【第1回 サラリーマンにならずにイラストだけでやっていく方法を考えてみる】[note0044]
こんにちは。
昨日お店をオープンする時に、今年の冬初めての雪を見た【お絵描き研究家Ryo】です。
大阪ではあまり雪が降らないので、微かにでも降っているのを見ると少し喜んでしまいます。
寒いですけどね笑
僕はイラストのお仕事をしたり、デザインのお仕事をしたり、うさぎ雑貨とキャンドルのお店を経営しながら雑貨作りをしたり、生徒さんにブランド作り(絵の描き方・物語の作り方など)のレッスンをしたりしています。
このnoteでは「退屈な日常に楽しさを。一般人でもクリエイターになれる!」をモットーに。
「1人でも多くの方の人生を楽しく出来るように、誰かの可能性のきっかけになるように」と、そのきっかけの1つとして絵を通じてお伝えしたいということで配信しています。
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はじめに
お金の話をすると、日本では嫌われてしまったりする傾向があるとよく言われています。
最近ではそうでもなくなってきているようなイメージですが、どうでしょうか?
例えば、一番わかりやすいのがYouTubeですよね。
動画を配信して、その広告費で稼ぐ。
これってもう当たり前のようになってきています。
誰でも頑張れば広告収入がもらえるなんて、数年前まではまだ夢の話しでしたよね。
早くに目を付けていた賢い方ならまだしも、普通に働いていたら、そんなこと考える事もなかったと思います。
考えたとして、副業でアルバイトとかでしょうか。
副業禁止の会社も多かったので、それすらできないこともありますよね。
個人で稼ぐことが当たり前になって、その流れが広がっていってきている現在では、会社に行かずに個人で稼ぎたい人も多くなってきたと思います。
そこで、【サラリーマンにならずにイラストだけでやっていく方法を考えてみる】というテーマでお話しをしていきます。
長くなりそうですので、少しづつお話ししていこうと思います。
絵が趣味の人は、家でイラストを描いて生活出来れば幸せという人が多いと思います。
その人たちの為に、絵で稼ぐ方法を調べてみます。
僕も良いなと思うことは挑戦してみようと思います。
その他、いつでも絵が描けるように、自宅で稼げる方法などもないか調べてみます。
【知人からの絵の依頼】
一番分かりやすいのは、「知人からの絵の依頼」。
友人が多かったり、知り合いが多かったりすれば比較的依頼をされやすいかもしれません。
よくあるのは、似顔絵や結婚式のウェルカムボードなどがそうでしょうか。
絵を描いてもらうことの価値を低く思う人もいるので、金額は比較的安くなってしまうこともあります。
価値をわかってもらえる知人だと、「しっかり料金はもらってください」と言ってもらえるので、相手と自分の価格設定をどうするかで色々なことが左右されると思います。
大変になりそうだなぁということも考えられます。
それは「修正・変更」です。
描いた作品が、相手の希望するイメージと違うことがよくあります。
その時に、もちろん修正したり、絵を変更したりします。
でも、それって手描きの場合、もう一度描き直すことになりますよね?
依頼を受けているのでそれはきっちりやります。
むしろ、相手の為になるなら喜んでやります。
ただ、その「修正・変更」が何度もあったらどう思いますか?
知人からの絵の依頼「作品の修正・変更」
僕も経験がありますが、「修正・変更」が何度もあったことがあります。
なぜこれが起こるのかを考えると、自分の考えと相手の考えが違うことです。
イラストを仕事にし始めたころは、イラストレーターとは自分の絵が好きな人に絵を描くのだから、自分の絵をアピールしないといけない、アピールするものだと思っていました。
相手の希望は置き去りになりがちです。
でも、不思議なのは、その頃は自分では相手の希望をしっかり聞いていると思っています。
例えば、ウェルカムボードを描いてほしいと知人から依頼を受けました。
何を描いてほしいかなどを聞いておきます。
・イラストでウェルカムボードを作ってほしい。
・犬を飼っているので、そこに犬を描いてほしい。
・フランスに新婚旅行に行くことが決まっているので、その要素も入れてほしい。
この情報をもとにイラストを描き始めます。
さっき聞いた「3つの条件」もきちんと守っています。
そして、自分の得意な個性的なタッチでウェルカムボードを完成させました。
ここまで聞いてどう思いますか?
両方の立場から考えてみると分かりやすいと思います。
知人からの絵の依頼「依頼する側・依頼される側」
まずは、「依頼される側」(イラストレーター)の気持ちを考えてみましょう。
ちょうど絵で生活をしていきたいと思っている人がいたら、心境が同じぐらいですので、わかりやすいかもしれませんね。
気持ちとしては、「自分の絵を世の中に広めて、ファンを作り、仕事をもらい生活していく。」といったところでしょうか。
そんなイラストレーターに、知人から絵の依頼がきます。
絵の仕事の第一歩ですね。
当然張り切って頑張ります。
この「張り切ってしまう」ということは良い事だとは思いますが、これが【自分の絵のアピールのチャンス】だと思ってしまうから張り切るという風になりがちです。
最初なので、どうしてもそうなってしまいます。
そうなると、絵でも自分をアピールできる隙間を探します。
さっきの「3つの条件」を守っていたら、それ以外は自分なりに好きにやってもいいんだと思います。
そこにアピールをふんだんに入れ込みます。
次に、「依頼する側」(依頼者)の気持ちを考えてみましょう。
知人が絵を描いていると聞き、結婚式に向けて準備をしていた依頼者は、そのイラストレーターにウェルカムボードを作ってもらおうと依頼してみます。
依頼内容は3つ。さっきの「3つの条件」ですね。
依頼者はとりあえずどしていいのかわからないので、ドキドキしながら依頼します。
ここで、一旦「作品の仕上がり待ち」になります。
さて、ここでお互いの気持ちを考えてみたところで、どう感じましたか?
少し温度差もありますし、お互いわからないことだらけですね。
では、続きを考えてみます。
知人からの絵の依頼「すれ違い」
イラストレーターは、自分の中での最高傑作のように必死でウェルカムボードを完成させます。
きちんと「3つの条件」は守っています。
十分自分の作品だと分かってもらえるような作品に仕上がりました。
手を抜くこともせず、妥協せずにやりぬきました。
もうどこもせめられるようなことはありません。と、本人は思っています。
そして、依頼者に作品をお見せします。
次に依頼者の状況を考えてみます。
何日かが過ぎ、ウェルカムボードが完成したと連絡を受けます。
そして作品を見せてもらいました。
はい、ここでどうなるか予想してみましょう。
喜んでもらえるでしょうか?
では、続けますね。
知人からの絵の依頼「すれ違いの結果」
依頼者が、作品を見て一言
「・・思ってたのじゃない」
どうしてこんな事が起こったのでしょうか?
イラストレーターは喜んでもらえると思っていたのに、ビックリです。
だって、相手は自分に依頼してくれた。
「3つの条件」もきっちり守っている。
間違いようがありません。と、思っています。
もう少しだけ続けてみましょう。
イラストレーター「言われたことは全部やっているけど、これの何が違うの?」
依頼者「ん~。なんか思ってのじゃない。そうだな・・・全体的な色をピンクにしてもらったりできる?」
イラストレーター「出来なくはないけど、また同じだけ時間かかるよ。」
依頼者「え~、そっか。・・・・じゃあ・・・・・これで。」
後日、依頼者の結婚式でそのウェルカムボードは飾られることはありませんでした。
「これって作り話じゃない?」って思われますが、こういうの「あるある」だと思います。
どういう理由でこうなったのか説明していきます。
知人からの絵の依頼「それぞれの状況」
まず、依頼者について考えてみましょう。
イラストレーターの事を知り尽くしているわけではありませんので、あまりよくわかっていません。
でも、イラストレーターに関する知識が少ない依頼者は「イラストレーターだから上手くやってくれる。」「すごい作品にしてくれるだろう。」
こんな感じで思っています。
そして、依頼者はその時考えていた意見を伝えます。この時は考えていた3つの条件だけ。
・イラストでウェルカムボードを作ってほしい。
・犬を飼っているので、そこに犬を描いてほしい。
・フランスに新婚旅行に行くことが決まっているので、その要素も入れてほしい。
その後、結婚式の準備をしていくうちに、色々な事が決まっていきます。
思っていたようにいかないこともあったり、変更などもありましたが、何とか結婚式のイメージが形になってきました。
この「決まってきたこと」は、イラストレーターに依頼をした時とは違ってきています。
しかも、どんな感じでウェルカムボードが仕上がるかわからないので、次々意見をいうのも失礼かなぁと思い、連絡を待ちます。
そして依頼者は、作品を見た瞬間「今準備している結婚式には合わない」と思いました。
これって、依頼者が悪いのでしょうか?
次にイラストレーターについて考えてみます。
知人の結婚式の為に頑張ってウェルカムボードを作りました。
自分の中での最高傑作と言えるほどの作品になりました。
きちんと、言われたことも守っています。
ところが完成を依頼者に見てもらうと、
依頼者「ん~。なんか思ってのじゃない。そうだな・・・全体的な色をピンクにしてもらったりできる?」
こんな答えが返ってきました。
ここでイラストレーターが思うことは、「先に言っててほしかった。」「そんなこと聞いていない。」
そうですよね?
絵を描くには、時間もかかるし修正も簡単に出来るものではありません。
意見は先に全部言っててほしいと思うことは当然だと思います。
でも、ちょっと待ってください。
ここで【イラストレーターの仕事】として考えてみましょう。
良く知らない者同士でよく起こること
まず、ここで重要なことは【お互いの事をよくわかっていない】ということです。
「よくわからないのに、わざわざ依頼なんてしないよ」って思う方もいるかもしれませんが、これはよくあることです。
ぼくも何度も経験しています。
まず、依頼者は「イラストレーターだから」や「絵が描ける」というだけで絵を描いてほしいと思うことが多いです。
そのイラストレーターが、どんなことが出来て、どんな絵が描けるかまでじっくり調べてくれることはあまりないと思います。
何となく数枚の絵を見て、とりあえず依頼してみる。
こんな感じです。
ましてや、知人となると「なんとかやってしてくれるだろう」とか、「身近に絵が描ける人がいるならお願いしてみよう」などといった、少し軽い気持ちで依頼してしまいます。少し言い方が悪かったかもしれませんが、「じっくり企画会議してから依頼する」なんてことには、なかなかならないと思います。
そもそも、イラストレーターに依頼をする事に関して、どう考えるかわからない・何を考えていいのかわからないと思います。
僕も、知らない業界の人に何かを依頼する時に準備しておくことなんてわかりません。
そもそも、専門的なことを調べられなかったり、専門的なことがわからないからプロにお願いするんですよね。
どうすればスムーズな依頼になる?
それは、簡単に言うと【連絡を取り合うこと】ですね。
依頼者側は、途中経過でも、見せてもらえるなら作品を見せてもらいます。そこで正直に思ったことを伝えましょう。
でも、これがなかなか難しいんです。
「せっかく描いてもらっているから。」と、自分の依頼なのに遠慮してしまったりします。
知人なら、なおさら言いにくいですよね。
意見をなんでも言えたとしても、注意が必要です。
思い付きでコロコロ意見を言ってしまう。
イラストレーターにとっては、これが一番困ります。
依頼者は、きちんと今の状況を伝え、想いを伝えて、そのイメージを伝えないといけません。
例のウェルカムボードの依頼でしたら、
・こういう式場で結婚式をする。
・この辺りにウェルカムボードを置きたい。
・結婚式のテーマはこれ。変更になったら、その都度伝える。
・その他、参考になりそうなことは伝えておく。
一緒に作り上げていくイメージですね。
自分の結婚式の式場の装飾を作ってもらうようなイメージをしてもらえればわかりやすいでしょうか。
イラストレーター側は、なるべく細かいところまで色々聞いておくことですね。
そして、依頼者が「完成を見てから、それまで聞いてもいなかった変更をしてほしい」という事が起こる原因は、依頼者が作品を見てから、初めて思うことがあるということ。
それまでは何もわからなかったのに、作品を見せてもらうと、色々と気になるところが出てきたというのは結構あります。
その作品に対して重要視していなかったりする場合は、なんでもよかったりするので、一瞬でOKが出ることもあります。
この場合、逆にこっちが心配になってしまう程あっさりしています。
イラストレーターの気持ちとしては、途中経過よりも、完成した完璧な作品を見せて喜ばせたいと思います。
だけど、失敗を防ぐためにも、個人的な喜びよりも相手の求めているものを作る方が重要です。
相手の意見や想いをちゃんと聞いて、状況を考えて作業していきましょう。
結婚式の準備をしているのであれば、急な変更などがあるかもしれませんし、そういうことも考える事が出来れば、きっと良い作品が出来ると思います。
依頼者の色々な想いを考えれば、自分の絵柄がそこに合うかどうかも考えられますよね?
時には絵柄を変えるという選択が出来ることもプロとしての決断だと思います。(これには、それぞれのイラストレーターの考え方があるので、自分の絵柄のみでやっていく人もいます。それ以外は断るという仕事の仕方。)
イラストレーターとは、相手の求めている絵を描く。これが全てです。
相手が熱狂的な自分の絵のファンで、どんな絵でも全力で喜んでくれるような人であれば、好きな絵を描いてもきっと喜んでもらえると思います。
そんなことはほとんどないと思ってください。
きちんと相手の求めているものを理解する。
それが出来て初めて絵を仕事として成立させることができます。
料金設定
これは難しいですが、自分の経験・経歴の為にやるならいくらにしてもいいと思います。
だけど、そのやりとりを知った他の人に影響がありそうなら、最初からきちんと設定しておいたほうが良いと思います。
最初の方で少し説明しましたが、よく聞くのが
「友達だから安くして。」
これはあまりしない方がいいと思います。
家族や親せきなどの間柄であれば、安くしてもいいのかもしれません。
自分の気持ちだけでやるのなら無料でやっても良いと思います。
だけど、友達だから安くするというのは違うと思います。
友達だから、その価値がわかるからきっちり払いたい。
これが本当の友達ではないでしょうか?
「値下げする理由」として【友達】という関係を利用されていないですか?
それに、一度友達値下げをしてしまうと、それを知った別の友達は自分も安くしてもらえると思います。
どこまでの繋がりの人を安くするか困ってしまいますし、友達だと思っていた人が安くしてもらえなくて怒ってしまう場合もあります。
こちらは良いことをしているはずなのに、関係が崩れてしまったり、怒りを買ってしまうのはおかしいですよね?
やっぱり、きっちりした仕事には、きっちり報酬をもらう。
もう決めてしまってください。
そして慣れてください。自分はこういう仕事のやり方だと。
他に悩むのが、【金額】ですね。
自分の提示する金額が相場よりも高いか低いか。
相場を調べれば、いくらでもネットで調べることが出来ます。
自分の実力と、出来る事が見合っていれば相場通りで大丈夫だと思います。
逆に、まだそこまで自分は到達していないと思うのであれば、それなりの金額にすればいいと思います。
数をこなしてくれば、相手の反応でわかってくると思います。
要は、相手が満足してくれる金額を提示出来ればいいんです。
高いと思われるなら、自分の技術や魅力を上げる。
安いと思われるなら、そのままにするか、金額を上げる。
そうやって自分にとっても、相手にとっても納得のいく金額になるように調整していきましょう。
あとがき
長い!
今回の記事、長かったですね。
【第1回 サラリーマンにならずにイラストだけでやっていく方法を考えてみる】というテーマでお話しをしました。
他にもネットに投稿してお金を稼ぐサイトを調べて紹介しようと思っていましたが、今回言いたいことがあり過ぎてしまいました。
淡々と箇条書きにするよりも、一つ一つじっくり考えてもらえるきっかけになればいいかなぁと思います。
あまりネットや本などに書いていない情報としては、依頼者とイラストレーターの両方の気持ちを考えたことだと思います。
絵を依頼する方にも読んでいただきたいですね。
知人とのやりとりって、簡単そうでなかなか難しいことが多いので、また思いついたら文章を追加するか、新しく記事にしようかと思います。
著作権のお話しもそうですね。
知っている間柄では、著作権を考えていなくて、ふとしたことで揉めてしまうこともあります。
知人にちょっと頼むだけなのに、そんな大層なことしなくても・・・って思うかもしれませんが、ふとしたことで揉めてしまうので、知人から依頼された時には、「きっちり仕事として、いつもの仕事のやりかたでやります」ってことを伝えてやっていくことが大事だと思います。
正直、今回の「知人からの依頼」だけでは、絵で生活していくことは難しいです。
今後も色々と調べて紹介しますので、その組み合わせで自分の稼ぎやすい絵の仕事をしてもらえたらいいなと思います。
もちろん、僕も試していきたいと思いますので、その結果などのお話しも出来たらいいなぁと思いました。
◇◇◇◇◇◇
今回のお話しの内容が良かったり楽しめた方は
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こういうことは隠さずに言っておきますね笑
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題材に出来そうなお話しは、今後記事として配信していきたいと思います。
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