Netflix「地面師たち」不動産詐欺の裏側を垣間見る作品#218
先日、Netflix作品の「地面師たち」を観ました。
不動産詐欺を行う詐欺集団を「地面師」と呼ぶそうです。
2024年7月25日から配信されており、シーズン1は7話まであります。
シーズン2が公開となるのも楽しみで、シーズン1全7話を観終わった後すぐに2回目を観てしまいました。
不動産売買や法律に詳しくない方でも、観続けられる内容と思いますのでおすすめです。
見どころ1:豪華キャストが勢揃い
本作品に登場する、メインキャストがとても豪華です。
◾︎地面師・詐欺グループ
辻本拓海:綾野剛(主演)
ハリソン山中:豊川悦司
竹下:北村一輝
後藤:ピエール瀧
麗子:小池栄子
◾︎警察
辰:リリーフランキー
倉持:池田エライザ
◾︎不動産会社
青柳:山本耕史
この他にも、辻本の仕事を請け負う役として染谷将太さんも出演されています。
染谷将太さんは、「ストロベリーナイト」や「バグマン」に出演していた時のような少し影のあるような雰囲気
定年間近のベテラン警部役のリリーフランキーさん
などなど、ストーリーもとても面白いのですが、一人一人のキャラクターがとても強いのも魅力的です。
見どころ2:狂気とスリリング
契約や罠にハマる側がお金を振り込むまでの過程や
地面師を続けるハリソン山中(豊川悦司)の感性を想像しながら観るのも、見どころだと思います。
「お金」だけが目的ではなく、地面師として策を考え、準備を整え
商談当日のイレギュラーにも乗り越えていく過程にスリルを感じます。
大きな恐怖や緊張を体験したことによって、似た刺激を求めるものなのでしょうか。
不動産契約の場で、実際にあれだけの書類が必要となるのか、本人確認が同じように実際の取引でも行われているのかも気になるところです。
恐怖や緊張、絶望する感情がキャストそれぞれからとても伝わってくるので、どの場面を切り取っても面白さが伝わってくるようにも思います。
ハリソン山中とは違い、辻本拓海(綾野剛)は感情や自分を殺すように生きてきた様が対照的なのも面白いです。
まとめ
作中では、地面師に騙され多額のお金を失う人間の様が映し出されています。
人生ゲームやモノポリーいったボードゲームでお金を失うだけではわからない感情が作中から伝わってきます。
シーズン2があるとなった場合、地面師の現場というよりも、ハリソン山中と辻本拓海の関係を主体として、制作されるのではないでしょうか。
枡田泰明