この春の高校生以下の展覧会料金を一覧化してみた。(2023.3)
1.背景・目的
最近ちょくちょく気になっていたこと。
いわゆるミュージアムの重要な稼ぎ頭である「特別展」でありながらも、18歳以下や高校生以下が無料なケースが最近チラホラ。たまたま(例外)なのか、それとも私が知らなかっただけで、実は結構あるものなのか。結構あるとしても昔からなのか、それとも最近増えてきたのか。
とりあえず、直近有名どころはどんな感じなのか。
ミュージアムHPを絨毯調査して整理/一覧化してみた。
2.前提・制約
今回は、ひとまず以下対象で調査した。
東京都内
大規模なミュージアム(で、ぱっと思い浮かぶとこ)
いわゆる特別展(あるいは有料な企画展。呼び方は統一されていない。)
以下は、対象に含めていない。
(一般的に「展覧会」とは言わないものも含め、一応整理)
大学ミュージアム(規模の大きいところもある)
生きた動植物を対象とした施設。具体的には、水族館・動物園・植物園など
見本市や展示即売会など商取引系
常設展(コレクション展等)
調査作業は 2023/3/10~11 に実施。
各展覧会のリンクを貼っておいたが、リンク切れやリンク先コンテンツの変化はご容赦ください。
3.結果要旨
せっかちな人のため早めに要点だけ書くと、今回の調査結果で注目すべきは
エゴン・シーレ展@都美
クリスチャン・ディオール展@MOT
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展@アーティゾン
の3つ。これらが高校生以下無料。
ただし、アーティゾンは、以前からずっと大学生以下無料で運営していると思う。
4.リスト
国立西洋美術館(nmwa)
憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷(3/18~
東京都美術館(都美)
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才(~4/9
東京国立博物館(トーハク)
特別展「東福寺」(~5/7
国立科学博物館(かはく)
恐竜博2023(3/14~
東京国立近代美術館(MoMAT)
東京国立近代美術館70周年記念展
重要文化財の秘密(3/17~
国立新美術館
ルーヴル美術館展 愛を描く(~6/12
東京都現代美術館(MOT)
クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ(~5/28
東京都写真美術館(TOP)
APAアワード2023
第51回公益社団法人日本広告写真家協会公募展(~3/12
※B1F展示室
深瀬昌久 1961-1991
レトロスペクティブ(~6/4
※2F展示室
森美術館
六本木クロッシング2022展:往来オーライ!(~3/26
三菱一号館美術館(mimt)
芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル(~4/9
アーティゾン美術館
第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展
ダムタイプ2022: remap(~5/14
東京駅ステーションギャラリー
佐伯祐三 自画像としての風景(~4/2
Bunkamura ザ・ミュージアム
マリー・ローランサンとモード(~4/9
日本科学未来館(Miraikan)
動画クリエイター展(~4/2
teamLab Planets TOKYO DMM(~2023年末まで開催延長
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
X.つぶやき
今回常設展を調査対象外としたので、結構推しのミュージアムの幾つかがリストに入らなかった(印刷博物館など)。
折角なので、関西のミュージアムについても同様に知りたい。
関西在住の方で、同じようなことを発信してくれる人はいないだろうか。
折角なので、次は同じやり方で、最近結構話題になっている写真撮影可否も調べてみるか。稀に、会期中に一時的に撮影OKにしたりするケースもあったりするので、厳密に調査しようとすると難しいのだが。。。
一例として、以下のようなケース。この記事のため調査をしてて、気づいた。
個人的に、今回リストアップした展覧会の中で惹かれるのは
ヴェネチア・ビエンナーレ日本館帰国展@アーティゾン
APAアワード2023@TOP
あたり。成人なので通常料金で考えて。
以 上