目を向ける
いいことも悪いことも
目を向けなければ消えるんだ
ほらね もうどこにもいない
金木犀の匂いは消えた
秋空に旗が揺れている
満面の笑みで笑い合う
遠くの山にはいつだって
赤いライトが点滅している
あれは何かの合図だろうか
それとも何かの警告か
窓を開ければ夜香木の匂い
懐かしい夜の匂い
時々消えてしまうのは
いつだって白々しい
この明るさのせいなのか
いいことも悪いことも
目を向けなければ消えるんだ
あんまり眩しすぎるから
カーテンの隙間から
今夜もあなたを見つめていよう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?