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no Filterの「強み」についての一考察(3)



⑥家族連れ目線から、他のホワイトフィルターさんの印象を教えてください。

●子どものことを考えてくれる良い人たちが多いです。
●子連れは煙たがれることがよくありますが、その点そういう印象がまったくなく、子どもたちが騒いでも文句言ったりすることもなく、そっとしていてくれたり、見守ってくれていたり、とてもあたたかな印象があります。

【考察】
サンプルは少なかったが概ね好印象であることがわかる。前を譲ってあげたり、そういう場面も何度か目にしているので、子どもに対しては優しい現場であるように感じられる。フリーライブにおいては親子観覧エリアが設けられている。主催イベント等でも可能な範囲でそういった配慮があるとよいのかもしれない。

親子連れ同士で横のつながりも生まれる


⑦ライブハウスにお子様を連れて行くことに抵抗はありますか?その理由も含めて。

●抵抗はある。
●音量の面で心配や不安はある。
●周りのオタクさんたちに迷惑にならないかという不安はある。
●パパがよく思わなそう(オタ活に興味はないけど、反対はしてない。ただライブハウスは子どもが行くところではないと思ってそう)
●初めは抵抗はありましたが、今では少なくなってきました。ただ、後方では背が低い子どもは見えないので、楽しめないかもと思うと連れて行くのを躊躇います。
●ライブハウスの音量の観点から連れて行くのに抵抗があります。 私がライブキッズでライブハウスで育ったようなものなので、子どもたちと一緒に行けたら最高なんですが、まだイヤーマフを長時間つけられる状態でないので、 耳を守る上でも控えてしまいます。また、子どもは最前で観れないと基本的に埋もれてしまうので、大人に囲まれた場合の安全面を考えて、優先エリアなどがない限りは子どもは難しいかなと考えます。(まだうちの子が5才・3才と小さいため)
●ライブハウス自体、大人の遊び場のイメージが強いので、正直いまだに抵抗があります。最近ではお子さんを連れて来る方も多くなったので行きやすくなったのですが。個人的には、一般、最前、女性エリア、家族エリアと分けて頂けるともっと互いに楽しめるのかな?と思いました。今って家族エリアと女性エリアが一緒になってると思うんですけど、背の高いパパさんがそのエリアにいると女性って確かに見えないと思うんですよね。以前、あるイベントで舌打ちされて、「てか、なんでここにいんの、意味わかんない」って言われたことがあり、ちょっと傷つきました(泣)また、前回のゆなは生誕の時は、子どもたちの周りはコール打つ人ばかりでリフトに巻き込まれそうになったので、そういう危険な事もあるということでエリア分けを明確化してもらえると助かります。

【考察】
これに関してはまだ検討の余地がありそうである。確かにライブハウスというと、子どもが行くイメージは無い。音量の問題もあるし、基本的にスタンディングが多いから、そういうエリアが無いとどうしても子どもは楽しめないという問題点はある。リフトや推しへのアピールなどで突進してくるオタクもいるため危険性もある。棲み分けられればベストなのだが、ライブの性質上、棲み分けするのも基本的には難しい。
このような話題を提起すると、「子どもをライブハウスに連れてくるな」という過激な意見も出てくる事は承知している。安全性を考えればその気持ちもわからなくもない。
しかし、「子どもはライブハウスに来るべきではない」かと言われると、それもまた違う気がする。どんな人であれ、年齢に関係なく楽しめる場がライブハウスであるべきだと、僕は思っている。ライブハウスのあの一体感、あの盛り上がりは、フリーライブでは到底得られないものであるし、むしろファミリー層にも積極的に味わってもらいたい世界だと、僕は思う。
ではどういう対策をしたらよいかと言われると難しいし、解決策を提案することは今の僕にはまだ出来ないが、「Reboot」ツアー東京公演ではそういう棲み分けも互いの配慮も出来ていた気がするから、完全に不可能、という訳ではないのかな?とも思う。今はまだマイノリティであるが故に難しいことでも、家族連れがもっと増えてファンの主要な一部となってしまえば、また考え方も捉え方も、違ってくるのかもしれない。

⑧家族連れ目線から、no Filter現場でこんな企画があったらもっと子供たちやその親にウケるのにと思うものはありますか?

●前にNineの葵ちゃんが『葵ちゃん幼稚園』をやっていて、そんなのがあったら楽しそう(歌のレッスンとか、何か工作したりとか、紙芝居とか)。
●子どもたち、特に女の子にとって、可愛い衣装を着て歌って踊るアイドルは憧れです。自分たちもそうなりたいと思って家で一生懸命おしゃれしてみたり、踊ってみたりしている姿を見ていて、そういう点のアプローチができるといいのかなぁ…なんて思います。例えば『あなたもno Filter になっちゃおう!』みたいな企画で、一緒にno Filter と同じステージに立てるとか、一緒に踊れるとか、思いっきりおしゃれができるとか、アトラクションアイドルだからこそのアトラクション感のある企画やコンテンツがあるとより刺さるのかなぁと思います。
●アトラクションアイドルなので、遊園地とのコラボです。子供にとって着ぐるみは最強なので、そういったキャラクターとのコラボも希望します。

【考察】
これに関していえば、様々な企画が考えられると思う。ライブだけではなく、ワークショップ的なものがあると親子で楽しめる。例えば衣装で使用しているカチューシャやリボンやシュシュなどを同じ生地でメンバーと一緒に作る体験などがあれば、今後、身につけて現場に行く楽しみも増えるだろうし、記念にもなるだろう。
子どもたちにとってアイドルは憧れの存在である。心の中では自分もああいう風になりたいと思っているはずである。そういう憧れの手助けが出来たならばきっと忘れられない思い出になるし、そういうところから将来アイドルを目指してくれる子が出てくることも、もしかしたらあるかもしれない。アイドルは夢を売る職業だとよく言われるが、まさにそういうことではないだろうか。そんなわけで、ピンポイントで家族連れが楽しめる企画があってもよいのでは?と思う。
また、ヒーローショーやキャラクターショーとのコラボも新規ファミリー層の獲得には有効であることも付け加えておきたい。

親子が楽しめる企画があればファン層の拡大にもつながる


⑨運営さんに対して(家族で応援するのに)ここがこうだったらもっと良いのに...という要望はありますか?

●子どもにとっての特典会は、憧れのお姉ちゃんと話ができる場所です。とても楽しそうで、凄く喜んでいます。ただ、サイン入りチェキ2000円は簡単に出せる金額ではなく、一般目線からすると高すぎます。子どもが貯めたお小遣いで行ける価格(例えば500円)なら、子どもがお母さんにおねだりしても出してもらえるラインです。子供は1日1回だけ500円という縛りでも良いので、どうかチャレンジしてほしいと思います。
●フリラでも、キッズ向けのイベントがあるといいなと思ったりします。 キッズ優先エリアを作っていただけるのは本当にありがたいのですが、no Filterには子連れファンが多いという特色をもっと有意義に活用したらいいのにと思うことがあります。やはり子連れは、一般のファンの皆さんに遠慮をしてしまいます。皆さんそれぞれ自分たちの大切なお金をかけて推し活をしている中で、その邪魔をしないようにと思いながら連れて行っているので、そういう感情を抜きにして、子連れでも思いっきり楽しめるライブがあるといいなと思います。子連れをファンにできたらめちゃくちゃ強いと思いませんか?
あと、特典会でもキッズ向けの特典内容があるといいなと思います。 子連れはお金に余裕があるわけではないので、『限られた資金の中でも応援したい!』となった時に、今の特典会の内容だと気軽に参加できないと感じています。また子どもたちが自分のお小遣いや自分の意志で特典会に参加できるような形をとってあげられると、より子どもが推し活ができたり、子どもの人生における豊かさや経験に繋がると思っています。運営さんに利益が大切なのは分かりますが、ターゲットに合わせた対応をしていくことで、運営さんに対するイメージにより好感が持てたり、どんなお客さんも大切にしようとしてくれているんだな、という姿勢が伝わってくるのではないかと思います。
●有料のライブやイベントなどでも親子エリアを設けてくれるとありがたいです。あと、特典券の子ども価格。ライブのチケに学割あるのだから特典会もそういうのがあってもいいと思います。今現在、現場に子連れの方は増えて来ています。そういう受け入れ体制が整っていれば、新たなファン層の拡大にも繋がる気がします。

【考察】 
具体的な提案が多数寄せられていた。実は文字数の関係で大幅にカットした部分もある。なかでも特典会に関する意見が多数あった。これまでの考察でも度々指摘してきているが、特典会での子どもの値段に対する要望が一番あった。つまりそこが、家族連れをファンとして囲い込むための一番の課題、改善を要する点ともいえる。
あと、例えばアイドル現場によくある女限ライブ(女性限定ライブ)のように、家族連れ限定ライブとか子ども限定ライブなんてものがあれば、他の客に気兼ねすることなく楽しめる場を提供できるのではないか、また、話題性のインパクトもあって宣伝にもなるのではないか?と考える。

子どもが観やすいエリアも必要
子ども向けの企画もあると嬉しい


⑩その他、記事の中で伝えてほしいことなどありましたら何でもどうぞ。

●no Filterの『アトラクションアイドル』や『常に全力』っていうコンセプトに沿ったマネジメントをもっとしてあげて、彼女たちの「やりたい!」を、もっと伸び伸びとやらせてあげられたら、no Filterは日本でトップクラスのアイドルユニットになると思ってます。それぞれの個性や魅力をもっと世の中に届けていくために、できることはたくさんあると思います。彼女たちの魅力、やってみたいことや抱く想いや夢を、より多くの人たちに届けられるよう、ファンの1人としてもお手伝いができたらいいなと思っています。
●子どもが集まる現場を作ることができれば、オタク以外の一般人を取り込むための、最高の切り口になると思います。そして何より、子どもたちと接しているメンバーの笑顔は最高に輝いています。また、子どものコミュニケーション能力の高さと拡散力を上手く使えば、バズる可能性もあるのでは?と思います。

【考察】
とても建設的な意見が寄せられていた。オタク目線というより消費者目線に近いこのメッセージを、運営さんはぜひ参考にして頂けたらと思うばかりである。
子どもを抱えながら推し活をする親の目線はオタクよりもシビアである。なぜなら、あくまで子どもが最優先だからである。そういう層の意見にこそ、「甘さ」の無い、本当の意味での、ビジネス上のヒントが転がっている気がする。

共に楽しめる企画は子どもにもウケがよい

以上が子どもをno Filter現場に連れてくる親御さんに向けたアンケート結果である。次章からは、そのお子さんに向けて取ったアンケート結果について紹介していきたい。


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