ハローハロー
夢を見た。嫌な夢ばかり見たけれど
書けるほど憶えていない。
夕暮に見た夢には占い師があらわれた。
冷房で冷えたわたしのふくらはぎを指差して
こう言うのだった。
アナタこのままでは大変なことになりますよ!
がばりと飛び起きてひたすらふくらはぎを
マッサージしていたらどこからともなく鼻水が
やってきた。鼻の奥が重くなった。
あぁこの感じ。この匂い。
ハローハロー。
首元とおでこが熱いことに気がついて
デコデコクールをぺたりと貼り付けた。
ハローハロー。
枕元に置いてあった体温計を枕の下に隠した。
玄関に飾られた百合の花が枯れていく。
触れた子どもの手はひやりと冷たく
纏わりつく空気は重い。
ひとりになりたいと思った。
必要なものを買いに行くついでに
海に行った。
西瓜でも食べようか。
ハローハロー。
あなたは今何してますか。
わたしは西瓜を食べています。