【レポ】三菱一号館美術館/芳幾・芳年展
以前から気にはしていた美術館。たまにその敷地(中庭)を東京駅とのショートカットにしていたので。正直あまりのお洒落スポットぶりに、「私なんぞが通ってすみません」と気兼ねしつつ通行してた。
そんな気にはなるものの及び腰だった三菱一号館美術館(mimt)に、遂に足を踏み入れた。理由は2つ。
・今回の展覧会のテーマが、自分好み
・この展覧会を逃すと、ここを鑑賞できるのが1年以上あと
私にとって初めての美術館なので、今回は施設7割・展覧会3割ぐらいの体感レポ。出展作品についてあまり多くは触れてないし、細かく書いてもいない。もし本格的な「展覧会レビュー」をご要望であれば、以下記事あたりをご覧いただけばいいかと。これらには一般では撮れないエリア/作品の写真も掲載されていて、いい感じです。私のこの記事は一般鑑賞者の体感記に過ぎませんので。
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ここから、美術館と展覧会の様子
***展示の前半は撮影不可***
冒頭でご紹介したレビュー記事に
このエリアの写真も載っていますので、
そちらでお楽しみください。
会場レイアウト。順路は3F→2F。展覧会の構成がマップ形式でよく分かる。
***途中から撮影可***
ただし、会場照明が暗く、また混み合っているので、
無理すべきではない。
マナーの範囲で。
武者絵だが女性という、珍しいパターン。巴御前と並ぶキャラとのこと。これで初めて知った。他の武者絵より色彩をおさえることで、うまくモチーフに聖なる雰囲気を纏わせることに成功している気が。
途中の渡り廊下から。中庭の美しい景観をこのように堪能できる
現在「モーニング」で連載中の漫画とのタイアップ展示
内装も素晴らしい。特に階段。
芳幾作品で一番印象に残ったのは、このあたり。
最後の1枚。千代能。絵葉書にもなってる。
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文章だけだが、印象に残った作品を記す。
no.78 《阪額女》 ‥ 突出したカリスマ
no.125 《芸妓図》 ‥ ザ・美人画
no.129 《鍾馗》 ‥ 一番カッコいい
no.134 《幽霊図 うぶめ》 ‥ 一番怖い
no.109 《藤原保昌月下弄笛図》 / no.196 《雨後の山月 時政》/ no.204 《千代能》 ‥ 凛々しい ※3点同着
セクションでは、バラエティと薀蓄に富んだ「第4章 同時代の絵師たち」が特に面白かった。4章の内容を堪能するなら、図録購入をお勧め。解説が多くまた面白い章だが、会場キャプションではとても読みきれないので。
1Fに降りてショップ。
店員さんに聞いたところ、撮ってもいいですよとのことだったので撮影。
ありがとうございました。
ショップは企画展グッズと常設グッズでエリア分けされている。
まず手前の企画展の方。
次は常設ショップ。
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ここからはややおまけ
この建物を含めた日本の近代建築の巨匠、ジョサイア・コンドル氏の銅像。
突如視界に入ってくるので、ビックリする(した)。
美術館以上に人気かもしれない、付設カフェ。ここだけの利用も可。しかも、夜23時まで営業。すごい。
ここに来て知ったこと。東京近郊には三菱財閥ゆかりの文化鑑賞施設が沢山。いつの間に。静嘉堂文庫美術館のコレクションは、昨年郊外から丸の内に引っ越して明治生命館で展示されるようになり、話題になってましたね。
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HPで鑑賞目安1時間程度とあったが、結局2時間以上滞在。
長期休館前に来れて、良かった。
図録もかなり良い。
この展覧会の見どころの一つは、【英名二十八衆句】=「血みどろ絵」。「血みどろ絵」と言えば、4月から大阪のあべのハルカス美術館で開催される絵金展のことがずっと気になっている。元旦放送の「日曜美術館SP ハッピーニューアーツ!」で今年の注目の一つとして紹介され、行きたいな~、関東にも巡回してくれないかな~と。
なお、芳幾・芳年展はこのあと北九州市立美術館に巡回します。夏頃。
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全体的にごちゃごちゃした記事となってしまいましたが、
最後までお読みいいただき、ありがとうございました。
以 上