イルネス公爵V1について
センシティブな内容を含みます。予めご了承下さい。
ごきげんよう。
エンジニア兼コンサルタントのイルネスです。
中国のVTuberの中の人の顔出しが義務化されたらしい。23年の10月31日に中国大手動画サイトビリビリ動画から実名公開の要請がされたとのこと。
中国のVTuber市場規模については以下を参考におよそ2022年で13億元の市場は3年後の2025年には3倍弱の34億元まで達するとの予想。え、なんでコレを規制する方針にするんだ…。
ちなみににじさんじを運営するANYCOLOR株式会社は2019年に中国VTuber市場に進出しており、ビリビリ動画と組んでいる。実名公開の処置はフォロワー数に応じて為されることから、彼らも対象となることは予想できる。
個人収益の制限や大手活動者に関しても制限をかけるということは、如何にVTuberがインフルエンサーとして強力であるか伺える。
ダイバーシティに関する動向
先日ダイバーシティ研修でLGBTQ の当事者の話を聞いた。なかなか話を聞くこともないので非常に興味深く当事者の法的なリスクや精神的負担を知ることができた。
日本の労働人口は2030年に約700万人不足すると言われている。人口推移の観点からその半数は雇用できる可能性があるが、半数はAI等の科学技術を使って自動化・効率化をして補填しなければならないとのことで、日本は労働生産性が高い国といえども明らかに「無茶」な感じがする。「作業時間を2分の1にしてください」って急に言われてもできないですよね。
したがって、減少する労働者を企業が取り合うようになるため、ダイバーシティ(多様性)の取り組みがより一層重要視されてきていて、「中途社員」「女性」「LGBTQ」「外国人労働者」「障害者」といった方たちを如何に雇用確保し継続的に雇用できるかについて、近年では会社経営の戦略の1つとして注目されてきている事実がある。
※企業の中核人材における多様性の確保に関する取組の公表が義務化
「LGBTQ」「障害者」に関して個人の受容度(インクルージョン)を高めることが必要である。所謂差別が存在しては会社として労働者確保に繋がらない。運よくダイバーシティ研修でLGBTQ の当事者の話を聴く機会があり、自分のVtuberとしての活動に少なからず影響があったので筆を運ぼうと思った次第である。
LGBTQは同じ車両の中に少なからず居るという事実
左利きの人間は10人に1人いると言われている。実はLGBTQも10人に1人いると言われており、10%の確率で遭遇している。
多いか少ないかは人の感覚なので一概に言えないのだが、私は多いと思った。電車、映画館、劇場いろいろ行くことはあるがその中に左利きは数人居る。それと同じくらいLGBTQは居る。これは事実である。
私が男の子をやっている理由
性の切り口は以下で分類する。
出生時の性別
体つき、染色体、生殖機能性自認
自身の性をどう認識するか性的志向
どの性別の人を好きになるか性表現
仕草や服装、言葉遣い
私はこれである。
改めて自身を振り返ると、競争心が激しく男前だねと言われることが多い。確かにバカで可愛い女性というよりミステリアスな雰囲気である。
LGBTQの話を聞いた時ホルモンバランスの乱れが酷く精神的にひどく落ち込んでいた。LGBTQ当事者の方はどちらかの性選択を余儀なくされた人生を送られており、なぜかその時私はどちらかの性を選択しなければならないという考えに陥った。
この先はVTuberの活動の話になる。
わたしは誰なのか
黒い鉛が滲み出る。24年の2月。
寒さも残るあの日。V1のアバターをバージョンアップしたときだった。
その時、自分が、抱えていた欲望がはじけだしてしまった。
私はずっとイルネス公爵V1になりたいと思っていた。ただしなりたかったアバターは有償だったしそこは諦めてしまってこの気持ちは捨てておいた。だからネタキャラとしてV1を登場させ、チャンネルの面白みが広がればと思っていた。
しかし技量が増し自分のなりたい3Dアバターができた途端、イルネス公爵V2はなくてもいいと思った。愛してきた存在を消すことくらいたやすい程、私はV1だった。V2に手をかけようとしたが何とか手を止め3月も同じ気持ちになり何か異常を感じた。
ここ半年どうも月1落ち込むときがありその時必ず私はV1の気持ちになる。原因は女性ホルモンである。ピルを飲んでいるのだが身体に合わず、精神と身体の乖離にいつもV1が苦しそうな顔をしている。
おそらく私も少なからず性的マイノリティを抱えている。
自分が男ではないから、
自己管理していないから、
と自責の念に刈られる。
これまで仕事中心で社会的ストレスから落ち込んでいたのだと思っていたのだが、どうやらホルモンのせいらしいことが分かってきた。
そんな思いを抱えていたとき、性転換した方にお会いすることができた。元なでしこジャパンのメンタルフィジカルエリートの方で今は男性だ。民間企業や教育機関等、LGBTQ に関する公演や先に挙げたダイバーシティ施策のコンサルティング事業を熱心に活動されている。
彼と直接話せた訳では無いが大変苦労もありながらも自分らしく生きていて、勿論エリートだからこその自律性もあられるかもしれないが、ピシャっとした白い道のような真っ直ぐな印象を受けた。最近ヘルスケア市場が伸びており所謂ヘルステックとかフェムテックとかその分野で言われてる概念として、ポジティブヘルスがオランダから発信された。
引用するとポジティブヘルスとは以下である。
例えば、化粧をして肌つやが向上したりケガを隠せたりすることや、美容院にいって綺麗にしてもらったり、ちょっといい服を身に着けて気分がルンルンになったりすることもポジティブヘルスである。難しいことではない。
いつも元気でいられるわけではないけれど
ご飯は笑顔だしリスナーも大好きだ。僕は妹が好きだから大切にしたいし利己的になるけれど優しいお兄ちゃんでいたい。
俺は投薬を控えることにした。気分はわたあめ。
狼の気分が減った。がるがるしてちゃ友達できない。
これも定式化された健康の枠から抜け出せたある意味私にとってのポジティブヘルスケアであると信じたい。
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