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ある莫迦の憧れに憧れた今まで やり直し 3

僕には二つ歳下の妹がいる。僕が保育園の年中さんの時に、妹も保育園へ入園した。何月頃かな?教室で、折り紙を折っていた時のこと。蛙を折っていたのだけど、なかなか難しくてね。外は曇り空だった。向かいの棟から先生が園児を一人連れて、園庭を渡ってくるのが見えた。誰かな?何だろう?気になって見ていると、先生とその園児は僕のいる教室へ入ってきた。園児は妹だった。寂しがってどうしても言うことを聞かなかったみたい。先生は妹を僕の隣に座らせて、一緒にいてあげてね、と僕に言った。泣き腫らした顔の妹が笑っていた。そのまま、僕は先生の言う蛙を折ったりしていた。妹も折り紙で遊んでいた。たまに二人で話したり、妹に、こう折るんだよ、と教えたり。園庭で遊ぶ時もしばらくは妹と一緒だった。妹がもう少し大きくなって、一人でお風呂に入るようになった。母は妹に、お風呂に浸かっている間は歌を歌っててね、と言っていた。浴室からしばらく歌が聞こえる。それが止まる。僕が母へ、歌が聞こえなくなったよ、と伝えると、母は浴室へ急ぐ。妹は溺れていた。そんな毎日をずっと繰り返していた。
妹も大学生になった頃、叔母の家へ二人で遊びに行った。従兄はもう家にはいなかったけれど、あれやこれや話して過ごした。夜、テレビを観ていたら、リングという映画が始まった。二人で観終わって、そろそろ寝ようと各々の部屋へ行く。僕も自分の布団が敷いてある部屋へ行き、本を読みながら転がっていた。すっと扉が開いた。枕を抱えた妹だった。怖くて眠れないから一緒に眠って欲しい、そう言ってきた。僕は、構わないよ、と妹に伝えると、妹は布団に潜り込んできた。ぽんぽんと背中を叩いてやりながら妹を寝かしつけた。いい所で電気を消して僕も眠ろうとしたら、真っ暗は怖いから豆球はつけておいて、と妹が言う。分かったよ、と豆球にして、僕も眠った。妹は背中にしがみつきながら眠っていった。


なんだこのエロ漫画にでもありそうなシチュエーションは……
もちろん、そういうことはなく、なんか仲良かったよなという記憶。先日、どれくらいぶりか分からないくらい久しぶりに個別LINEが来て、最近の曲も悪くないぞ、とMrs. GREEN APPLEの曲を送ってきた。悪かなかった。カステラのコピバンやったり、レッチリのコピバンやったりしていた妹が家族を持ってお母さんになりましたなあ……良き妹。

今日はこんな感じで。

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