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紋章症候群
確定申告に追われ、朝から脇目も振らず「9時間」。
パソコンに向かって膨大な伝票を入力している。
だから息抜きに15分だけ…。1本だけ記事を書かせてくれ…。
大好きなコラムを書き散らしたら、きっとあと3〜4時間は作業できる。
誰に許しを得る必要もないのだが、一旦断りを入れてnoteを開いた。
私は紋章やロゴが好きだ。
優れたデザインを鑑賞するのも好きだし、自分で作るのも好き。
だから、使う当てもなく作字したり、ロゴを作ったりしている。
今回は「僕らの機材」という架空の番組タイトルロゴのお話し。
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私は、小学生の頃から親友とビデオカメラで遊んでいた。
コマ撮りで人形のアニメーションを作ったり、ヘンテコなCMを作ったいりしていた。
その親友というのが大変にアイディアマンで、パソコンがないあの時代に、撮った動画に「タイトルを入れて」「編集して」いたのだ。
それも誰にも教わらず、独学で、そして「小学生なのに」である。
当時はその凄さが分からなかったが、今となっては舌を巻くような才能だ。
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我が家にも私が生まれる前からビデオカメラがあり、当時としてはとても珍しかった。お向かいの家同士でビデオカメラを保有していたことが、今我々の仕事に大きく影響しているのである。
80年代や90年代は、1つの家電で、1つの機能しかなかった。
ビデオは再生するだけ。
テレビは映すだけ。
カセットプレーヤーは音楽を聴くだけだ。
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今はiPhoneという大変に便利な代物が登場した。
電話ができて、動画が見れて、撮れて、音楽を聴いたり、写真を見たり、手紙を出したりなんでもできる。
しかもそれがポケットに入ってしまうのだ。
それはそれで重宝しているのだが、あの時代の「機材」が纏う独特のワクワク感が懐かしい。
そんなことを思い出した時、僕らのあの時代は「ある意味幸福だったのだな」と思うことがある。
次々に現れる新技術、新製品に心躍ったものだ。
そんな愛おしいガジェットを語り明かす番組があったらいいなと思ったのだ。
特に発信する媒体を持っていないので、ロゴだけ作った、というわけなのだ。
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題字には「ボールマウス」「8mmビデオカセット」「8mmビデオカメラ」をあしらった。
エンブレムには思い出深い機材をたくさん詰め込み、英国王室さながらに動物を従わせている。この2匹も大変に思い出深い。
様々な紋章を日常的に見ているので、伝統的な形に則りつつも自由に作っている。とても楽しいのだ。
こんな感じで、未公開の紋章が幾つもあるので、私の紋章症候群はなかなか治りそうにない。
さて、書き始めてもう20分も経ってしまったので、このコラムはここまで。
記事:まるのすけ