わたしだけが
わたしだけがやけにつめたく
わたしだけがおいつめられて
わたしだけがなんでこんなに
わたしだけがくるしいくるしい
わたしだけがわたしだけが
じぶんのこころにくいつぶされて
だれかのためにほほえむことも
だれかのためにかなしむことも
だれかのためによろこぶことさえ
ろくにできていやしない
じぶんのくびにりょうてをそえて
ひどくみにくいかおをしながら
いきがとまるかとおもうほど
つよくきつくしめあげている
かがみのなかのじぶんのかおは
うみのあおよりまっさおで
りょうてでかおをおおいながら
はずかしいはずかしい
なさけないなさけない
おまえはなんにもわかっていない
はずかしいはずかしい
なさけないなさけない
みんなおんなじおおきさの
おんなじあめをもらっているのに
わたしのだけがちいさいのよ
あのこのあめはもっとおおきい
あのこのあめはもっとあまい
ふへいふまんはこころのうちで
とぐろをまいてうずまいて
じぶんのこころにくいつぶされて
わたしはなんにもわかっていない
はずかしいはずかしい
なさけないなさけない
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