二次創作理論
私がいつも創作の時に気をつけている創作理論について説明します。
私はキャラクター創作はしませんが、二次創作の際に、キャラクターがどんな考えを持っているのかを考えるときに使います。
感情と自律神経
人間の感情(性質)には三種類あり、一人一人その感情に「くせ」がある。(それを「キャラクター」と呼ぶ。)その3つの感情が組み合わさってキャラクターを構成しているが、その感情は自律神経と関係している。例えば、人は恋をする時などは、「交感神経」が働き、ドキドキ、ワクワク(ここでは「パッション」と呼ぶ)する。逆に人を愛する時などは「副交感神経」が働き、「カタルシス」という感覚が働く。この二つのバランスを上手く使い、起承転結を構成することで読者を翻弄し、読者の自律神経を乱降下させることで血管が拡張したり収縮したり、脳内物質の分泌を激しく変動させることで、サウナの「整う」と同じように爽快感が得られ、結果的に面白い作品が作れる。
冷たいか、優しいか
「冷たいか、優しいか」は、自己の利益に関する感情である。
「冷たい(パッション)」は、効率的、利益主義などの特徴があり、「優しい(カタルシス)」は、自己犠牲的、馴れ馴れしい、おせっかいなどの特徴がある。
頭の回転が速いか、遅いか
「頭の回転が速いか、遅いか」は、先天的な感情(気質)だが、完全に先天的のみのものではないと思われる。
「思考自主性」と言うものが別にあり、幼少期の自由、自主性、自律、拘束などが関係していると考えられる。
つまり、先天的な頭の回転能力と、幼少期の自主的な行動によって、性格的な「頭の回転が速いか、遅いか」は確定する。
性格的な「頭の回転が速い(パッション)」は、感情が豊か、好き嫌いが激しい、自己表現をする、人の話を聞かない(閉鎖・排他的)、頭脳明晰といった特徴があり、性格的な「頭の回転が遅い(カタルシス)」は、気配りをする、顔色を窺う、受動的、寛容、多角的、保守的などが特徴。
真面目か、ナルシストか
「真面目か、ナルシストか」は、自己評価にかかわる感情。
「真面目(パッション)」は、自己否定的、強迫的、諦めが早い、完璧主義、責任感が強いなどの特徴があり、「ナルシスト(カタルシス)」は、堕落的、楽観的、傲慢という特徴がある。(現代日本には「ナルシスト」が多いと感じる。)
こじらせ感情
「こじらせ感情」の原因は、誤解が主である。誤解されることで自分の感情を勘違いしてしまい、信じ込んでいる。常に本来の自分とのギャップに無意識に苦しんでいる。
こじらせ感情の人は、自身の感情と逆の言動をする特徴があり、本来の感情を指摘されることを何より恐れる。
もし、逆の感情同士が出会うとどうなるのか
逆の感情同士が出会った時、人はお互いに影響し合うことはなく、むしろ感情が強く出ることになる。例えば、優しい人に会っても、疑り深い人は、何か裏があるのではとますます訝しむ(パッション)。
パッションとカタルシスの配置
「物語の作り方とミステリーの作り方」より。
黒がパッション(恋)、白がカタルシス(愛)。