そういうもの
信じられないから悲しくなる
形にならないから悲しくなる
触れられないから悲しくなる
目に見える何かが欲しい
たしかに掴める何かが欲しい
そういうものをいつだって
追い求めてしまう
誰一人雨降る夜空を見上げない
そこには星が見えないから
誰一人祈り続けることはない
届くはずなどないと思っているから
馬鹿らしいと誰かが笑う
そんなものと誰かが笑う
無駄だよと誰かが笑う
それでもわたしは今夜も祈る
心に花が咲きますように
微笑んでいられますように
安らかな眠りにつけますように
愛するひとよ
健やかであれ