ミズタニヨシオミズタニ行進曲

京都のイタリアレストラン「イルピアット紙屋川」の店主です。レストランにまつわる出来事をつらつらと書き記しています。言いにくいことも、あれこれと書いています。

ミズタニヨシオミズタニ行進曲

京都のイタリアレストラン「イルピアット紙屋川」の店主です。レストランにまつわる出来事をつらつらと書き記しています。言いにくいことも、あれこれと書いています。

最近の記事

「社会に問題などない」ではなく「社会の問題を知らない」と言ってくれ。知らないことを「知らない」と言えない人たち。

 イライラしてません。ただ、言っていいですか。ある程度の問題や、事件や、世間の動きについてなどには答えられます。しかしその「答え」は「解決策」ではないのです。わたくしが答えられるからと言って、その答えた問題を解決する運動や活動をしている訳ではありません。  例えば、沖縄の問題。沖縄の人々が抱えている本質的な問題や過酷についてわたくしは知りません。ですが、「何が起きているのか」というニュースを知っています。沖縄で問題になっている出来事のニュースの一部を知っているに過ぎません。

    • 2022年長野・安代温泉にて

       たどり着いてみると、渋温泉だと思って予約を入れていた旅館は、同地域ではあるが、安代温泉という温泉地だった。渋温泉は歩いて3分ほどの隣の地域だ。同じ道路が両温泉を貫いているので、この一帯を安代・渋温泉郷と呼称しても差し障りはない気がする。  とはいえ、渋温泉には燦然と輝く「金具屋」という温泉旅館がある。その金具屋を筆頭に、渋温泉街はまさに温泉街然とした雰囲気だ。通りを温泉旅館が立ち並ぶ姿は、訪れる人々の表情を緩めさせている。宿で提供された浴衣羽織を身に纏うカップルが初々しく

      • 「金持ちも権力者もある劣悪な性質は同じで、「バカは人柱として使うに尽きる」と考えている」

         「人いきれ」という言葉がある。漢字では「熱れ(いきれ)」と書く。先日の京都新聞に記事見出しとして使われていた。目にしたとき私には意味がわからなかった。「制限なき帰省 人いきれ」という見出しだったと思う。知識のない私は早速、電子辞書で調べた。「多くの人が集まって臭いや熱気でムンムンすること」とある。そんな表現があるのか。「野外フェスは人いきれて、テンション上がった」ように使うのだろうか。  「忖度(そんたく)」という言葉がある。森友学園の土地売買に関係する事件で大阪市の松井

        • 「便利になるなら覚えることは減ると思っていたのだが」

          「こうすればよかった。」「ああすればよかった。」そんなことは日常茶飯事なのかもしれない。それでも、大切な写真データを消去してしまう迂闊さは、悔やんでも悔やみきれない。スマホに入っているデータをmicroSDに移して、古いデジカメで再生して印画紙へプリントする作業を試みる過程でそれは起こった。  インスタントカメラの風合いに印刷されるフィルムが残り30数枚ある。もう機器もフィルムも製造されていない。対応するデジカメも古いもので、RICOH cx2である。この夏に撮影したかの子

          「コロナは無意識のスタンド攻撃である証明」

          「感染する、させた」という議論の中に「責任論」を見ることがあります。感染予防対策も意識しないで飲み明かす、歌い明かす、感染拡大地域に旅行へ出かける、などが「身勝手」として取り上げられています。予防意識なく感染し発症すれば「自業自得」という烙印がもれなく捺印されます。 しかしこれらは考えてみると、感染の方法を知っているとも言えますか?いいえ。知らないはずです。感染は感染能力者との接触によって実現できますが、誰が感染能力者なのか分からないのです。「自分は感染しても構わない。だっ

          「コロナは無意識のスタンド攻撃である証明」

          「残念ながら、コロナに感染しました。」

          8月2日の朝。体調は順調に回復しています。あんなに痛かった喉の痛みも、喉の奥に残る程度にまでなりました。頭というか、動作というか、「次のモーション」へ移行するときにうしろの百太郎でもいるのか、二人羽織でもしているのか、誰かに脳内を閲覧されていて処理がワンクッション遅いのか、そんな感じがあります。昨日までは回転遊具から降りて5分後くらいの感じがしていました。 振り返ってみると、わたくしの症状は咽頭炎の始まりと全く同じものでした。わたくしは体質からか、疲れると喉をやられます。扁

          「残念ながら、コロナに感染しました。」

          「かの子よ、かの子。わたくしは、東北へ連れて行きたかったのだ。」

          2022年8月2日火曜日。時刻は7:58です。いま頃は、出かける荷物の最終チェックをくどいようにして、いよいよ始まる東北旅行へのワクワクで胸一杯の朝を迎えていることでしょう。コロナに感染していないもう一つの世界では。 本当なら、9:09二条駅発の電車で京都駅へ向かい、そこからサンダーバードなどを乗り継ぎ、14時頃に長岡に着く予定でした。3年振りに開催される長岡花火大会を皮切りに、山形市、秋田市、青森市、宮古市、仙台市をめぐる東北の旅。秋田の竿灯まつり、青森のねぶた祭り、仙台

          「かの子よ、かの子。わたくしは、東北へ連れて行きたかったのだ。」