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歯医者に行く大学四年生。

こんにちは。第二類要冷蔵です。
否定する意図はないですが、歯医者が苦手です。この歳にもなって。みなさんの歯は、腐っていませんか?
今回、内奥に潜むべっとりとした嫌な感じを言語化すべく試みました。良ければお付き合いください。

歯医者が苦手です。できれば絶対に避けたい場所です。診察台に座ると、自分の存在がどんどん小さくなり、身体も意志も歯科医に委ねられるような感覚に陥ります。しかし、行かないわけにはいきません。放置すれば歯は悪化し、さらなる痛みが待っているからです。この避けたい気持ちと、行かなければならない現実の間でいつも葛藤しています。

治療が始まると、自分の無力さが全身に広がります。身動きも取れず、ただ口を開けるだけ。目に映るのは無機質な天井。口内では機械音が響き、私は何もできません。「治療を受けるだけの存在」としてしか機能していないように感じ、その受動的な状態が心に重くのしかかります。

この無力感が自己肯定感を削り取ります。日常生活では自分の意志を示すことができますが、歯医者では無力です。「自分はただ治されるためだけにここにいるのか」と感じるたびに、自分の価値が薄れていく気がします。実際、そうなのですが。

それでも、歯医者に行かない選択肢はありません。治療を避ければ、もっと大きな問題に直面するでしょう。無力さと自己否定の間で揺れる時間が、歯医者通いを一層苦しくさせます。

行きたくないけれど、行かないといけない。この矛盾が、歯医者への足を重くします。診察台に座るたびに、自分の存在が消え去りそうな不安に襲われますが、治療を避けることはできません。私にとって歯医者は、治療を受ける場所以上に、「実存在の危うさ」を突きつける場です。それでも行かざるを得ない現実に、私をいつも揺さぶられているのです。

以上、第二類要冷蔵でした。では。

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