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はじめてのテント選びは葛藤の末、こんまりメソッドでいいんじゃないかと気づいた話。

テント選びは本当に悩ましい。
他のnoterさんたちの記事でも、みんな激しく悩んでいる様子がうかがい知れる。自分もその一人である。その葛藤を書いてみようと思う。

テントを選ぶための選択肢が多すぎて難しい

テント選びは、まずはじめにソロキャンプなのか、ファミリーキャンプなのかの「何人で使うか」のサイズの選択で2分岐される。

ここまでは誰でも選べる。問題はそれ以降だ。
選択肢がありすぎて困惑する。考える変数が多すぎるのだ。

例えば、「テントのタイプ」だけでも分岐がすごい。

■自立式テント
フレームがあって、地面に固定せずペグや張り綱がなくても立てるテント
例)ドーム型テント

■非自立式テント
テントを地面にペグで固定し、張り綱やポールでテンションをかけて立てるテント
例)ワンポールテント

これが一番最初の分岐なのだが、仮に自立式テントを選んだら、その後さらにタイプが派生していく。

もちろんタイプは、これだけにとどまらない。

テントのタイプ(自立、非自立)の他にも、生地質(ポリ、TC、コットン)、デザイン、価格、キャンプタイプ(徒歩、車、バイク)など考慮すべきポイントがたくさんある。

想定利用シーンから逆算しようにも、ゆくゆくはストーブ入れたいなとか、想定シーンの可能性は妄想という形で広がっていくにつれて、もうどうしたらいいかわからなくなってくる。


困ったらマンガに立ち返りアドバイスをもらう

もうキャンプバイブルとして何度も読み返している「ふたりソロキャンプ」
マンガに出てくる全てのギアは実在の商品というのも非常にありがたい。

困ったらふたりソロキャンプに戻り、さらにキャンプ欲が高まる。
そんな魔のループの日常が続いている。

テント選びの話が出てくるのは2巻。
ちなみにKindleだと1巻2巻が無料。なんてことだ。


ふたりソロキャンプの厳いわく、テント選びで重要なのは下記の5つとプラス2つ。

1. 重さ
2. 居住性
3. 強度
4. 防水防風性
5. 収納サイズ
6. 見た目
7. 価格

以前、寝袋について検討したときと同じだが、キャンプ場までの移動手段が車かバイクか徒歩かで運搬キャパが違ってくるので、やはり重さは重要


自分の場合、徒歩でのソロキャンプを想定しており、上記の記事でも徒歩キャンパーが最重要視すべきは「重量がUL(ウルトラライト)であること」と書いた。

優先順位2


ただ、登山はしないので、登山用ほどの超小型&超軽量のハイスペックで高価なテントを選ぶ必要はない。

あと雪中キャンプは予定していないが、冬キャンプはやりたい。といっても関東圏の12月平地なので氷点下になるかならないかくらいのところ。


そう考えると少しづつ絞り込みができてくる。
■大きさはソロなので1人用か2−3人用。
■徒歩なので軽さ重視だが、登山はしないので超軽量でなくてもいい。
■冬キャンプで使えるダブルウォールのテントかコットンテント。

シングルウォール

■ダブルウォールテント
テント本体と防水性のあるフライシートの二重構造になる一般的なテント。
二重構造により結露せき止め、インナーテントが濡れることを極力防ぐ効果がある。

■シングルウォールテント
テント本体が防水性透湿性を兼ね備えた一層式テント。
フライシートがないので軽量コンパクトになり設営も簡単などのメリットも多い。
ダブルウォールより比較的高価なものが多い。

※出典:ふたりソロキャンプ


あとはデザインと価格との相談。
個人的にはポール1本で立つ非自立式のワンポールテントが軽くて見た目も気に入った。ここまで来たら冬も使えるソロ用ワンポールテントを探すだけだ。


テントを探し、ウンウン唸ること約2ヶ月

色々と探して、気になるテントをなんとか2つまで絞り込んだ。
どちらも似たデザインのワンポールテントで同じくらいの値段。

だが、どちらも欲しいスペックから少し逸脱してしまう。

テントAは、ウルトラライトで超軽量コンパクト。
だがペラッペラで生地が薄く、冬場の利用には相当の創意工夫が求められる。

テントBは、コットン生地で分厚く冬キャンプにも使えるが超重量級。

もうこれ以上悩んでも、どうにもならない所まで来てしまった。


困ったらベテランキャンパーに教えを請いアドバイスをもらう

これは正直覚悟が必要な選択だった。
沼の中にいる人に聞いたら、沼に引き込まれるのは間違いない。

だがしかしベテランは数々の失敗を乗り越えてきた豊富な経験から非常に的確なアドバイスをくれる。


友人のベテランキャンパーとの数時間に渡る電話でのキャンプギアトークの後、もらったアドバイスはまとめると次の2つ。

■アドバイス1
テントは必ず1回は失敗して買い換えるから、気軽に買うといい。

いや、気軽に買えないからアドバイスをもらおうとしたんだけど…と何度言っても理解してもらえず、堂々巡りだった。

失敗前提での買い物なんて全く理解できずにいたのだが、数日後、さらなるキャンプトークを数時間繰り広げた後、目からウロコの大きな気付きを得て理解ができた。これはまた別記事でまとめます。


■アドバイス2
テントを買う前に実物を見るといい。
可能なら実際に組み立てたり、中に入ったりしてみるといい。

実物を目にして触ってみて、自分がこのテントでキャンプをするシーンがリアルにイメージできるかどうかが大切。コレだ!と思えたら買いだし、ピンとこなかったり、なんか違うなと思うなら他にすべき。

なるほど。これは納得。


テントを買う前に実物を見にいこう

■どこでテント実物を見るか?
テント実物が見れるところとして、思いつくのは
・大型アウトドアショップ
・キャンプ場
・バーベキュー場

あたり。

・大型アウトドアショップ
大型アウトドアショップでは、色々なテントが常設設置されているだけでなく、様々な試し張り用テントがあって店員さんにお願いすると、実際に一緒に組み立てをさせてくれたりもする。そうすると、実際の重さや設営の容易さ、そして何より、テント内に入ったときの広さや雰囲気などもわかる。

だが残念なことに近所にはそういう大型店で行けるお店がない。

・キャンプ場
行ったキャンプ場にお目当てのテントがはられているかは、運次第。
その上、わざわざ遠くのキャンプ場に行って、キャンプせず帰ってくるのも寂しいので却下。

・バーベキュー場
近所にバーベキューをしていい河川敷があって、テントやタープを張って焚き火やバーベキューををしている人たちがいる。これはラッキー。

なので、連日、河川敷を散歩しながらドラクエウォークをして、横目で河川敷のテントをチラ見してるフリしてガン見していた。

だがお目当てのテントを張っている人はいない。


購入前に実物を見る作戦は失敗に終わる。


実物が見れない。さあどうする?

気になるお目当てのテントの実物を見たいけど、見れない、見かけないのには理由があった。

それは、どちらのテントも実店舗販売されていないので、実物展示しているショップがないこと。それに加えてソロ用テントなので、大人数で楽しむバーベキュー場で使うようなテントではなかったということ。


■そうだ、レビューや感想を探して見てみよう。

どちらも人気のテントなので、アマゾンや他のオンラインショップのレビューや評価の数も多くある上に、多くの人がブログやSNS(特にインスタグラム)でいいとこアピールしている。

実物が見れないなら、時間がかかるが、読むしかない。
そう思い、片っ端からコメントをあさり、テントの良し悪しを細かく見ると、少しづつわかってくるものがある。

どうやらウルトラライトなテントAは、その薄さゆえに、ほぼ毎回雨漏りで目が覚めるらしい。それは避けたい。

超重量級のテントBは、デザインや使用感は大絶賛の嵐であるが、とにかく重いとのコメントがすべて。ただ重いの以外の欠点は見つからない。これさえクリアできるなら最高らしい。完全オートキャンパー向けテント。

テントBの方が良さそうだが、徒歩キャンパーの一番の大敵である重量はがかなりのネックになる。これ以降買うであろうザックや持ち物にも支障が出てきそう。


さあどうする、自分。


結局、どうしてもカッコいいにはかなわない。

悩みに悩みぬいて、そして、耐えきれず買ってしまった。


それがこのテント。

ポーランド軍幕!
ポンチョテント!
軍幕はカッコよさの極みだと思う。

しかも純正ポールとペグは役に立たないので、別で用意する必要があるし、入口には開閉のジッパーもついてないし、デッドストックならではの倉庫みたいな古着の匂いもする。


でも、かっこよければ全ていい。

ふたりソロキャンプの厳も

「見た目以上に重要なものはないぞ。
それ以外の全てを兼ね備えていたとしても、見た目が気に入らなければ、いつか納得いかなくなるもんだ。逆に見た目が気に入っていれば多少の我慢はできるもんだ。」

「かっこいいに勝るものはない」フンッ

と言っている。

激しく同意をせざるを得ない。


まとめ

全然、論理的にテントを選んでいく必要なんてなかった。

ときめくか、ときめかないか。

こんまりメソッドでキャンプギアも決めていけばいいと痛感させられる。

まあもう買ってしまったからには大切にしながら、最強のカスタマイズをしていこうじゃないか。

たのむぜ、相棒。

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峰村 佳(ねむ)
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