ねぇちょっと
本当は人に優しくしたい
微笑みながら言葉を交わしたい
でも嫌そうな顔をされたり
面倒臭そうな顔をされたり
突き放すような物言いで
視線ひとつ交わされない
そんな日々が続く日常を君は
想像したことがあるかい?
ないだろ何故なら君のまわりは
いつだって優しさで溢れてる
どうしてどうしてどうして
あんたがそうならあたしだって
お前がそうなら俺だって
いつでも自分を守っているだけ
これ以上傷つかないように
全ては守るための棘
本当は人に優しくしたい
微笑みながら言葉を交わしたい
でも誰も棘には触れない
こんな棘一体いつから
纏っているのだろう
だってほらなんか痛そうだし
僕には私には関係ないし
だってほらなんか変だし
ねぇ変だよね変でしょ
僕は私は間違ってないよね
間違ってないでしょ
関わりたくないわあんな人
あなただってそうでしょ
僕は私はあんなんじゃない
あの人よりはましでしょって
ねぇちょっと待ってくださいよ
本当は人に優しくしたい
もっと普通にもっと自然に
誰に噛みつくこともなく
微笑みながら言葉を交わしたい
君には縁のない話だね
君には
縁のない話だよ
ねぇちょっと待ってくださいよ