あの弾丸は
鍋を囲んでいる
いつ死ぬかわからない
いつ死んでもおかしくない
終わりなき銃撃戦
わたしたちは武器も持たず
炬燵に入り鍋を囲んでいる
見上げれば星空
もう暫く時が経てば
月の光も届くだろう
立ち昇る湯気
ゆるやかな空気
こだまする銃声
まるでリズムを刻むように
頭上を弾丸が飛び交う中
平然とした顔をして
微笑み微笑む微笑んでいて
どうかこのまま気づかずにいて
あの弾丸は流れ星
あの弾丸は流れ星
心の中で祈り続ける
もうすでにあの植物たちは
芽を出し蘇生しつつあるのに
お前は一体どうなっているのだ
そろそろ水をやったらどうだ
あまりに責められるもんで
いつものように微笑んで
小さな声で囁いた
一度死んでしまったものが
今再びと生き返るには
少々時間がかかるものよ
あの弾丸は流れ星
あの弾丸は流れ星
どうかあなたは微笑んでいて
心の中で祈り続ける
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