【東風解凍】はるかぜこおりをとく『琴音ちゃんって、だれ?』立春/初候
元旦から書き始めた七十二候だが本当は立春の初候【東風解凍】
ココからスタートを切った方が良かったんじゃなかろうか?
と、ハタと思った。
思っても、もう始めてしまったものは仕方がないので、このまま続けることにする。
幼稚園の時に、バサッと髪を切ってから、ずっとショートだ。
ショートは楽チンと思っていたが、天パーな私の髪はちょっと伸びてくると制御不可能となる。
あっちこっちに跳びはねている髪を、イヤ~な目つきでながめて宣う夫ヨッシーさん。
「その髪、どうにかしてきたらどうだ」
さらに、
「そんな髪して、息子が美容師してます、なんて言ってないだろうな」
と、追い討ちをかける。
で、2ヶ月ぶりに息子の店に予約を入れた。
カットはいつも息子にしてもらうが、今回は一番若手の琴音(コトネ)ちゃんにしてもらうことになった。
成人式をすませたばかりの琴音ちゃん。若い子たちにはカットの練習が必要だろうと、私の方から申し出た。
息子に指導してもらいながら、真剣な表情でハサミを動かす琴音ちゃん。
一生懸命な姿を見ているだけで、コチラも嬉しくなる。
カットは何とか無事終了。
いつもの笑顔に戻った琴音ちゃん。
「お母さん、もう怪我は大丈夫ですか?」
前回のカットは、ド派手に転んだ直後だったから、アチコチ絆創膏だらけだった。
「よく覚えてるね。ありがと、もう大丈夫だよ」
と答える。
息子が三人の身としとは、彼女たちからお母さんと呼ばれることが、娘に言われたみたいでホンワカ♡とうれしい。
こっちからも、いろいろ質問したりする。
「お父さん、カレーの他に最近は何か作ってる?」
琴音ちゃんのお父さんは、お料理が上手で、お母さんとお二人で仲良く台所にたたれると前回聞いた。
「最近はハンバーグとか作ってます」
今度は琴音ちゃんから質問。
「今回はどんなお話なんですか?」
と聞いてくれた。
ちょうど同人誌の締切日ぎりぎりで仕上げたところだったので、その話をする。
あらすじをアラアラと伝えたあと
「どうやって、そういうの思いつくんですか?」
という質問に
「う~ん、何かちょっとしたキッカケから、主人公はこんな子で、この子だったら、きっとこうするだろうなぁって」
そこで、私はあることを思い出した。
そうだ!琴音ちゃんの名前からヒントもらって主人公の名前を音葉(オトハ)にしたんだった。
事後承諾だけど、一応報告しとこう。
「琴音ちゃんの名前からヒントもらって・・・」
「お母さん、私の名前は琴音じゃなくって○○ですよ」
「えっ?」
「じゃあ、あの子が琴音ちゃん?」
隣にいた子を指さす。
「違います」
「じゃあ、あの子は・・・」
「違いますよ」
お店のどこにも琴音ちゃんは、いなかった。
琴音ちゃんって誰??
相変わらずトンチンカンな私。
【はるかぜこおりをとく】ように、フッと笑って頂けたらうれしいです♡
雪にまつわる写真もそろそろお仕舞い。