不確かなもの
目と目が合う
見つめ合い会話を始める
(どうやら100年前の人間たちは
口という部分から吐き出される
言の葉を信じて生きていたらしいですよ)
(まさか!彼らには直感という機能は
存在しなかったのかい?)
(いや、あるにはあったみたいなんですけど
誰も信じていなかったらしいですよ)
(頭の中で会話することも?)
(ええ、おそらく信じようともしないから
キャッチできなかったのかもしれません)
(なんと不確かな)
(ええほんとに)
(誤解や諍いも多かったのだろうな
言の葉はいくらでもごまかせるらしいからな)
(そうでしょうね)
(それにしてもこれは興味深いな)
(あぁ、週刊誌と呼ばれるものですね)
(うむ、嘘ばかり書いてある)