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ずとまよと滝沢カレンと谷崎潤一郎

ずとまよは新しい日本語をつくってるんよ。おっぱいに目線が吸い寄せられるように、MVばっかし見ちゃうかもだけど、ACAねの詞こそよく読むべきなんよ。60年代臭い言葉で言うと、"革命性"ってやつがそこにはあるんだな。

革命的な日本語の使い手といえば、滝沢カレンは外せない。彼女は喋るたびに"創造"してて、日本語の神様なんじゃないかと思ったよ。滝沢カレンの発話データを収集したら、きっと大きな財産になると思うな。

ACAねや滝沢カレンと真反対にいるのが谷崎潤一郎。彼の『文章読本』は徹底して常識的な日本語を用いるよう求めてる。ぼくも一時期はそれを金科玉条にしてたけど、つまらなさが勝っちゃったね。

たしかに100年1000年残るような文章は谷崎メソッドで書かなきゃいかんのかもしれない。でも、ぼくらはそんな宇宙の果てみたいな未来を見ちゃいないし、ぼくらは「いま」「ここ」にいる人たちに文章を届けたいはずなんだ。だから平気でiPhoneとかGoogleとか書いちゃう。携帯電話や検索エンジンのほうが未来人に伝わるかもだけど、いま生きてる人に読んでもらうならiPhoneやGoogleのほうが肌触りが伝わる。伝えたい人に伝わらなきゃ意味ないから。

別に国文学の歴史なんて考えなくていい。歴史をまとめるのは未来人の仕事なんだし。彼らから見たぼくら古人は好き勝手に書いてりゃいい。

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