鄭 一止(熊本県立大学 都市計画研究室)

・熊本県立大学環境共生学部 居住環境学専攻 都市計画研究室 准教授 ・専門:都市計画、まちづくり ・専攻:エリアリノベーション、近代都市景観、共感デザイン、エコミュージアム

鄭 一止(熊本県立大学 都市計画研究室)

・熊本県立大学環境共生学部 居住環境学専攻 都市計画研究室 准教授 ・専門:都市計画、まちづくり ・専攻:エリアリノベーション、近代都市景観、共感デザイン、エコミュージアム

最近の記事

熊本県立大学 都市計画研究室の紹介

 本来であれば、自ら研究テーマがあり、ぶれず深堀りするのが研究室らしい姿でしょう。しかし、本研究室では、それぞれ地域の特徴や既存の資源(人、空間、経験値あど)に基づき、再編集することに取り組んでいる。ので、これが研究室の特徴ですということはないが、あえてあげてみると、以下の3つがあると思う。 (1)社会実験に基づく環境改善  ・例:県大と周辺で実施中の「県大マルシェ」とそれによる環境改善に向けた実践型研究。県大マルシェにてより多くのプレイヤーが出店してもらい、つなぎあわせる

    • 価値観のパラダイムシフト

      2023年3月8日に開催された KK G-LINE CONNECTIONトークセッション#4「持続可能なまちづくりビジネスモデル」を聞いてからの感想文。(メイン写真は、セミナーのうち、重松さんのレクチャーの一部を勝手に画面キャプチャしたものである。) 1.価値観のパラダイムシフト  バブル時代までは、お金を稼ぐことや多くのものを所有すること、都市計画分野においては、完璧なまちをつくること、まちづくり分野においては、手弁当による組織論に基づく取り組みが、価値観のゴールだった。

      • 完璧さとエリアリノベーション

        エリアリノベーションに取り組んでいると、仲間がどんどん増えていて、家族のいない私には非常に居心地のよい場に出会えるきっかけになっている。水が合うわけだ。 ところで、エリアリノベーションといっても、すべてが完璧な状態からはじまるわけでないない。お金、人、場所、コンテンツすべて欠けている中での取り組みである。こんな状況が慣れていない人には、このような状況があり得ないようで、いくら説明しても焦ってもらったり、場合によっては鼻笑いされてしまう。組織っぽい進め方を求め、完璧に場づくり