バイト先の陽キャに弄られました【恐怖】

久しぶりに陽キャにいじられる体験をしました。
中高生の時以来かもしれん。
陽キャの方があまりにもステレオタイプの陽キャすぎて、私の中で恐怖と面白さが入り混じっていた。
そして私自身があまりにもテンプレな弱者(陰キャ)過ぎて、惨めで泣いちゃったよ。泣いてはないけど。

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私は週3で荷流しバイトをしていて、いつものようにトラックの荷物をベルトコンベアに流し続けていた。
6時間の労働時間の間、私は様々なことを考える。noteで書くアイデアについても、肉体労働をしながらだとふと思いつきやすい。

くそ重いダンベルの荷物を外側のベルコンに運び続けたせいで腰が痛くなった。
いつものドライバーの方(見るからに純然たる陽キャ)から声かけられたので、いつものように荷流しをしていた。

ここからは実際の会話。
20代くらいの陽キャA、Bと私弱者男性。

「サラダチキン食ってるんですけど、やっぱもたないっすね。腹減ったっす。」
「それあれだよ、ちゃんと食った方がいいよ。動いてるんだから。どうせ消化されるから」
「そっすねー」
「何ダイエットしてんの。今何キロ?」
「68っすね」
「女子やん。軽過ぎだよなー、弱男くん?」
「あっ、はい、そうですね…(小声)」
「64くらいに戻したいんすよね。自分178のチビなんで」
「俺180だけど体重100いってた時あったよ」
「まじすか? それはデブじゃないですか」
「デブじゃないデブじゃない。めちゃくちゃ鍛えてたから」
「筋肉の重さってことすか。威圧感半端なさそうすね」
「今はそんなないけどね。68は女子だよ」
「ははは」

「弱男くんは何キロなの?」
「……54ですね」
「やば、54はやばいって。食ってないやん。やばくない?女子過ぎるって」
「え、弱男くん身長何センチ?」
「あの、、163です」
「人権ないやん!どうすんの人権ないよ弱男くん」
「……」
「どうすんの?やばいじゃん」←私に向かって
「はい、そ、そうですね、、」
「てか誰だっけ、170以下人権ないって言ってた女」
「なんかプロゲーマーの人じゃないすか」
「あーそうだったそうだった」
「弱男くん彼女とかいる?」
「いないですね」
「欲しくないの?」
「いやー特には」←嘘じゃない。
「まじか。二次元が好きなの?」
「アニオタやんwいけーアニオタ、foo!」←陽キャ特有の茶化し。

「アニオタではないですけど……(小声)」←陽キャにアニメ好きなのと聞かれる時、毎回瞬間的に否定したくなるよね。でも一般目線だと私ってアニオタではあるだろう。何も恥ずべきところは無いのだから今後はアニオタと答えた方が純全なあり方かもなあ。

「アニオタって二次元?」
「え四次元じゃないすか」
「いや四次元はドラえもんじゃね、四次元ポケットとかの」
「あー確かにそうっすね」
「やっぱこういうことは〇〇さんに聞かないと分かんないね。待って、弱男くん四次元って未来?タイムマシンとかの」
「あっ、そうですね、過去とか未来とかだと、思います」
「えじゃあ三次元は」
「三次元は僕たちの世界、みたいな」←立体的な奥行きがあるもの、みたいに言っても分からないかなー、と思った故。
「ここのこと?ここが三次元で、二次元が漫画とかアニメとか?」
「そうです」
「よっしゃ!アニオタ賢いな」
「ありがとう、いいこと知れたわ」

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ということがあって、これ普通に作業所内に人結構居たから、人の目が気になりました。
完全にいじめられてる図だけど大丈夫か?と心配に思うんだけど、大抵陽キャって自然であるが故に、そこに他者が入り込む余地がないというか、あたかも問題でないように感じさせる力がある、というのが長年の知見により分かっている。
高校の頃とか割と陽キャ多かったからなー。

ちなみに日によって作業とか変わったりするし荷下ろしするトラックも変わるから、毎回毎回そういうことがあるわけではなく、基本的に良い人が多いね。

私はかろうじて陽キャからいじめられるみたいなことは経験してないけど、そういう経験をされた方は、私なんかでは何も言えないけど、どうかご自愛ください。
きっといつか時が全てを解決してくれるのだと(勝手に)祈ります。Carpe Diem

優しさも強さに 数えてもいいのだと
教えてくれたのは 刻の流れと
素敵な出会い すべては運命だね

新田恵海「探求Dreaming」

『探偵歌劇 ミルキィホームズ TD』のエンディング、すごく好きで定期的に聴きたくなるんだよね。
アニオタって言葉が蔑称として使われる文化が今も微妙に残っている気がするけど、『呪術廻戦』とか『推しの子』みたいなポピュラーアニメが大好きだとしてもそれは多分アニオタではなくアニメ好きであって。
多くの人が連想するアニオタって私みたいに見た目が陰キャで、美少女が登場する日常系アニメが好きな人みたいなイメージだよね。
そんなこともないのかな。

まあでも『ごちうさ』とか『ゆるゆり』とか面白いのでみんな見たほうがいいと思う。


ともかく、実際にあった出来事をこうして書いてみました。
人権ないって現実で面と向かって言われたのは初めてだわ。

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