モダン2ターンキルデッキの覚醒 -ミラディン人と運命の出会い-
みんなー!モダンは好きかー!
みんなー!クソデッキを愛しているかー!!
…暖かい声援をありがとうございます。謙治です。
さて今回は、全然成績を残せずしばらく放置されていた未来のモダン革命児、スパイ・ファミリーが装い新たに帰ってきました。
記事に出来そうなところまで煮詰まったので筆をとった次第です。
■スパイ・ファミリーって何?漫画?
ちょっと待って、スパイ・ファミリーって何??という方の為に過去の記事へのリンクとデッキリストを置いておきます。
リストを見る前に、このデッキはどういうデッキかを解説すると、
1.《湖に潜む者、エムリー》を場に出す
2.《ミラディン人のスパイ》を場に出しエムリーの能力で《ミシュラのガラクタ》を唱えると、スパイの効果でエムリーアンタップ
3.無限ドローから《タッサの神託者》唱えて勝ち!
…という、実にシンプルで美しい、EDHのようなコンボデッキです。
《ミラディン人のスパイ》=スパイと、
《湖に潜む者、エムリー》=暗殺者がキーカードとなるため、
デッキ名を「スパイ・ファミリー」としたオリジナルデッキです。
ではデッキリストをどうぞ↓
■初代「スパイ・ファミリー」
[Mainboard]
Creatures:26
4:《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
3:《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
1:《流星の信奉者、ゴロゴロ/Goro-Goro, Disciple of Ryusei》
1:《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
3:《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
1:《タッサの神託者/Thassa's Oracle》
4:《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》
4:《ミラディン人のスパイ/Mirran Spy》
1:《現実の設計者、タメシ/Tameshi, Reality Architect》
4:《祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor's Apostle》
Spells:16
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》
4:《モックス・アンバー/Mox Amber》
1:《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》
1:《影槍/Shadowspear》
4:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
2:《心なき召喚/Heartless Summoning》
Lands:18
1:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
1:《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》
1:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《湿った墓/Watery Grave》
1:《島/Island》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《産業の塔/Spire of Industry》
4:《ウルザの物語/Urza's Saga》
[Sideboard]
1:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1:《獅子の飾緒/Lion Sash》
1:《秋の騎士/Knight of Autumn》
1:《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
3:《虹色の終焉/Prismatic Ending》
1:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
2:《否定の力/Force of Negation》
1:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》
2:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
回していると非常に楽しいこのデッキですが、いくつか弱点がありました。
弱点その1. 動き出しが重い
A) 0マナアーティファクト連打から《湖に潜む者、エムリー》を出す。
B) 《バネ葉の太鼓》+《羽ばたき飛行機械》が初手に揃う。
この2パターン以外のスタートでは、動き出しが加速しません。
Aパターンに《モックス・アンバー》のない場合、2ターン目に2マナしか出ず《ミラディン人のスパイ》が着地させられない。隙を作ると《激情》《孤独》が飛んできて詰みます。
《心なき召喚》は実質的なマナブーストですが、テンポロスが大きく微妙でした。
弱点その2. 《ウルザの物語》からトークン生成出来ないことが多い
このデッキの強みは、エムリーコンボルートとウルザの物語トークン圧殺モード、どちらでも相手に勝てる点にあります。
早めに《ウルザの物語》を置いてサーチもしたいが、1ターン目に置くと3ターン目までに《ウルザの物語》から一体もトークンが出ず、そのままサーチに入る…というのを弱く感じていました。
せめて2ターン目にマナクリを出せればトークンも出しつつエムリーコンボも見れるのにな…と。
弱点その3. 《湖に潜む者、エムリー》なんですぐ死んでしまうん?
まぁそら(コンボされそうなカードだし)そうなるわなって感じですが、だいたい《激情》《孤独》の餌食になります。
起動するまでに1ターン相手のターンを挟むタイムラグがあるのが弱いんですよね。
コンボデッキとして成立するには、エムリーに速攻を付与することも1つ大きな条件になってきます。
そのために初期リストには《流星の信奉者、ゴロゴロ》を1枚取ってるくらいですし。。
と、いうことで
全部の弱点を一気に解決してみました。
は???そんなことできんの???
と思うかもしれません。
いやー出来ちゃったんですよね、これが。
新カード《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》のおかげでね。
■突如現れた救世主、タイヴァー
次々解決していく弱点
まず常在型能力で、弱点3番目の《湖に潜む者、エムリー》のテンポロスを0にしました。
すぐ起動できるって!すごい!
次に、[-2]能力を使えばフィニッシュである《タッサの神託者》をリアニメイト出来ちゃう!
《タッサの神託者》が打ち消されても安心だね。
更にこのタイヴァーを採用するにあたって、早出しの為マナクリを採用することになり、弱点1のマナ加速問題、弱点2のトークン生成問題を解決しました。
そのマナクリは、《貴族の教主》!
タイヴァーが出た後にも即起動できて、《ウルザの物語》トークンの火力アップに貢献して、アーティファクトが初手に少なくても《エムリー》を早く着地させる手助けをする。
何故入れてなかったのか不思議なくらいかみ合う1枚でした。
タイヴァーのさらなる好影響
マナクリを採用することで[+1]能力でマナクリアンタップしたり、《ミラディン人のスパイ》と0マナアーティファクトでマナクリアンタップして、
中盤にはマナが余るくらい出てくるようになってきました。そのお陰でとあるリアニメイトカードの採用も可能になりました。
僕がそのカードに出会ったのは、パイオニアでメインデッキにしているアブザンパルヘリオンなんですが、凄いのあるじゃないですかパイオニア。
《未練残り》ってこのデッキとめちゃくちゃ噛み合ってるんですよね。
フラッシュバック5マナは一見重そうに見えて、タイヴァー+マナクリのお陰で詰まらずマナを出すことが出来ます。
キーパーツの《湖に潜む者、エムリー》も《ミラディン人のスパイ》も場に戻せるのはもちろん、デッキを削りきったあとの《タッサの神託者》リアニにも使えるのがGoodですね。
走り抜ける必要がある《エムリー》のコンボが、中盤戦での再起を図れるというのは初期リストでも《祖神の使徒、テシャール》が果たしていた役割ですが、こいつは墓地に落ちると何もできなかったので正直困ってました。
その弱点も、《未練残り》ならフラッシュバックという効果で解決してくれるじゃないですか。この気付きは大きかった。
やっぱりMtGは全フォーマットやり得なんすね。
スタンからヴィンテまでみんなやろうぜ!(?)
というわけで、新たに生まれ変わった「スパイ・ファミリー」はこちら!!
■新生「スパイ・ファミリー」デッキリスト
[Mainboard]
Creatures:23
4:《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
1:《呪詛の寄生虫/Hex Parasite》
4:《貴族の教主/Noble Hierarch》
4:《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
1:《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
1:《タッサの神託者/Thassa's Oracle》
4:《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》
4:《ミラディン人のスパイ/Mirran Spy》
Spells:20
4:《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》
4:《モックス・アンバー/Mox Amber》
4:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
1:《上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb》
1:《影槍/Shadowspear》
3:《未練残り/Can't Stay Away》
3:《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー/Tyvar, Jubilant Brawler》
Lands:17
4:《ウルザの物語/Urza's Saga》
3:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《森/Forest》
2:《産業の塔/Spire of Industry》
2:《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》
[Sideboard]
2:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
1:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
2:《外科的摘出/Surgicalか Extraction》
3:《否定の力/Force of Negation》
2:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1:《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》
3:《活性の力/Force of Vigor》
一人回しをするにつれ明るみに出る、キモすぎる動き
Twitterに投稿しましたが、この新生「スパイ・ファミリー」のキモすぎる2ターン目の様子をここに引用掲載し、動きを解説します。
・1ターン目
《母聖樹》セット、《バネ葉の太鼓》《羽ばたき飛行機械》キャスト
→緑1マナから《貴族の教主》キャスト
・2ターン目
《貴族の教主》、《バネ葉》+《飛行機械》、《母聖樹》の3マナから《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》キャスト
→《タイヴァー》の[+1]能力起動で《貴族の教主》アンタップ、《湖に潜む者、エムリー》キャスト
→《エムリー》起動で《ミシュラのガラクタ》キャスト。
からの…
2ターン目にキャストしていた《ガラクタ》のドローで引き込んだ《ミラディン人のスパイ》があったので、墓地に《モックス・アンバー》2枚目あれば無限マナ→《上天の呪文爆弾》があれば即時無限ドローのコンボ…となるのですが
まぁどっちも落ちなかったので、無理に決めに行かず《ミシュラのガラクタ》キャストで《エムリー》アンタップ→無限ドロー予約で許したるか、という感じになってるのがこの写真の状況です。
許したるか。じゃないんだよ
よく見ると墓地に《獣相のシャーマン》があるので、このターンクリーチャーを引いていれば《タイヴァー》を[-2]起動して《獣相のシャーマン》をリアニメイト、《エムリー》から《モックス・アンバー》を場に出し緑マナから即《シャーマン》能力起動→キークリーチャー引っぱってくるのもありですね。
この写真で残っている手札(右下に見切れている伏せカード)は残念ながら《ウルザの物語》だったのでそれはしませんでしたが。。。
何言ってるかわからんが手札が回る回る。すごすぎるぞスパイ・ファミリー…!!
■FNMデビューをお楽しみに
まだ新しい形での大会参加をしていないため、0-3と1-2の負の遺産しか抱えていないこのデッキが活躍するかはまだわかりません。
しかしキープ基準も楽になり、変な動きが増えたこのデッキにはきっと光が差すことでしょう。
《ミラディン人のスパイ》の在庫を枯らすなら今だぞ!みんな!急げー!!!
ということでここまでお読みいただきありがとうございました。
次回作もしくはスパイ・ファミリーの喜びの声をお楽しみにお待ち下さい。
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