NPB公式戦開催球場 刈谷球場
刈谷球場は、刈谷城二の丸跡に完成。
1950年開場の記述も散見されますが、1949年にNPB公式戦が開催されています。
競技場が完成する以前も元々グラウンドとして使用されていた場所でもありました。
当時は「刈谷市営競技場」との名称で、野球だけではなくサッカーの競技場としても使用できるよう建設されました。
事実、1950年に開催された愛知国体では、サッカーの会場として使用されています。
五角形の面白い形をしています。
外野にハッキリと長方形のサッカー場も確認できます。
同県豊川市には豊川いなり外苑球場があり、球場内に陸上トラックを有していました。
刈谷球場も、球場内にサッカー場を有しており、愛知県ではこのハイブリッド型が流行していたのでしょうか。
NPBは、1949年8月の初開催以降、1958年まで計17試合を開催しました。
右中間左中間は、125.6mとかなり広いが、両翼は91.5mだったこともあり、本塁打は16本とそれなりに出ています。
前述の同じハイブリッド型の豊川いなり外苑球場は、両翼106.5mで公式戦2試合で1本も本塁打が出なかったことを考えると大違いです。
中日の主催を中心に計17試合を開催し、1958年を最後に公式戦は行われていません。
1994年に大改修工事が行われ、現在は普通の球場に形を変え、五角形の競技場の姿は消えました。
名称も「刈谷球場」へ改称、野球専用球場になっています。
プロ野球が開催された形としては、現存していないことになります。
サッカー場ですが、1993年に刈谷市築地町に球技専用グラウンドとして開場。1994年の愛知国体では、こちらがサッカー競技の会場となりました。
また、1999年には全面改修され、陸上トラックが追加。現在は刈谷市総合運動公園多目的グラウンド(ウェーブスタジアム刈谷)として利用されています。
それでは行ってみましょう。
2019年にも改修工事がされており、非常にきれいな外観です。
公式戦の開催は1958年以降ありませんが、2022年には中日‐オリックスのオープン戦も開催されています。
5角形時代の面影は全くありません。強いて言うならば、5角形時代にえぐられていた外周道路がそのまま残っているくらいでしょう。
すぐそばに、逢妻川が流れており、その河川敷には少年野球ができるグラウンドもありました。
訪問時にも、少年野球が開催されていました。
前述のとおり、刈谷城二の丸跡付近にこの球場はありますが、球場北側が小高い丘になっています。
登っていくと、そこは刈谷城跡で、亀城公園として整備されています。
刈谷城 NPB公式戦 全17試合
<参考・引用>
NPB公式戦開催全球場 球場情報 刈谷市営 | 球場詳細 | 球場情報 | NPB.jp 日本野球機構
地図・空中写真サービス 地図検索表示画面 (gsi.go.jp)
日本プロ野球記録 ウスコイ企画
野球場大辞典 沢柳政義著 大空社
球場物語2022 ベースボールマガジン社
刈谷市HP 施設案内 刈谷球場 基本情報|刈谷市ホームページ (kariya.lg.jp)
刈谷市観光協会 スポーツ振興の拠点 総合運動公園 | いいじゃん刈谷! - 刈谷市観光協会公式ホームページ (kariya-guide.com)