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まいにちてがき絵日記 | No.384 | ある旅の記憶「深圳で飲茶」
大型連休、時間のスキマに
わたしの一風変わった旅の記憶を。
昨晩、大型連休はもっぱら国内のマイナーな場所をさまよっていたと書いたが、一度だけGWに香港へ行ったことがあったことを思い出した。
目的はショッピングでも観光でもなく友人に会うことだった。
知り合ったとき留学生だった彼女は日本で暮らしたいと奔走していたが、いつの間にか深圳で幼なじみと結婚していた。
香港で会う約束をしてふたりで街をぶらついたが、
彼女はあまり香港が好きじゃないようだった。
窮屈に感じるみたいなことを久しぶりに使う日本語で伝えてくれた気がする。たしかにわたしも東京の街で感じる窮屈さが香港の街の空気にもあると思った。
わたしたちは電車に乗って深圳の羅湖駅へ行った。
「隣なのに全然違うから!」と彼女が言った。彼女がいうには香港はきちんとした靴を履かないといけない街。深圳はサンダルを履いて歩ける街。
いいたいことはわかる。
まだかたまっていない、急速に都市になったような街、深圳。
深圳では彼女のパートナーが車を出して大きな道路に面した飲茶の店へ連れて行ってくれた。店の前には雰囲気お構いなしの電光掲示板。働いてるのか休んでるのかわからない店員、積み上がったセイロ。力が抜けて気持ちいいなあと思った。
彼女は毎回口癖のようにわたしに「もっと外の世界にでなくちゃだめだよ」と叱るようにいっていた。
まいにちてがき絵日記◼️ほんともうそも時間も場所もなんでもあり。とにかく1日1ページ。ありふれた道具で描く平凡な生活のひとコマ◼️
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