Thisコミュニケーション感想の名を借りた自分語り
この作品は、「薄情な人間」に赦しを与えてくれていると思う。
デルウハ殿が選んだ結末と、それがもたらした結果は。
かなり薄情に生まれてしまった自覚があり、それをコンプレックスに思って生きてきた。どうにも他の人の語る愛が分からなかった。
とても生きづらい世の中である。世界では情こそが多数派であり、愛は正義である。薄情な性質の人間は「人間的に未熟」と断じられてしまう事も多い。
おれはオタク趣味であるが、現代のオタクは「関係性のオタク」が覇権を取っており、情や執着について語る者が