大学と川内野菜勉強会の熱い絆!未来を育むコラボレーション
今回は、福島県川内村の川内野菜勉強会と、2つの大学が繰り広げる心温まる”コラボ”についてご紹介します。
1. 川内野菜勉強会
川内野菜勉強会は、東日本大震災と原発事故から4年後の2015年、相双農林事業所双葉普及所の勉強会参加者を中心に設立されました。「未来を担う子どもたちのお手本となるような活動に挑戦する」「川内村村民の生き甲斐、安らぎの場、結びつきを考える取り組みを行う」という目標を掲げ、地域農業の復興と活性化に尽力しています。特筆すべきは、慣れ親しんだ野菜だけでなく、紫ブロッコリーやケールといった西洋野菜の栽培にも積極的に挑戦していることです。
この川内野菜勉強会と連携し、素晴らしい取り組みを行っているのが、玉川大学(東京)と福島大学(福島)です。
2.玉川大学学食コラボメニュー
玉川大学では、今年も学食で川内野菜勉強会が栽培した野菜を使ったコラボメニューが提供されました。これは、2013年から川内村でゼミ研修を行っている教育学部原田眞理教授のゼミ生が中心となって企画したものです。「東日本大震災のことを忘れない」「玉川の学生に川内村のことを知ってもらいたい」という学生たちの熱い想いが込められています。福島県双葉郡川内村産の食材を使ったオリジナルメニューは、学生や教職員に大好評だったそうです。
3.福島大学学園祭提供メニュー
一方、福島大学では、学生の自主ゼミで集まった学生たちが中心となり、川内野菜勉強会の野菜を使った料理を学園祭で提供しました。この活動の中心となったのは、昨年福島大学の「むらの大学」で川内村を中心に学んできた学生たちです。「むらの大学」とは、原発事故により避難を余儀なくされた地域を訪れ、地域住民との交流や調査、課題解決に向けた活動を行う授業です。学生たちはこの学びを通して、川内村の現状を深く理解し、自分たちにできることを模索してきたのです。
4.最後に
異なる場所にある2つの大学が、それぞれの形で川内野菜勉強会と繋がり、地域復興を支援する。この連鎖は、まさに未来への希望を象徴していると言えるでしょう。学生たちの熱意と行動力、そして川内野菜勉強会の地域への愛情が織りなすハーモニーは、多くの人々に勇気と希望を与えてくれます。こうした学生たちとの繋がりを通して、川内村の未来がさらに開けていくことを心から願っています。
【参考】以下、川内野菜勉強会の様子