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no Filterの「強み」についての一考察(2)


(4)親御さんに向けたアンケート結果とその考察

まずは、no Filterにお子さんを連れてくる親御さんに向けてアンケートを実施した。質問項目は10。各項目ごとに考察を設け、分析していきたい。


①ご家族でno Filter現場に通うようになったキッカケを教えてください。

●アルイテイコウをたまたま観ていて最初サイラプと織田美海ちゃんが気になり何回か現場に行ったら娘がなのちゃんが気になりだし、そこからno Filterにはまり、通いだしました。
●MARK IS 静岡のイケヤさんに貼られているポスターを見て興味を持ち、フリーライブに行ったことがキッカケです。
●ららぽーと沼津のフリーライブでサイラプを観に行った時にno Filterさんも出演していて、そこでライブを観て、親子でハマるようになりました。
●まずアルイテイコウの定期イベントで、初めて見たのがきっかけでした。その時ゆなはちゃんに一目惚れした事がきっかけで、no Filterを知ることができました。その当時は、子供も妻もまだアイドルオタクになってなかったのですが、いざ歌を聴いて特典会で話をすると、家族4人でドツボにハマっていました。ちょうど土日は子どもも休みなので、買い物ついでににライブ見に行こう!って感じで誘って、今は、ライブついでに買い物しようって逆転してます(笑)

【考察】
家族連れがno Filterにハマる入口は、いずれもフリーライブであることがわかる。家族で買い物に来ていて、たまたま目にして興味を持つというケースが多い。また、no Filterが、親子で興味を持てるアイドルであることもよくわかる。であるならば、家族連れにもっとハマってもらえるような演出・企画、家族連れに優遇したレギュレーションを用意するのもファン層を拡大させるひとつの手かも知れない。(例:フリラにおいてのみ、家族で来たら集合写メが撮れる、小さな子どもはチェキ500円などの特別特典を設けるなど)

お子さんには忘れられない体験になる


②月に何回くらいご家族で現場に行かれますか?また、主に行く現場はどこになりますか?

●2回ぐらい。主にフリラとチェキ会です。
●月に3〜4回、フリラメインです。主催ライブとチェキ会は都合がつけば行きます。
●3〜4ヶ月に1回 (私が土日仕事の事が多いため、なかなかスケジュールが合わなくて行けてません…)で、フリラです。
●フリラ3回、主催ライブ1〜2回、チェキ会2〜3回くらいですかね。月のイベントの数にもよるかもです。主にフリラが多いですね、コレは毎月の恒例のイベントで、今ではno Filterに会えるのも楽しいけど、2個上のオタ友達に会えるのも子供が楽しみにしてるのでできる限り参加しています。次が平日チェキ会で、主催ライブって感じですかね。遠征も何度かしようと試みたんですが、場所によっては子供はちょっと…と言われるライブハウスもあり、まだ参加できてません。※アンケート回答時点。遠征をするようになったその後について改めてお聞きした。→家族4人で遠征に参加させてもらったのは、メンバーが3人になった初めての東京の遠征です。なのすず卒業前の遠征も行けなかったのと、3人でメンバーが不安になってないか心配で行きました。普段、遠征行く組ではなかったので、その時メンバーみんなすごい喜んでくれたんですよね。「え?なんでいるの?」って喜んでもらえました。それがこちら側としても嬉しかったんですよね。とっかかりはそれでした。継続して遠征に行くようになった理由も同じで、メンバーが喜んでくれるから、あとは、ふぃるくじ(のお得感)ですかね。子どもたちは、もともと出掛けるの好きなので、遠征にかぎらずライブを観ることが好きなので楽しみにしてます。ただ遠征の場合、疲れで翌日なかなか起きれなかったりもするので、まだ小さい2人には負担も大きかったのかな?と思ってます。

【考察】
家庭を持って子育てをしていると、どうしても現場に行ける回数は限られてしまう。推し活をする上でそういうもどかしさはどなたも感じられているようであった。そして、子どもが小さければ小さいほど、フリラ主体になる。一方で、家族旅行感覚で遠征に行くようになっているご家族もある。頻度は少ないが、貴重な存在である。こういう層をもっと大切にしないといけない。家族で遠征をするとなると、交通費や宿泊費、チケット代など、相当な額になる。せめて特典会のレギュレーションを優遇(子供に限りチェキ500円等)してあげることで、負担を少しでも減らせられれば、来てもらえる家族も増えるのかな、と思う。

ふぃるくじの囲みチェキは子どもたちにとって遠征の証


③ご家族でno Filter現場に来るようになって良かったことを教えてください。

●私が昔からオタクだったのですが、娘もアイドル好きになり、推しは違うけど共通の好きなものを見つけられた。
●共通の話題が持てます。外出するようになりました。子供にとっての社会勉強になります。(ちょっと独特な社会ですが)
●親子で楽しめるので、自宅でも動画を見て振付を覚えて現場で一緒に踊るのが娘の楽しみの1つになったこと。
●コレ圧倒的にそうなんですけど、好きな事や行きたい場所が一緒なのでまず喧嘩にならなくなりました。『誰と撮る』って喧嘩は、いまだにありますが(笑)もう一つ言える事は、アイドルの現場って怖いおじさんやお兄さんの集まりが多いかと思ってたのですが、no Filterの現場は皆さん優しい人ばかりで、そういう優しい仲間が増えたことは、本当に良かったと感じています。

【考察】
家族で共通の趣味が出来たことで、家庭での話題も増えるし喧嘩にもならない、楽しみが増えたという喜ばしいメリットが多く見られた。no Filterを推せば家族がこんなに楽しくなるよということを少しアピールしてもいいのかも知れない(笑)サッカーや野球で同じチームを家族で応援するのと同じである。アイドル現場だって家族全員で好きになれば、きっと今まで以上に生活が豊かに感じられるはずである。

推し被りしないことが重要なポイントだったり。笑


④ご家族でno Filterを応援する際、大変なことを教えてください。

●正直、金銭面とフリラの場所(後方になると子どもが小さいので見えづらい)
●予定のすり合わせです。金銭的負担が、家族分、掛け算式にかかるので、やりくりに苦労します。子どもの予定が最優先のため、行きたい現場があっても諦めなければならないことがあり、心の整理をつけるのが大変です。
●子どものその日のご機嫌によって大きく左右されること。盛り上がりすぎて大きな声を出して騒いだり、逆に機嫌が悪くなって「帰りたいー!」と大声で言ったり…。
子どものコンディション次第で楽しめる・楽しめないが分かれるので、周りの目が気になりながらの応援っていうのがデフォルトなのが大変です。
●体調面とお金ですかね。自分や妻が体調悪い分には1人でなんとでもなりますが、子どもが体調悪いとそうはいきませんし。お金も似た理由ですが、1人で推し活する分には何の問題もないですが、ウチは4人家族なので基本4倍になってしまうんです。

【考察】
どのご家族も口を揃えて言うのは「金銭的な問題」であった。それはそうである。だから、これまでの考察でも再三指摘しているが、主催イベントにおける家族割、レギュレーションの家族割みたいなものを導入すると、こういった層の取り込みに有効な気がする。

⑤no Filterを応援する上で家族の中で決めてるルールなどはありますか?

●YouTubeは寝る前に一曲だけ(目が悪くなるから)
●特典会は◯人(他のグループもいるときはそこも含めて)って決める(お金問題)
●特典会に行く回数です。
●お話している時は静かにすること。ママの言う事、お約束を守る。
●毎月の予定が出たら、どのイベントに行こう!って家族会議で決めてます。ある程度計画性持って動かないと、破綻してしまうので。子どもたちは、チェキを交互に撮らせるようにしています。サイン入りのチェキ代2000円決して安い額ではないのと、2000円って額を子どもはまだ理解していないと思うので、そのようにしています。あと、ルールって訳じゃ無いかもですが、家族内の推し被りは何故か禁止になってます。みんな独占欲が強いんですね(笑)

【考察】
ここでも同様に、金銭的な部分での課題が浮かび上がっている。家族連れのファン層を取り込むにはやはりそこを何とかしてあげないといけない。例えば子どもチェキ500円であれば、家庭での手伝いを頑張るなどして自分の力で特典会に行けたならば、お金の価値や働くことの意味を学ばせることにも役立つだろう。そして推しとの会話の中でそんなことを褒められれば本人の意欲にも繋がる。しかし2000円だと子どもにとっては余りにも高い目標になり過ぎて、なかなかそうはいかない。

憧れのお姉さんとの会話はきっと楽しいはず
メンバーにとっても子どもとの会話は癒しなはず
チェキは子どもにとって宝物になる
憧れの人との会話は子どもにとっても明日のチカラになる



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