【 ザ・ロスチャイルド 】 大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語
( 困ったことに、田中英道先生が林千勝氏に批判的なご様子…。お二人のお話は、ペンギン🐧の好物なのになぁ〜。むぐぐのぐ…。キレイな鳥の声がする♪👂💕)
歴史の授業では絶対に習わない〜、教えない〜、教えられない〜、教えてはいけない〜、、、それが本当の歴史なんだろうな…。今まで教科書で勉強してきた事は、一体全体何だったのだろう? ただの時系列の暗記ばかりで、全然興味を持てませんでした。今の学校の先生は大変だなぁ〜。 だって、GHQ教科書とは違う、本当の歴史を知っている生徒が増えつつあるのだから。 自虐史観から目覚めてしまった…先生達もいるはずだから、そのような先生は板挟みって事になりますね。 まぁ〜、案外チャッカリと割り切って教えているのかもね。 時間の無駄だね・・・🐧💦
【 ザ・ロスチャイルド 】
大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語
近現代史研究家・林千勝氏は本書の中でこう言います。
〈この200年余、国際金融資本家が勃興し、興隆し、世界の歴史、各国の歴史に何らかの影響を与えたことは事実です。トランプが戦った大統領選挙の位置づけも、今の日本の閉塞的な政治状況の原因も、国際金融資本家の「歴史」を無視しては本質を理解することはできません。日本が、あるいは各国がこれから歩むべき道を考える上で、これまでの200年余の国際金融資本家の「歴史」を踏まえておくことは欠かせません。〉
お金の跡を丹念に追えば、次のような歴史の真実が浮かび上がってきます、、、
・ナポレオン戦争・イベリア戦争を通じて英国政府を支配していったカラクリ
・イギリス東インド会社とロスチャイルド家の知られざる関係
・資本主義を許さないはずのマルクスが、金融市場のお膝元であるロンドンに匿われていた謎
・日本に黒船でやってきたペリーとロスチャイルドの意外な関係
・ロイター(英)、アヴァス(仏)、ヴォルフ(独)…ユダヤ系ではない通信社がほとんどない理由
・イギリス王室にロスチャイルド家はどのようにして関与していったのか?
・伊藤博文・井上馨・高橋是清・松方正義・吉田茂とロスチャイルド家とのつながりとは?
・満州の利権をめぐる桂ハリマン協定決裂の真の問題
・教科書が教えないロシア南下のもう1つの理由
・明石元二郎とレーニンの共同革命工作
・ロスチャイルドとロックフェラーはどのようにして結託していったのか?
・FRB創設をめぐる秘密会議
などなど、この本を読めば、19世紀以降、ロンドン・ロスチャイルド家が戦争、恐慌、革命を自ら仕掛け、裏で操り、大混乱のたびに莫大な利益を得てきたことがわかります。
本書では「お金」にとことん忠実なユダヤ人ロスチャイルド家が引き起こしてきた数々の歴史的事件を「お金の流れ」で丹念に読み解いていきます。巷にはロスチャイルド家やロックフェラー家に関する書籍は数多くあります。これらの書籍には、ざっくり分けて2つのタイプがあります。
1つはいわゆる陰謀もので、詳細はわからないが何やら(日本を含む)世界の人々がすべて彼らに操られていると言う類のものです。
もう1つのタイプはロスチャイルド家やロックフェラー家サイドから書かれたと考えられるファミリー史や伝記の類、そして自伝も含まれます。
陰謀ものは、時にばかばかしく思える記述が目につき、底が浅く、ファミリー史や伝記等の方は、彼らを知る上でのヒントは散在していますが、重大な事実を隠していることも多くあります…
本書の場合は、膨大な一次資料を元に、まさに「ロスチャイルドの繁栄の物語」を今の私たちにわかりやすく語りかけてくれています。
この内容を知れば、もうマスコミの表層的なニュースに振り回されることはありません。
私たちの知らない所で何が起きているのか?そのような裏の動きが少しずつ見えてくることでしょう。
コントロールされていた状態から、、、
世の中のダイナミズムに取り残された状態から、、、
抜け出してみませんか?
そのために、今回あなたにご案内する書籍が、
林千勝著『ザ・ロスチャイルド〜大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』です。
今回ご案内している書籍は全5章で構成されています。その詳細はこちら↓
『目次』
ザ・ロスチャイルド
『大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』
まえがき
国際金融資本家の「歴史」を無視しては歴史の本質を理解することはできない
第1章 ユダヤ王
〜ロスチャイルド家の始まり
●「初代マイアー」"ユダヤ王の祖''フランクフルトのゲットーに住む金貸し
●「豊かな日本、貧しいソ連」英米が見誤った日本の経済的実力
●「5本の矢」5人の息子たちによるパートナーシップ契約
第2章 不世出の英雄
〜ネイサン
●「N・M・ロスチャイルド&サンズ」最も長い歴史を誇るマーチャント・バンク
●「ウィーン体制」ユダヤ人でありながら、神聖同盟の銀行という不動の地位を築く
●「イングランド銀行」"銀行の銀行''に狙いをつけたロスチャイルド家
●「合衆国銀行」1830年代には、アメリカでの関与を強める
●「ネイサンの死」世界一の金持ちとなった不世出の英雄ネイサンの最期
第3章 覇王
〜ライオネル
●「ライオネル」ロンドン家第二代当主の活躍とロンドン家の更なる繁栄
●「サッスーン」ロスチャイルド家とアジアをつないだサッスーン家の勃興と発展
●「1844年イングランド銀行条例」ロスチャイルド家のフロント企業「イングランド銀行」を中央銀行化する
●「ディズレーリ」ライオネルの意のままに動く「側仕え」の政治家
●「ロスチャイルド一族のマルクス」革命運動はユダヤ人勢力によって導かれていた
●「ゴールド・ラッシュ、快進撃」アメリカの繁栄を高みに上げたカリフォルニアでの金の産出
●「議席」三度目の当選を果たし、遂に議席に着いたライオネル
●「南北戦争」ロスチャイルド家による仕掛けとしての戦争
●「幕末、明治維新」近代独立国家という体裁の実態は、イギリスの隠れた属国
●「資本論」植民地収奪を無視した革命のターゲット
●「アメリカ金本位制への策謀」マネーと債権の玉座に座るロスチャイルド王
●「スエズ運河」イギリスの軍事・通商の世界戦略の要
第4章 世界の帝王
〜ナサニエルとアルフレッド
●「ナサニエルとアルフレッド」ロンドン家によるアジア・アフリカへの帝国主義的浸透を進める
●「アメリカとアフリカ」アメリカ"金ぴかの時代''と南アフリカのダイヤモンド・ラッシュ
●「男爵」貴族院の議席に座る最初のユダヤ教徒となったナサニエル
●「ボーア戦争・軍産複合体」軍需産業に進出していったロスチャイルド家
●「アメリカ人民党」反ロスチャイルド運動はなぜ敗北に終わったのか
●「ロシア、ユダヤ、マルクス主義」専制政治とロシア資本主義の矛盾に苦しむ人々に、マルクス主義思想が浸透
●「ヴィルヘルム2世・エドワード7世」第一次世界大戦で激突する運命の二人
●「ロシアの南下政策」日本の軍備拡張にもロシアの極東の軍備にも、ロスチャイルド家は肩入れしていた
●「日露戦争」"ツァーを敗戦させ、自分たちの革命を実行する''敗戦革命政策
●「第一次ロシア革命」イギリスや日本が革命を扇動する宣伝工作をしていた!?
第5章 人類を睥睨
〜ウォルター
●「ウォルター」人間界の醜い権力闘争から離れ、動物学者としての顔を持つ
●「アメリカ参戦への道」アメリカを戦争へ駆り立てる巧妙で権威的なプロパガンダ
●「バルフォア宣言」ロスチャイルド家の王国としてイスラエルが建国されていく
●「第二次ロシア革命・2月革命」ソ連建国の序章
●「臨時政府とユダヤ人勢力」新たなブルジョワジー政権に対抗するボリシェヴィキ
●「第二次ロシア革命・ 10月革命」革命ロシアはたちまちユダヤ人に席巻された
●「死の商人」戦争をビジネスの場にして戦火を煽る武器商人
●「儲けと犠牲と」第一次世界大戦を支えた連邦準備制度
あとがき 近現代史のオーナー
〜「富が逆巻く」国際金融資本家
主要参考文献
・『現代英国論』伊藤敬三笠書房
・『秘録核開発をめぐる国際競争』ベルトラン・ゴールドシュミット毎日新聞社
・『イングランド銀行の300年』リチャード・ロバーツ他 東洋経済新報社
・『英国の猶太人』外務省調査部
・『ウランの支配者は誰か―カギ握るロスチャイルド』エコノミスト1976年6月22日号志田行男 毎日新聞社
・『国際資本戦』東京朝日新聞経済部編 日本評論社
・『大英博物館の話』出口保夫中央公論新社
・『観光コースでないロンドン―英国2000年の歴史を歩く』中村久司 高文研
・『猶太民族の対日攻勢』武藤貞一 内外書房
・『リスク(英国ロスチャイルド卿の講演より)』原子力資料1979年11月英国ロスチャイルド卿日本原子力産業会議
・『大人のロンドン散歩』加藤節雄 河出書房新社
・『ロスチャイルド自伝』ギイ・エドワール・ロスチャイルド 新潮社
・『「シオン長老の議定書」の大嘘』ラビ・アブラハム・クーパー、スティーヴン・レオナルド・ジェイコブス、マーク・ワイツマン徳間書店
・『ロスチャイルド自伝実り豊かな人生』エドマンド・デ・ロスチャイルド 中央公論新社
・『ロスチャイルド家における所有と経営―19世紀前半を中心として―』社会科学1982年1月号 瀬岡誠
・『男爵夫人は朝五時にご帰館』ナディーヌ・ロスチャイルド 竹井出版
・『ロスチャイルド、世界経済を総べるものたち』新潮452007年2月号 落合莞爾 新潮社
・『ユダヤを知る事典』滝川義人東京堂出版
・『THE HOUSE OF ROTHSCHILD Money’s Prophets 1798-1848』NIALL FERGUSON PENGUIN PRESS
・『ユダヤ人国家ユダヤ人問題の現代的解決の試み』テオドール・ヘルツル財団法人 法政大学出版局
・『『コニングズビー』第4巻10章訳―作者ディズレーリのユダヤ史観を表す史料としての紹介―』研究紀要第99号 閑田朋子 日本大学文理学部人文科学研究所
・『THE HOUSE OF ROTHSCHILD the world’s banker 1849-1999』NIALL FERGUSON PENGUIN PRESS
・『ユダヤ人国家ユダヤ人問題の現代的解決の試み』テオドール・ヘルツル財団法人 法政大学出版局
・『コニングズビー』欧米言語文化研究 Fortuna 第29号ベンジャミン・ディズレイリ欧米言語文化学会
・『THE HISTORY OF EXBURY GARDENS』EXBURY GARDENS & Steam Railway
・『巨大穀物商社』ダン・モーガン日本放送出版協会
・『ロスチャイルド世界金権王朝:一極世界支配の最奥を抉る!』ジョージ・アームストロング 徳間書店
・『イギリスの社会小説』ルイ・フランソア・カザミアン 研究者出版
・『国際石油争奪戦夜話:石油資本はこうしてできた』錦織尚 フェイス本社
・『ヨーロッパのユダヤ人フィランスロピーと社会発展:19―20世紀におけるロスチャイルド家の事例研究から』大原社会問題研究所雑誌 2011年2月25日号 クラウス・ヴェーバー 法政大学大原社会問題研究所
・『巨大財閥の秘密:ロックフェラーからロスチャイルドまで』赤間剛 三一書房
・『ロスチャイルド―富と権力の物語―(上)(下)』デリク・ウィルソン 新潮社
・『巨大財閥の秘密:ロックフェラーからロスチャイルドまで』赤間剛 三一書房
・『ロスチャイルド王国』F・モートン新潮社
・『地球の支配者銀行』ジャン・ボミエ 東洋経済新報社
・『世界革命の元凶は《OHU(彼ら)》だった―ラコフスキー調書―』永渕一郎訳
・『現代のロスチャイルド家について』Japan medical society 通巻145号鈴木英之ジャパンメディカルソサエティ
・『ロスチャイルド家』横山三四郎 講談社
・『民間が所有する中央銀行』ユースタス・マリンズ 秀麗社
・『赤い楯(上)(下)』広瀬隆 集英社
・『ロスチャイルドの密謀』ジョン・コールマン 成甲書房
・『インタビューわが社の投信戦略を語るヨーロッパでの株式・債券運用に強み個人金融資産、年金を照準に業務拡大』投資信託事情第45巻第2号鈴木英之イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
・『ロックフェラー対ロスチャイルド』藤井昇徳間書店
・『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』副島隆彦 日本文芸社
・『20世紀を動かした人々9世界の富の支配者』責任編集者岡倉古志郎 講談社
・『スパイキャッチャー』ピーター・ライト、ポール・グリーングラス 朝日新聞社
・『20世紀を動かした人々9世界の富の支配者』責任編集者岡倉古志郎 講談社
・『金融王国を築いたロスチャイルド』バンキング通号67産業経済社
・『3世紀を生きる「3つの家訓」ロスチャイルド家、持続の秘密』フォーブスジャパン2020年4月号バロネス・シャーロット・ド・ロスチャイルド リンクタイズ
・『現代国際金融の源流・世界の3大財閥の系譜ロスチャイルド・モルガン・ロックフェラー物語』国際金融2006年11月号 伊豆村房一 外国為替貿易研究会
・『アメリカ帝国の大謀略』馬野周二徳 間書店
・『経済裏陰謀の常識』馬野周二 青春出版社
・『続悪魔最後の陰謀』小石泉 第一企画出版
・『世界のキーパーソン知られざる顔アレクサンドル・ド・ロスチャイルド』選択2018年5月号 選択出版
・『世界の覇権企業最新地図』現代ビジネス研究班(編) 河出書房新社
・『戦争と財産:必ず儲る株の研究第一篇』経済之日本社調査部編経済之 日本社
・『FREEDOM BETRAYED Herbert Hoover’s Secret History of the Second World War and Its Aftermath』Herbert Hoover Hoover Institution Press
・『ウォーバーグユダヤ財閥の興亡上巻・下巻』ロン・チャーナウ日本経済新聞社
・『ロスチャイルドは変わる(世界のビジネス)』アナリスト1969年6月号井上隆一郎経済発展協会
・『ユダヤ財閥がヒトラーを育てた』シドニー・ウオーバーグ訳・監修 牛山火壱 第一企画出版
・『ロックフェラー回顧録』デイヴィッド・ロックフェラー新潮社
・『ルーズベルトの責任―日米戦争はなぜ始まったか上・下』チャールズ・オースティン・ビアード 藤原書店
・『ルーズベルトは米国民を裏切り日本を戦争に引きずり込んだーアメリカ共和党元党首H・フィッシュが暴く日米戦の真相』青柳武彦 ハート出版
・『ロックフェラー財団―その歴史と業績―』レイモンド・B・フォスディック法政大学出版局
『裏口からの参戦(上)・(下)ルーズベルト外交の正体1933―1941』チャールズ・カラン・タンシル 草思社
・『タイタン(上)・(下)』ロン・チャーナウ日経BP社
・『操られたルーズベルト―大統領に戦争を仕掛けさせた者は誰か―』カーチス・B.ドールプレジデント
・『第二次世界大戦1〜4』W・S・チャーチル 河出書房新社
・『ロックフェラーがアメリカ経済をダメにした』エマニュエル・M・ジョセフソン 徳間書店
・『スターリンからブレジネフまでソヴェト現代史』アレク・ノーヴ 刀水書房
・『現代金融危機とマルクス理論―マルクスの危機分析は現代に通用するか―』社会システム研究第18号 萩原伸次郎
・『アメリカの経済支配者たち』広瀬隆 集英社
・『資本論第一分冊〜第九分冊』カール・マルクス資本論翻訳委員会訳 新日本出版社
・『ロシア大革命史第一巻〜第八巻』編著者財団法人史料調査会富岡定俊 郁文社
・『共産党宣言』カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス山川書店
講師紹介
『歴史とは川の流れのようである』
近現代史研究家:林千勝
歴史は川の流れです。
橋の上に立って足元の水の渦巻きがどうだとか、
色が少しどうだとか、
流れが少し変わったとかいうことだけを見ていても何も分からないのです。
ですから、今回のシリーズというのは皆さんと一緒にこの200年間を、あるいは戦後の75年間を一緒に川の流れとして見ていくという価値があるのではないかなというふうに考えています。
特に近現代史で言えば、日本も含めて世界の歴史というのは200年前に1つの源流があると考えられるのです。
この川の流れを理解せずに、例えば「総裁選で候補が誰だ」とか、「突然党員投票がなくなったからどうしてだろう?」とか、個々の細かい政策の違いとかを論じて、そういうことのテレビ番組を見るのに時間を費やしても全く無駄です。
この流れを見ていると、世界がどこへ向かっているのか?そのようなことが非常に分かりやすくなるのです。
東京大学経済学部卒。 富士銀行(現みずほ銀行)などを経て、現在、近現代史研究家。
著書に
『 日米開戦 陸軍の勝算 -「秋丸機関」の最終報告書 』(祥伝社)
『 近衛文麿 野望と挫折 』(ワック)
『 日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿 そしてフーバーは ― 』(ワック)
推薦の声
・上島嘉郎(産経新聞「正論」元編集長)
<真の敵、真の己を知るために>
林千勝さんの歴史研究は、真摯に事実を発掘することによって、戦後の「通説」に果敢に風穴を開けようと挑んだものです。いわゆる「東京裁判史観」は戦前の日本を「悪しき侵略国家」と断罪しました。故江藤淳は戦後の「閉された言語空間」の実相を明らかにしましたが、〝私たちの歴史〟は今も「悪かったのは日本」という「通説」の前に扉を閉ざされ、歪められたままです。軍(とくに陸軍)が暴走し、民主主義を蹂躙し無謀な戦争に国民を引きずり込んだ...という「通説」は、そこに潜む真実の数々を覆い隠します。この先の百戦に備え、「敵を知り己を知る」ために、林さんの研究(歴史講座)に是非接していただきたいと思います。
・三橋貴明(経世論研究所所長)
「林千勝先生は近代史分野の三橋貴明と思っています。
歴史分野では、自分の想像を元に語る人が多いのですが、
林先生は想像とかは一切なく、全て一次資料を元に真実を追求している点を尊敬しています。大東亜戦争において日本には「勝利への道」があった。と、聞いても信じられない方がほとんどでしょう。とはいえ、事実です。
勝利への道は「イギリスと戦い、アメリカとは戦わない」こと。実際に、日本政府や陸軍はこの基本路線に沿って戦争準備をしていました。それを「粉砕」してしまったのが、1941年12月8日の、真珠湾先制攻撃でした。なぜ、そのような事態に至ったのか。
裏には、国際金融資本や共産主義者の企み、さらには藤原一族の末裔である「ある男」の野心と野望があったのです。一次資料に基づき、歴史の真実を解き明かした「林千勝」先生の講座を是非、ご視聴ください。
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( 林千勝氏 情報 )
私は「歴史は河の流れ」のようであると常々申し上げております。 今、目の前にある事象を、河で例えれば橋の上から下に見える水の動きやしぶきだとか、渦が どうだとか、色がどうだとか、目の前の事象だけを見ていても河の流れというか、物事の本質 というのは見えてこないのです。 つまり、河はより上流にさかのぼって、そして最後には源流があります。 逆に言うと、源流から河の水というのは、上流から中流へとそのまま流れてきて今現在に流れ、 そしてそれはさらに下流へと、未来へと、そして大海原へと、はるかなる未来へと流れていく のです。
この水はずっと同じ水なのです。
突然、消えてしまわないし、突然入れ替わってしまうということもないのです。
これは物事も一緒で、歴史も一緒なのです。
そのことをわれわれは忘れがちなのです。
今、目の前のことをジャーナリスティック的に追いかけるだけでは、現在も分からないし未来も分からない、このとうとうとした河の流れ全体を見なければいけないということが、私の基本的なスタンスであります。
そしてこのスタンスで近現代史を見ると、このような見方をすることが必要だと思います。
過去 200 年間の人類の歴史、世界の歴史、今に至るこの大きな河の流れとして、資本主義と いうのを見ていかなければいけないわけです。 そしてこの今に至る資本主義、このとうとうたる大きな力、これは経済的な覇権であると同時 に、政治的な覇権にも結び付いていくわけですが、この 1 つの源流が 200 年前のドイツにあ りました。 それはロスチャイルド家であるということを、われわれは知らなければいけないのです。 そして、ロックフェラー家が勃興(ぼっこう)してきて、そしてこの図はその他の勢力は遮障 しておりますが、この国際金融資本あるいはグローバリズム勢力と言いますが、これを一切無 視して近現代史を語ることはできないし、これを全く除外してしまっては現代の事象も理解で きないのです。 ところが、このことを全く外してしまっているのが、皆さんがご存知のように従来のいろいろ な論説であり、あるいはいろいろな著作物であり、そして今のマスコミです。 これは日本だけではなくて、欧米も往々にしてそうなのですけれども、全部知らないふりで見 ていないのです。 しかし、いい悪いは別にしてこのことに光を当てて、事実として歴史として認識することがど れほどわれわれのいろいろな現在の問題、あるいはこれからどうすればいいかということを考えるうえでの武器になるかということを皆さんにお知らせしたい、共有したいと思います。
そして、今回どのようなことをテーマにするかということを、まずお話ししたいと思います。 実は最近、私は『ザ・ロスチャイルド 大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』とい う本を経営科学出版から出版いたしました。 この本は、前回の講座からさらに深掘りをしまして今に至る河の流れ、先ほどお話ししました 国際金融資本とも言えるし、それからグローバリズム勢力とも言えますが、これが何故台頭し てきたのかということです。 これは、皆さんは大いに不思議だと思っているでしょうし、世情できっちりと語られていない のです。 単にグローバリズム勢力とか、国際金融資本家とか、あるいは大統領選挙をきっかけに「ディ ープステート」という言葉もはやりましたけれども、「そういったものがわれわれを支配して いる。世界を支配している」と言っても、それは非常に表面的な言論になる可能性が高くて、 これはともすれば陰謀論というふうに呼ばれるわけです。 そうではなくて、この形が歴史にどうして出てきたのかということを実証的に見ていかなけれ ばいけないのです。深掘りしなければいけないのです。 そこを深掘りしたのが、この『ザ・ロスチャイルド』という本です。 具体的にロスチャイルド家が何故パワーを持ったのかということですが、19 世紀前半から力 をつけて、そして特にイギリスとフランスですけれども、ヨーロッパで経済、政治を牛耳るこ とができたのかという、その具体的な段階を踏んでいって「だからこうなのか」ということを 皆さんが考え得るヒントが満載している本だと思います。
そして注意しなければいけないのは、私はこの歴史の流れの大原則は、先ほども少し言いまし たけれども資本主義だと思うのです。 この近代の資本主義がものすごく力を持っていて、そして無限の貪欲さで拡大して今に至って いるわけですけれども、この事象を例えばイルミナティだとか、フリーメイソンだとか、ある いはひどいものだと「トカゲの宇宙人」だとか、そういったものに絡めて話す言説もあるわけ ですけれども、私はイルミナティという言葉は一切使いません。 それからフリーメイソンという言葉もあまり好きではないのです。 それからロスチャイルド家はユダヤ人ですけれども、例えばユダヤの資本長老の企み、ユダヤ 教の世界征服の企みがそのまま世界に広まり、そして今、世界を支配しているみたいな言説も たくさんありますけれども、私はこれも取りません。 ユダヤ長老の『シオンの議定書』という、「ユダヤ人が世界を牛耳ろうとしている」という『ユ ダヤ人の陰謀』という本も、第一次世界大戦の後半から世に出てきて、世界に広まっているの です。 この影響を受けている言論人というのは、今日本にもたくさんいるのですけれども、私はこれ を「偽の書」だというふうに認識しています。 そのこともここに詳しく書いてあると思いますけれども、そうではなくて前の講座でも言いま したが、一言でいうと資本主義であり LUCRATIVE です。
LUCRATIVE というのは、more profitable という意味です。
より儲けるにはどうしたらいいか、より儲かるということはどういうことかということが、われわれの常識を超えて無限に拡大していっているということが地球の実際であると考えています。
身近なことで言えば分かりやすいと思いますが、例えば今でも皆さんの勤めている会社で四半 期ごとに「前期よりは売上を伸ばさなきゃいけない。利益を伸ばさなきゃいけない」というこ ともあるわけです。 例えば一族で考えれば「親父の代よりは、俺はもっと大きくしなければいけない」といったも のがずっと続いているわけですし、経営者で言えば「前の経営者よりも、次の経営者の方が会 社を大きくしなきゃいけない」というようなことは身近な感覚で皆さんもご理解できると思い ます。 それが地球全体の原理として続いてきていて、しかも手段は問わないという、われわれの常識 を超えた手法がどんどん出てきているというのが、ここ 200 年の歴史であったと思うのです。
その原点について、この本では深掘りしているわけですけれども、これで蓄えた力、これで大きく発展してきた力をどのように使って、そしてどのような世界を作ってきたのか、そして今に至ったのかというところの根本を、扱っていきたいというふうに考えております。
そして、われわれの大きなテーマは、単に歴史を学ぶわけではなくて、この国際金融資本と世界、そして何よりも日本の運命かどういうふうに推移してきたのか、今どうなるか、そしてこれからどうなるかということが最大のテーマです。
そういう意味で、これは机上の議論ではなく、実践的なわれわれの日々の認識に結び付くような講座であり、また皆さんとの対話を進めていきたいと考えております。
では、もう一歩進めて具体的に何をお話ししようとしているかということですが、また後で 詳しく説明しますけれども、今の現代世界を規定しているものは、ここ 200 年間あるいは 100 年間で形作られて完成に向かっているわけですけれども、その原理を一言でいうと国際金融資 本が今語られているあのアメリカ合衆国をつくり育て、それとともに国際金融資本が共産主義 をつくり育てたのです。 そして、それによって世界の経済、政治、そして文化を、言ってみればマネーで支配したとい うことです。
「支配」という言葉が嫌いな方もいらっしゃるかもしれませんけれども、一応ここでは支配し たというふうにしておきます。 国際金融資本と共産主義というのは、普通の常識では全く対極で、関わりがあるなんていうこ とは考えもしないというのが普通の常識だと思いますけれども、これは明らかに間違いであり まして、国際金融資本と共産主義というのは重なり合うものなのです。 そして共産主義陣営、昔は「東側」と言いましたが、その対極にある「西側」は自由と民主主 義の価値観と言われているアメリカ合衆国です。 これも対局と位置付けられていますけれども、そのアメリカも共産主義同様、国際金融資本が 今のような状態につくり、そして育てたということです。
その一端は、今回のアメリカの大統領選挙です。
昨年 11 月のアメリカ大統領選挙、11 月からの一連の動きでそのことに気付いた日本の方々も かなりいらっしゃるのではないかと思いますけれども、その一端の事実はある人々には明確に なったのではないかと思います。 この国際金融資本がアメリカと共産主義をつくり、そして世界をマネーで支配したというのが、 今の世界の構造を解く鍵であるということが考えられると思います。
より具体的に話を進めていきたいと思いますけれども、まず「世界は一つ」なのです。 これは大上段から構えなくても、例えばグローバル企業、あるいは大企業というのは陣営を問 わず世界中に進出して、そして工場を造り、世界中をマーケットにしているわけです。 ソ連でも共産中国でも一緒です。 皆さんもご存知だと思いますけれども、世界の並いるグローバル企業、大手企業というのは中 華人民共和国に早くから進出していて、ご存知のように鄧小平が開放政策をやって以来、特に 大々的に進出していて、そして今では一番伸びて利益の上がる市場が共産中国なわけです。 そしてコロナの影響もありますが、生産も大いにやっていて、一面ではトランプ政権下で対立 していたのですけれども輸出、輸入とも大幅に伸びているという状況です。 トランプ時代もそうですし、今もそうですけれども、これだけ表面的には対立しているといっ たことが演じられているわけですが、多くのアメリカ人が使っているマスクというのは今も中 国製ですし、多くのアメリカ人がステイホームで使っているパソコンもほとんどが中国製です。 私の周りが使っているマスクも、日本でもほとんどが中国製ですから、身近なことでよく分か ると思うのですけれども、「世界は一つ」です。
そして経済は相互依存です。
安い所で作り、そして売れる市場で売るということです。
経済に国境はないのです。
そして、歴史的に言えることはマネー主義、資本主義にとって共産圏ほどおいしいものはない のです。
つまりどういうことかというと、共産圏の労働の世界ではストが無いのです。 それから低賃金労働で、もっと言えば人権が無視されているわけです。 そういった中での低賃金労働、ウイグルの問題では「奴隷労働」というふうにも言われていて、 低賃金どころかノーコストなわけです。
この労働力というのは非常に膨大なのです。
後で詳しく話しますが、ソ連で言えば強制収容所に何百万人という人が入れられていて、これは全部低賃金労働者だったのです。
この低賃金労働を世界の資本主義というのはフル活用していて、それによって安いコストの生産ができて、それが逆輸入されて世界の市場、西側にも出ていっているというのがソ連の時代もそうですし、まさに今の中共の経済の巨大化は、まさにそのものなわけです。
ですから、グローバル企業にとって共産圏ほどおいしいものはないのです。
ソ連ができた瞬間から、まさに資本主義にとって共産圏は儲けの源泉であったのです。
これは後で詳しくやりますが、非常に注目すべき事実でありますし、今もその原理、原則で動いています。
ですからウイグルの問題、いろいろな衣料メーカーですとか、いろいろなその他メーカーがあちらの安い綿を使っているということが表面化して問題になっていますが、これは資本主義で言えば当然の成り行きなのです。
経済と政治は別です。これは 100 何十年も前から、まさにそうです。 それから、「世界一つ、マネー主義」というのは、はっきりと宣言されているのです。 これはウィルソン大統領が「ニュー・ワールド・オーダー」という言葉で言っています。 これを陰謀論的に唱える人もいますけれども、そうではなくて本質的には「マネー主義、世界 は一つ」です。
「国とか国境、あるいは民族性という制約をなくしていこう」ということです。 そして世界政治的に出てきたのが国際連盟です。 この国際連盟の本来の趣旨というのは、「各国の主権を制限していこう」というもので、これ はウィルソン大統領がはっきりとこのことを指して「ニュー・ワールド・オーダー」というふ うに呼んでいます。
そして、これも後で詳しくお話ししますが、このウィルソンの宣言であり政策、特に第一次世 界大戦にアメリカを参戦させたとか、連邦準備制度を作ったとか、あるいはアメリカは結局参 加しませんでしたけれども国際連盟を作らしめたということです。 このウィルソン大統領のバックには明らかにロスチャイルド家とロックフェラー家がいたわけ で、特にロスチャイルド家がドンと控えていて、その前にロックフェラー家がいて、彼らがロ スチャイルド家の大きなマネーとか、あるいはそれ以上のロックフェラー家の石油による大き なマネーを使って、アメリカの世界戦略を進めたわけですけれども、まさにその使い走りがウ ィルソン大統領であったわけです。 具体的には、マンデルハウスという方がロスチャイルド系統の人間で、彼がウィルソン大統領 を育て指導して、そしてアメリカの政策をして、「世界は一つ、ニュー・ワールド・オーダー」 の構築に進めしめたということになります。 そして、この国際連盟を継承したのが、今の国際連合ということです。 国際連合というのは、これも後で詳しく話しますが、ロックフェラー家がかなり貢献して作っ た組織ということが言えます。
そして、この「世界は一つ、マネー主義」のもとに、皆さんご存知のように世界は 2 つに分か れているのです。
東と西、あるいは左と右と言ってもいいでしょう。 両方ともグローバリズムなのですけれども、以前はソ連とアメリカで地球が 2 分割されていた ということです。 そしてソ連というものは非常に効率が悪くて、「この体勢を維持するには、持ち出しばっかり で非常に効率が悪い。赤字企業だ」ということでゴルバチョフにつぶさせて、その代わりにこ ちらの対極につくったのが儲かる共産主義、社会主義陣営の共産中国です。 鄧小平に開放路線をさせて、そして今度は儲かる共産主義で、先ほどの「世界は一つ、マネー主義」です。
これがドッと共産中国に出ていって、そして人権も無視された社会での安い労働力をフル活用し、そしてソ連の時も一緒ですが公害も出し放題でいいわけです。
西側では到底実現できないような低コストの経営、低コスト生産をすることができ、そして広範な人口がいますから、これを全部消費者に仕立てていくということです。
しかも大事なのは、この共産主義陣営といわゆる自由主義陣営というか、アメリカを中心にす る陣営は政治的、軍事的には対立しているのです。 この構造をつくったということが非常に重要です。
世界はマネー主義で 1 つなのだけれども、政治的、軍事的には対立しているということです。 これは 2 つの意味がありまして、1 つは前の講座でも申し上げたかもしれませんが、対立して いることが非常に儲かるのです。
例えば、軍事ビジネスです。 決定的対立構造がない平和な世の中、波風が立たない地球では、軍事ビジネスは成り立ちませ ん。 決定的対立構造があるという、例えばソ連の場合は「アメリカと明日にも核戦争が起こるので はないか」と多くの市民がシェルターを作って、そして映画は見れば『ザ・デイ・アフター』 等の「明日にも地球が消滅する」というようなものを見せられて、この対立構造でお互いに膨 大な核ミサイルを作っていったということです。
これは全部製品ですから、全然桁が違う儲かり方をするわけで、この構造をつくったわけです。 これは中国共産党にも引き継がれていて、中国共産党の地球分割的な軍事力というのは、過去 そうですし、今もそうですし、これからもどんどん増大していくはずですし、アメリカにどん どんキャッチアップしていくはずです。 アメリカの方も増やしていくでしょうけれども、アメリカが本気になって軍事力を集中的に大 きくすれば差が開いてしまいますので、これは緩急をつけて、中国共産党がやる気を失わない ような間合いをつけながら、米中で軍事的な対立が拮抗(きっこう)するという状況にこれか ら持っていくはずです。
そしてソ連は、若い方はご存知ないかもしれませんが、人工衛星を初めて飛ばしたのはアメリ カではなくてソ連ですし、ICBM 大陸間弾道ミサイル初めて飛ばしたのもアメリカではなくて ソ連です。 そしてアフリカも南米も含めて、地球上がまさにソ連圏と自由主義圏に別れたと、地球が東西 に真っ二つに分かれたていたという状況でありました。 それから軍事費も、これは統計の正確さは問題かもしれませんが、アメリカをしのいでいたの です。
GDP はアメリカの半分ぐらいで止まっていたと思いますけれども、とにかく今の中共の脅威 どころではないのです。実は大変な脅威だったのです。 ソ連にとってはアメリカが敵対しているわけですけれども、アメリカにとってはソ連のことし か考えられないという状況に置かれていたのです。
中国共産党の今の体制はまだまだです。
まだまだそれに比べれば、大したことはないということです。
日本は共産中国に非常に近いので、脅威を感じているしいろいろなリスクがあるわけですけれども、私はまだまだ中共の脅威というのは大きくなっていくというふうに考えております。
そして政治と軍事は対立していることによって、人々は「世界は一つ、マネー主義」、いわゆ る一握りの 1%、あるいは 0.0001%に目を向けなくなるのです。 米ソ冷戦構造で「明日は地球はどうなるか」という核戦争の危機がある時に、自分の国に住む 大金持ちたちに目を向けることはあまりないのです。 これが証明されているのは、米ソ冷戦が収まって 21 世紀、まだ中共の覇権がそれほど大きく ないころに、現にアメリカ合衆国ではこの 1%が 99%を支配しているというか、少数の大富 豪たちがほとんどの富を独占しているということが問題意識となりました。 そして、ニューヨークを中心にそういったそれに反対する運動が起こったことは記憶に新しい ところですけれども、そういった縦の対立構造を生まないためにも、東と西の軍事的対立が非 常に大事だということです。
この気付きは、この本でも触れていますけれども、例えばロスチャイルド家が 19 世紀に自分 たちの身が危険になったことによって、どう対処すればいいかということを学んでいるのです。 この大変な富の格差に人々が注目すると、やはり人々は最終的には動力を持って向かってくる という危険がたくさんありますから、そのためのマスコミ対策であり、あるいは対立構造づく りです。
「Divide and rule」という言葉もありますけれども、分割統治です。 これの重要性を学んでいるということが歴史的に言えると思います。
さらに、この図で言及しなければいけないのは、ソ連でもそうでしたし、中国共産党ではほぼ 完成に向かっていると言われていますが、各々の体制内での 1984 体制、つまり全体主義化、 管理体制化です。
IT 技術の発達により、ソ連それから今の中国共産党はほぼ完全に管理社会が出来上がってい ます。
『1984』という小説をお読みになったことがあるでしょうか。 ビッグブラザーという独裁者が、全人民を完全に 100%監視、管理しているということを書い たジョージ・オーウェルの小説ですけれども、まさにこれがほぼ実現しているのが共産中国で あり、そしてデジタルマネーによってこれは完成するでしょう。 例えば今、位置情報であるとか、Web を使ってのいろいろな個人情報の収集に加えてマネー ですが、向こうで言えば 1 元単位から、あなたがどういう行動しているかというのを全部把握 されるという体制がほぼ完成に向かっているということです。 そして同じことが実はアメリカでも進んでいるのです。
アメリカも 1984 体制化に向かっておりまして、先般の大統領選挙ではっきり分かったように、 いわゆるトランプ支持者といいますかアメリカ第一主義者といいますか、7,000 数百万人の有 権者を引っ張るような人々の言論は完全に弾圧されていると、削除されているというのが、皆さんが目にしたところだと思います。
中共もアメリカも、両方とも 1984 体制化の完成に向かっているというのが今の地球の現実だ と思います。
この「世界は一つ、マネー主義」にとって必要なのは、伝統的な国の文化とか、あるいは健全 な国民文化とか民族主義ではなくて、そういう歴史的な経緯のものではなくて、求めるのは従 順な地球市民です。 つまり、資本主義というものの発展段階を見ますと、かつての帝国主義の植民地時代というの は、植民地の人間はほぼ奴隷のような状態でしたけれども、この新しいニュー・ワールド・オ ーダーになりますと、資本主義というのが一段と発展しておりまして広範な消費者、そして勤 労者が求められているのです。 何十億という大衆消費者、そして労働者ではない勤労者が求められていることによって世界の 資本主義、富というのはさらに前時代に比べて桁違いに大きくなっているわけですけれども、 求められている地球市民というのはこの体制に逆らってもらっては困るのです。 つまり、従順な地球市民が必要なのです。
従順になってもらいたいということで 1984 体制化進んでいるわけであって、これは歴史的に 見て、天安門事件、あるいは昔からのチベットの件も、今問題になっているウイグルの件も、 香港弾圧も、これは民族問題であることを超えて、従順な地球市民が歴史的には求められてい て、その完成に向かっているということが現れている現象と言えると思います。 ですから天安門事件も、チベットもウイグルも香港弾圧も、アメリカ第一主義者の弾圧と質的 には一緒であると見ていいと私は思います。
これはあるアメリカ人から聞いたのですが、「アメリカの昨年から今年の動きを見ても、例え ば天安門事件とかウイグルとか香港のようになっていないのは、これはアメリカ人が銃を持っ ているからだ」という話を直接聞きました。 これはおそらく本質なのではないかと思います。 物理的な抵抗力を持っているので、アメリカは共産中国のようにはなっていないという、残念 ながらそういう面もあるのではないかと思います。 それと同時に押さえておかなければいけないのは、アメリカ自体に今度は共産主義も広まって いるということです。 若い人々の間に、小難しいマルクスの『資本論』を読むのではなく、分かりやすい共産主義の 考え方が非常に浸透していて、その証拠に民主党の大統領候補としては、バイデンよりも共産 主義者のサンダースが非常にリードしていたわけです。 他の候補が団結して、結局バイデンを候補者にしましたけれども、アメリカ自体も実は共産主 義の脅威が育成されているということです。 これは大統領選挙を通じて、アメリカからのいろいろな情報がありましたので、皆さんもご存 知であると思います。
そういうことでとにかく世界は 2 つです。政治、軍事の対立の構造です。 これを維持しつつ、あるいは対立を激化させつつ、「世界は一つ、マネー主義」というのはどんどん進んでいるわけです。
そして共産中国、アメリカ国内の体制は 1984 化、同質化しているということです。 そしてニュー・ワールド・オーダーとしては、アメリカの国家の主権、それから共産中国もそ うですけれども、いろいろな国々の主権というのをどんどん吸い上げていって、「国と民族、 あるいは国益とか国民益というのはなくしていきましょう」ということです。 そしてグローバル経済主導の地球にどんどん向かっているというのは現実だと思います。 冷静に見極めなければいけないと思います。
その中で日本はどこにあるのかという問題ですけれども、これはプロットしていませんが、日 本はアメリカと中共の真ん中にあります。 太い横の矢印の真ん中にあるのが日本になるわけです。 この日本は、皆さんご存知のように中共、そしてアメリカの両方の草刈場になっているという のが、残念ながら今の現実です。 戦後アメリカの占領下に日本は置かれているわけですが、ここ十数年の中国共産党の浸透工作 は著しいものがありまして、両方の草刈場になっているというのが現実です。 そして中共とアメリカ両方の草刈場になりつつ、「世界は一つ、マネー主義」の浸食場所にも なっていまして、どんどん日本はグローバリズム解放を進めているという状況になっています。 ですからこの三角構造の中で、日本自体はニュー・ワールド・オーダーの主要プレイヤーにも なっていないのです。 この悪しきグレートゲームの主要プレイヤーであることは、もっと米国側に日本は位置してい なければいけないのですけれども、地理的な問題もあるでしょうし、共産中国とアメリカ両方 の草刈場になっているという日本です。 では、その点について日本の政治家はどう対応しているのかと、そしてどうしていかなければ いけないのかということは、また追って話をしていきたいと思います。
それで、中国共産党自体もまさに「世界は一つ」といいますか、このグローバル構造の中で生 まれつくられ育てられたものなのです。 例えば、いろいろな面でそういうことが分かるのですけれども、CO2 の問題を見てみましょう。 いろいろな意見があると思いますが、私は CO2 が原因となって気候温暖化が起こり、そして それが人類の福祉に多大な影響を与えているという科学的な証明を、今まで見たことがありま せん。 寒冷化している地域も最近出てきていますので、「気候温暖化」という言葉を使わずに「気候 変動」という言葉を使うようになっています。 いずれにしても、そういった科学的証明を見たことがないのですけれども、この気候変動問題 にも中国共産党は大いに協力しているわけです。 そしてトランプ大統領を支持する有権者たちというのは、この三角構造を壊そうとしています。 これを壊して脱却して、彼らの言う健全なアメリカ人社会を取り戻そうとしているわけですけ れども、それを背景にトランプ大統領はパリ協定から離脱するということを宣言したわけです。
一方で、共産中国の習近平の方は、「アメリカが離脱するんでも、共産中国は CO2 問題で世界を引っ張ってくんだ」というふうに宣言していました。
共産中国にとっても CO2 の問題が科学的に証明されているということは把握されていないわ けであって、つまりこのグローバリズムの構造の中で出てきた CO2 の問題ですが、狙いは 2 つあると思うのですが、後で話しますけれども、これにやはり共産中国は協力しているのです。 このグローバリズムの枠があってこそ栄えているのが共産中国だということは、中国共産党の 指導者はよく分かっているわけです。
ですから、この CO2 問題も支えるということです。 もちろん共産中国も含めて各国とも基準年をいじったり、「中国は依然として開発途上国だか ら、うんぬん」というような自国に有利な操作を行っていますけれども、このグローバリズム の構造に中国共産党というのは大いに協力し、これを支えているのです。 グローバリズムの構造に支えられ、そしてこのグローバリズム構造を壊そうとしているトラン プ政権に対して、大いに徹底的に抵抗していたのが共産中国です。
今年の 7 月の 23 日に、創立 100 周年を迎えると思います。
そして政治と軍事で、トランプ政権は非常に対立していました。 バイデン大統領自身は共産中国とべったりですし、「もっと付け届けを持って来い」というよ うな立場でもあるし、弱みも握られているわけですけれども、このグローバリズムの三角構造 を維持しつつ政治的、軍事的には対立したままという構造を維持するのがバイデン大統領の役 割であるのです。 そして台湾海峡を巡っても、この対立の構造を一生懸命演出しなければならないですし、軍事 費も一気に増やしたら共産中国のやる気がなくなってしまいますけれども、対立構造を増やし ていくために軍事費も上げていくということをバイデンはやっていくでしょう。 それが今の世界の構想のからくりというものになっていると思います。
トランプ大統領を支持する 7,000 数百万人の有権者は、これを壊そうとしました。 ですから彼らアメリカ第一主義者たちは、共産中国を壊そうとしたのです。 その意味での封じ込めであり対立なのですけれども、バイデンの方は「競争」と言っています。 競争ということは共産中国が存在することが大事であって、「あくまでもアメリカと共産中国 の両方が軸として現にあるという対立だ」ということをバイデンは言っているのです。 ですから、「トランプの政策をバイデンが継承した」という識者もいますけれども、これは全 くの間違いで本質を見ていない話です。 トランプの支持者たちはこの構想を壊そうとしましたけれど、バイデンはまさにこの構造の中 で生まれた大統領であり、共産中国を封じ込めるのではなく、これと競争関係をきっちりやっ ていこうということです。 ですから、ちょうど菅首相がアメリカに行ったタイミングで、ケリーという CO2 の特使が同 じタイミングで中国を訪問していました。 菅氏と一緒に台湾環境の問題を声明で取り上げると同時に、ケリーさんはきっちりと CO2 の 問題で共産中国と共同していくというように、コミュケーションをしっかり取っているわけで す。
そして、その時に CO2 の問題しか話していないわけはないのであって、しっかりと「世界は一つ、マネー主義」でつながっているということは読み取らなければいけないと思います。
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