、「現実に効果のあるバーチャル技術を活用したtoB向けトレーニング」の開発に取り組んでいきます。単に「バーチャルトレーニングをつくる」というわけではなく、どうすれば効果を出せるか、現実をもっと便利にできるかを研究していく必要もあるため、プロジェクト型のビジネス展開になっていくと考えており、その事業推進を担当いただきます。
※ご参考:
住友商事様、InnoJin様と共同開発を進める小児向けVR弱視治療用アプリ。
このような企業様との事業づくりを行っていただく予定です!
各職種、ご興味もっていただけましたら採用ページもぜひご覧ください!
社員インタビューもありますので是非。
▼イマクリエイト採用ページ
Q:これからどんなことに取り組んでいくの?
イマクリエイトのビジョンは「“XRでやってみる”が当たり前になった世の中を実現する。」です。
その実現のために、これまでは「バーチャルでやってみる」という選択肢をまずはつくる、というフェーズでした。
そしてこれからは、「バーチャルという選択肢の価値を知ってもらう」というフェーズに進んでいきます。
引き続き「する」が特徴のバーチャル技術を活用したトレーニングを開発しながらも、そこから一段レベルを上げて、「バーチャルのほうが便利だ、バーチャルって想像していたよりも良い」と思っていただけるように、現実への効果性を意識したバーチャル体験をつくっていきます。
まだまだバーチャルというと「新しいもの」というイメージが強く、新しいからこそ注目を浴びている部分も多いかと思いますが、「新しい」以上に「便利」というイメージを持っていただき、注目していただけるように頑張っていきたいところです。
もちろん、それだけで「XRでやってみる」を当たり前にはできないと思っています。
さらにその先には『するXR』をサービス化していく構想も持っていますが、ハードウェアの進化などの環境変化も必要。なので、ビジョンの実現を目標に、まずはちょっと先の未来に向けて着実に事業を推進していくつもりです。
最後に
前述の通り、これからイマクリエイトはフェーズ2に入ります。
開発するコンテンツ自体も、単なる「バーチャル技術を活用したトレーニング」ではなく、「現実に効果があるバーチャル技術を活用したトレーニング」へと進化させていきます。
バーチャルはまだまだ新しい概念だからこそ、バーチャルに興味が無い人、自分には関係ないと思っている人が今はまだ大多数だと思いますが、そういう人たちにも興味を持っていただけるような体験をつくれるかどうか。
ここにチャレンジしていきます。
なかなかハードルは高いですが、とはいえ、これでもまだ通過点。「バーチャルって便利じゃん!」と皆さんに思っていただけるような体験をつくっていきますので、引き続きどうぞ宜しくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?