乱気流
ほんとうは何の意味も
ないのかもしれないのに
いつしか乱気流に呑み込まれて
上がったり下がったり揺さぶられたり
あぁそうか
逃れられないものが
きっとまだここにあるんだ
手放したと思ってたのに
いやになっちまう
ほんとうは
ほんとうって何
全部嘘かもしれないのに
流れ込むものはみ出すもの
身体は震えて飛び出して
胸に手を当て持て余して
こんなんどうすりゃいいのさ
身体は全部知っている
知っているはずなのに
ふいに訪れる乱気流に
いつだってかき乱される
何もかも
余すことなく
渡せたらいいのにな
嫉妬も羨望も切望も何もかも
哀しみも喜びも欲望も何もかも
何もかも
余すことなく
差し出したなら
何かが変わるのかな