桜流し
宇多田ヒカルの『桜流し』を
今年もまた、聴いている。
あなたが守ったこの街のどこかで
今日も響く健やかな産声を
聴けたならきっと喜ぶでしょう
私達の続きの足音
もう二度と会えないなんて信じられない
まだ何も伝えてない まだ何も伝えてない
開いたばかりの花が散るのを
見ていた木立の遣る瀬なきかな
どんなに怖くたって目を逸らさないよ
すべての終わりに愛があるなら
最愛を遣る瀬のない形で失ってしまうほどの出来事を背負ってなお、これからの光ある未来に前を向く
それでも、根底には血涙絞って叫びたいほどの
喪失への絶望があることを悼み、
そして、誰しも最後には救いがあることを願って
自らが身を代わりに嘆き祈るような
この圧倒的な慈悲に包まれた歌は、
2012年に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
そのエンディングテーマだった一方で、
私はその前年に起きた大震災への鎮魂歌であると勝手に信じて疑わない派。
そして当初の公開予定日だった2021年1月23日から後ろ倒しされ、2021年3月8日よりシン・エヴァンゲリオン劇場版が公開となりました。
奇しくも10年目の震災の週にあたったということも、勝手に意味付けてしまいたくなった
ある日のnote。
想いをとどめ、繋いでいく
偉大な歌です。
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最後まで見てくださりありがとうございます。
またご縁がありますように。