アマレット

最近1人で酒を飲むことが増えた。仕事終わりに酒を飲みながら仕事の残りを眺めていると、なんだか懐かしい気持ちになる。少し前まで、一人で酒を飲むときは大抵所在ないような、どこまで行っても孤独なのだという沈み切った気持ちを紛らわせるためだった。

くそまずいと思いながら安物のウイスキーを喉に流し込んだことや、アマレットを埃臭く薄暗いバーで初めて飲んだ日のことがすごく懐かしい。

1人で酒を飲むと、そんなどうでもいいことを思い出しながらぼーっと意識が静まっていく、その感覚が心地よい。なんだ、一人で酒を飲む動機って何年経っても変わらないじゃん。

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井出崎・イン・ザ・スープ
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