#89【介護雑記】ドライブ・マイ・カー、”It'sMyLife”
noteにつらつらと『介護ネタ』を書いているのは、「介護の勉強の為か?」「認知症の勉強の為か?」「自己実現の為か?」「承認欲求か?」
いや違う。
つらいんだ・・・。
ただ単に。
認知症の母の介護が壮絶過ぎてトラウマに・・・。
それが解消できてないうちから突入した、父の在宅介護に・・・。
つらいつらいつらいつらいつらい・・・
とにも、かくにも、つらい。苦しい。しんどい。
よくいう『生きづらさ』とか、もう超越したしんどさ。
逃げること適わず、進むこと適わず・・・。
何と言うか「退路を断たれている・・・。」という、しんどさ、息苦しさ。
毎日が、つらくて、しんどくて、何とか活路を見出したい。
「介護」をどうにか肯定的に捉えて、嫌も応もなく、”戦略的に”取り組めれば、何とかなるんじゃなかろうか・・・というのが【育爺日記】なわけだが・・・。
つらさは変わらない。
ディサービス、使ってますよ。週2回。
(要介護1では週2回が限度らしい。)
レスパイト時間、日中6時間取れますよ。
じゃ~それで何とか・・・・・・・
ならん。
「夕方には帰ってくる。」と思うと、開放感があるのは午前中のせいぜい2時間ぐらい。昼を回ると、憂鬱で仕方ない。何も手につかない。また、そういう時に限って、仕事のトラブルが舞い込む・・・。(いや、休ませろ。自分らで何とかしろ💢 私は今、貴重なレスパイト時間なのだよ💢)
そしてそれは、大体、「それ今言うっ?!」か「なんで今それ言う?!」か「明日でも良くね?!」と、思われる事案が殆どだ。まるで「子育て」や「介護」と同じ。ゲンナリする。
ゲンナリするけど、現実、相手も困って、電話やらメールやらLINEやら寄越しているわけだから、無下にする訳にもいかない。ちゃんと応えてやらなければならない。
例え「介護」のレスパイト時間でも、「心のギア」は落とせない。
「介護」と同じ、1年365日24時間稼働の「仕事」を抱えていれば止むなしだ。
「心のギア」と言えば ―――、
「心のギア」と言ってピンと来るのは、我々50代が最後かも知れない。教習所で、もれなく「マニュアル車」で運転免許を取った最後の世代。
クラッチ切って、シフトを握り、ギアを上げて、アクセルを吹かして行く、あの疾走感・・・w ダブルクラッチでシフトを下げ、エンブレを効かせながら、路面に吸い付く様にして、優雅にコーナーを攻める、あの爽快な「してやったり感🤩」www
AT車や自動運転では、決して味わえない”走り”。
若い頃は、その腕を磨きたくて、毎週末、ボロの中古を、いそいそとチューンナップして、峠道や首都高を攻めに行っていたっけwww
(○原豆腐店、リアルガチ世代ですが。ナニカっ?!)
路面の状況、勾配の状況、カーブの状況、周囲の車との車間、そして、響くエンジンの音・・・、次々と移り変わって行く状況を、自分の目と耳と経験と勘だけで瞬時に判断し、「回転数」の適切な所で、(自分で)クラッチを切って、シフトチェンジ!! 繊細なハンドリング無しでは、滑らかに危険を回避し、美しく、華麗に、強く、走っては行けない ―――。
”走り”とは、私にとって、”人生”そのもの。
”It's My Life” なのだw
ここ15年は、ファミリーカーのAT車で、すっかり、忘れていた・・・。
自分でクラッチを切って、”シフトチェンジ”して行かなければならない事を。
「心のギア」も、同じであることを。
今、こんなに辛いのは、つまりは、「クラッチ」を自分で切れていないからだ。「心のギア」のコントロールが制御不能状態に陥っている。
待機時のアイドリング(エンジンの回転数)も、ガシャガシャだ。高すぎたり、低すぎたり。一定の回転数が保たれていない。➡️ 無駄に燃料食う。(=無駄に心が削られている。)
「介護」には、「力」がいる。時に重機の様に。
しかも、「慎重」に「ゆっくり走る」が基本だ。
常に、一番力の強い「ローギア」から、ゆっくりと走り出し、走り出しても、スピードは上げられない。せいぜい、ギアは「サード」まで入れて、「30km」が、いい所だろう。(ち。)
これでは、制限速度が40km~50kmの、「一般道」でさえ走れない。おいそれと、そのスピードや流れには乗れない。
「BABY IN THE CAR 🩷」ならぬ「OID PEOPLE IN THE CAR 😱」である。
時に、ハザードでも炊きながら一般道を走るような・・・。
対して「仕事」は、走り出せば、アクセルを踏み込んで、周囲のあらゆる安全確認をしながら、次々とクラッチを切り、トップギアまで持って行き、制限速度が80km~100kmのいわば、「高速道路」で、流れに乗った「安定した走り」を求められるわけで。ポルシェかフェラーリか?!😍という位の、ハイスペックやポテンシャルが求められる。(注・誰も付いて来られない程、飛ばしてはならないw)
「介護」を乗せた車で、「高速道路」は走れないし、「仕事」を乗せた車で、のろのろと30kmでは走れません。
今の私は、「介護」を乗せた車で、「高速道路」を「30km」で、走らなくてはならない。”年寄り”乗せているんで、トップギアなんか入れられません。気がつきゃ、ずぅ~~っと、ローギアのままですよ・・・。
そりゃ無理だぁぁぁぁーーーっ!!!😱
このつらさだ・・・。
「仕事」の局面で、トップギアまで入れられない辛さ・・・。
「介護」の局面で、ずぅ~~っと、ローギアで引っ張っているキツさ・・・。
AT車慣れしてたから、ただアクセル踏めば加速減速していくのに任せて、速く走りたいんだか、ゆっくり走りたいんだか、ダラダラダラダラと・・・。”方向指示器”さえ、点けるの忘れていたかも。
自分の足で、クラッチを切って、”シフトチェンジ”して行く事を忘れていた。ハンドリングもコーナリングも、ただただ惰性的で・・・。
なんという、つまらない運転っ!!💢
いや、まずは、「高速道路」から、降りる事を考えないとだね・・・。年寄り乗せて、高速かっ飛ばすのは、無謀運転に他ならない。
ちょっと・・・、一番近くの”出口”を探そう。マジで。
とりあえず、「一般道」には降りよう。降りて”修理工場”を探そう。
いや、その前に、休息だ・・・。シートを倒したい・・・。
これぞ、まさしく、”出口戦略”www
久しく忘れていた、私のテーマソング。
パリ・ダカールラリーに憧れて、18で免許を取った。
絶え間なく あえぐエンジンが幻運んで来る・・・
眠りそうになったら頬を叩いて
大声でお互いを呼び合うの
苦しくて これ以上進めなく思えても・・・
L'aventure
いくど嵐にまかれ いくど足をとられ
L'aventure
たどり着くわ きっと 私達のゴール・・・
L'aventure
遠く 離れ 出逢い
笑いながら 泣いて・・・
L'aventure
走り切るわ きっと
幕が下りる日まで・・・
供に、走ろう。人生の道を、お互いのゴールを目指して。