ある莫迦の憧れに憧れて3

長文は苦手なのだ。昔から作文や感想文が苦手だった。感想文書けばあらすじ、作文は叙景文。
私はやはり日記とか似合ってないのかしら。
言葉も男女両方使っちゃうし、丁寧文と書きっぱなし文も混ざってるしね。
そこは勘弁してくんなせぇ。
遺書代なんだから、祈ってることを書こうか。
僕の首には24時間おじいちゃんのドッグタグと愛犬の遺骨が入ってるネックチェーンがしてある。
どこかの宗教が言ってるような次世界があるなら絶対会いたいのだよ。
ダビデってパグ犬だけどね。
僕が始発で仕事に行く時に必ず起きてきて体を擦り付けていってた。
それは最期の日も同じだった。
朝早くにゼーゼーと喉を鳴らして僕の所へ来た。
最後の挨拶だったのかもしれない。
頭を撫でてあげて、出かけて仕事終わりにロッカールームの携帯を見て泣いた。
涙を流して泣いた。
帰りに弔い代わりに「ダビデありがとう」とチョコに書いてもらい憂鬱な帰路へついた。

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