自分の中に
大切に拾い集めてきたものを
誰かが形にしてくれたなら
どんなにいいだろう
そんなことばかり考えていた
ずっと大事にしてきたものを
どうにか形にできたなら
どんなにいいだろう
そんなことばかり考えていた
うまくいったと思う日もあれば
砂でできたお城のように
崩れ落ちてしまう日もあった
踏みつけられて
ぐしゃぐしゃになってしまっても
汚れて泥まみれになってしまっても
川底に深く沈んでしまっても
手放せなかったものが今
わたしの目の前に
なんと幸せなことだろう
そういうものを自分の中に
宿して生きていく
いつか忘れてしまうのだとしても
思い出せなくなってしまうのだとしても
何度でも忘れて
何度でも思い出せばいい
これからは
そういう生き方がしたい