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腰仙関節と環椎後頭関節はセットで意識する!

前回に腰仙関節が大事っぽいことを言いました。

また、「背骨の上のほうと下のほうはセットで動いてる」と考えるロベットブラザー(兄弟椎)や、ジンクパターンの考え方でいうと、

腰仙関節と環椎後頭関節は対応関係にあるようです。

とも言いました。

ロベットブラザーでは後頭骨と仙骨が対応してるので、仙腸関節は後頭骨と側頭骨の縫合に対応する、のかもしれません?

その辺はよくわからないです。


腰仙関節、環椎後頭関節を別々に意識するよりも、セットで意識したほうが矯正効果が高まるっぽいです。

腰仙関節と環椎後頭関節を同時に動かす体操の紹介。


例えば、自分でできるセルフ整体のやり方で、首のひねりと腰のひねりを同時に出すのがあります。

腰仙関節と環椎後頭関節のひねりが同時に出ます。

また、ヨガの達人YOKO.T先生の友達のミキティさんが、

骨盤を立てて腰仙関節を入れた状態で環椎後頭関節がハマる、っていってます。

骨盤を立てて座ることと腰仙関節は関係があって、

腰仙関節が弱ってると骨盤がグデっと後ろに倒れてしまうみたいです。

すると頭が前に出て、環椎後頭関節もズレます。


他に、腰仙関節と環椎後頭関節を意識してやるとよさげなのは、気功の体操スワイショウです。

腰仙関節、環椎後頭関節ともに前後の動作が大きく、重要になるので、前後のスワイショウをやります。

脱力して腕を前後に振ってると、背骨が波打つように揺れます。

そのときに、腰仙関節と環椎後頭関節の二点を意識します。

波打つチェーン(鎖)の両端を意識する感じです。

片方だけ意識しても、揺れがお尻に抜けたり、頭に抜けたりするかもしれません。

両方を意識することで、ストレッチ・矯正効果が高まると思います。

腰仙関節、環椎後頭関節のどっちか、もしくは2つに順番にアプローチしても効果が出ない場合、両方を同時に意識してみてください。



なぜ、背骨の上と下で対応関係にあって、上がおかしくなると下もおかしくなったりするの?

ロベットブラザーについて、「脊髄硬膜がねじれるからではないか」…と推測してるひとがいました。

硬膜は脳や脊髄の回りの膜(ファシア)で、

頭蓋骨の内側から、背骨の中を通って、仙骨のほうまであります。

硬膜というくらいだから、それなりに固くて、背骨の柔軟性にも関わってくると思われます。


私は以前、後頭下筋群を使った硬膜のストレッチをよくやってました。

頭のほうには、脳を仕切る大脳テント、小脳テントがあります。

その交わるところ、後頭部のへんの一点を「サザーランド支点」といって、硬膜の中心ともいわれます。

そこから下に降りてくと後頭下筋群があって、

小後頭直筋、大後頭直筋、下頭斜筋が、「myodural bridge」というもので硬膜につながってます。

そこからさらに下にいくと、背骨のなかを脊髄硬膜が通ってます。


硬膜も脊髄硬膜も、(おそらく坐骨神経も?)つながってるため、

後頭下筋群を意識して前屈すると、頭の硬膜がストレッチされたりします。

これらの硬膜はストレスの影響を受けて、カタマったり、ねじれたりするといいます。

硬膜がカタマると、脳や神経にストレスを与えて、いろいろな症状をひきおこすといいます。

頭蓋骨が歪む。

背骨が歪む。

頭蓋骨や背骨の回りの筋肉がカタマる。

そういうことが起こる原因として、

「中で硬膜がカタマったりねじれたりして、構造・神経の両方に影響を与えてるから」

ということも考えられます。


理論的にそうというか、

腰仙関節と環椎後頭関節を意識してスワイショウしてたら、

頭のほうまで硬膜がストレッチされる感覚がありました。

硬膜の重要なポイント(サザーランド支点、後頭下筋など)は頭のほうに集中してるので、

それをコントロールしようとすると、頭の筋肉を使いすぎてしまう(気功でいう気が上る状態になる)問題があります。

以前に硬膜のストレッチやってて、それ感じました。

背骨の上下を意識して体操するのは、

頭を力ませずに、硬膜の全体をバランス良く使うことにつながるかもしれません。


調べてみたら、仙骨は後頭骨と、側頭骨は腸骨と、尾骨は蝶形骨と対応してるそうです。

たしかに、尾骨と蝶形骨を同時に意識すると、硬膜の張る感じがします。

意識するだけで。

そういや最近…築基功って気功の体操をやってるときに「尾骨と眉間のパワーバランスを取る」みたいな説明を聞きました。

尾骨はヨガでいう第一チャクラ、眉間は第六チャクラです。

生命力と智恵のバランスを取るみたいな意味です。

尾骨と蝶形骨を同時に意識してたら、それを思い出しました。


そもそも、東洋医学の経絡は、「筋膜ラインと一致してる」という意見が多いのですよね。

アナトミートレインの筋膜ライン何々は、経絡でいう何々である、みたいな。

では、ヨガでも気功でももっとも重要視される、背骨に相当する筋膜ラインは何なんでしょう?

それはもしかすると…「硬膜」なのかもしれません。

筋膜も硬膜も同じ膜(ファシア)です。

わざわざ筋膜と呼ぶより、ファシアという総称で呼ぶべき、というひともいます。

ロベットブラザーの兄弟椎の考え方は、ヨガや気功の中心的なエネルギーの流れを考える上でも、役立つかもしれません。



この記事では、腰仙関節と環椎後頭関節を意識する話をしましたが。

すぐ近くの、仙骨と後頭骨も重要な関連性をもってるようです。

カイロプラクティックでは、仙骨後頭骨テクニックという流派もあります。

後頭骨というのは、背骨につながるところで、大事な骨みたいです。

硬膜の中心といわれるサザーランド支点があるのも後頭骨です。

頭蓋仙骨療法とか、ほとんど触れるだけくらいのソフトタッチだったりします。

硬膜はストレスを感じやすいらしく、強く引っ張ったりしてると、逆に緊張することもあります。

なので優しくゆるめることが大事みたいです。

極端な話、頭を触るだけでもアルファ波が出て緊張がほぐれたりするみたいです。

ファシアというのは単なる仕切りじゃなくて、神経ネットワークで情報伝達に関わってたり、

まるで生き物のように、時間帯とか体調によって、緊張したりゆるんだりしてる感じです。

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