何者にもなれないことを受け入れるのが大人になること?
何者かになりたい、漠然とそう思っていた。
大学で学んだことを活かし専門職になるのだと思っていた。でも、研究者にもカウンセラーにもならないことを決めた私は会社員になるために就職活動をしている。
なんだか、モヤモヤするのだ。
このままどこかの企業に就職して、結婚して、子どもを産んで、復職して、定年まで働いて、老後はゆっくり過ごす??のだろうか。
何者でもない平凡な生活、いや平凡なことは幸せだろうか。
医者とか、弁護士とか、名前がある職業に憧れてしまう。そうなれなかったことに絶望してしまう。それらを目指さなかったのは自分なのに。
自分を揺るぎのない自分と認識できればこんなこと思わないのだろう。職業が何であっても、何をしていても、「何者」でもない「私」なのだから。
そう思えるまで精一杯あがいても良いのかもしれない。