[スタンダード]ミュウツーミュウレシリザ[PJCS使用構築]
やらずに後悔するよりも、やって後悔
どうも、アースです。ポケモンジャパンチャンピオンシップス(以下、PJCS)から1週間が経ち、今シーズンの反省や来シーズンへ向けた準備など、人それぞれ思うことがいろいろあると思います。僕自身は、シティリーグでそれなりの結果を出せたり、総合順位的にも世界をちゃんと射程に捉えて1年を過ごせたので、PJCSに参加できずに消化不良になってしまった昨シーズンに比べれば、悔しさはあるものの気持ちとしてはスッキリとしています。
今回はPJCSで使用したレシラム&リザードンGX(以下、レシリザ)とミュウツー&ミュウGX(以下、ミュウミュウ)を合わせたデッキの紹介をしたいと思います。
目次
1.構築経緯
2.当日のマッチアップ
3.デッキレシピと回し方
4.まとめ
1.構築経緯
まず、京都大会とシティリーグ4の結果から環境を予想しました。
京都大会で強かったのはレシリザ、その中でも優勝したレシリザはカプ・テテフGXやデデンネGXを搭載した、所謂ぶん回すタイプでした。このタイプは、京都大会時点で流行っていたブルーの探索型タッグチーム単(またはバレット)に速度で押し切れるため強く、PJCSではブルーの探索型の構築は数を大きく減らすであろうと予想しました。これに伴い、筆頭であるサーナイト&ニンフィアGXも数を減らすことが考えられ、その流れからプレシャスボールで強化されたルガルガンゾロアーク(以下、ルガゾロ)と、レシリザに対して何もないところからタッグチームを動かせるカラマネロ型のガブリアス&ギラティナGX(以下、ガブギラ)の増加が予測できました。
シティリーグでは、新弾前のものにはなりますが、モクロー&アローラナッシーGXにラフレシアを添えたものが散見されました。アロナシの耐久を超えられるデッキは限られ、さらにラフレシアも入っているため、詰んでしまうこともあるでしょう。逆に言えば、対策さえしていれば超えられる相手でもありますので、当たったらしょうがないで1勝を捨てるには惜しい相手です。
これらのことから、PJCSで勝てないといけないデッキに、レシリザ、ルガゾロ、ガブギラの3デッキを据えて考察し、有象無象に対する対応力を含めたデッキを模索し始めました。
また、新弾の目玉であるミュウミュウの存在から、カラマネロ系統が増えることも予想できましたが、XY混合期に迫る勢いを持つルガゾロには基本的に不利を取るため、数多く勝ち上がることなく、当たっても序盤中盤で1回だろうと考えていました。
そして、警戒するべきは無人発電所です。ミュウミュウはもちろん、ルガゾロやぶん回すレシリザには刺さります。これらを使うのであれば、無人発電所対策は必須でした。逆に言うと、無人発電所は剥がされやすくなるので、対策札としての効力は落ちると考えることもできました(二次被害としてワンダーラビリンス◇等も剥がされやすくなる)。
さて、ここからは僕がミュウミュウレシリザを握るに至った経緯について書きたいと思います。ここ最近のポケモンカードは、新弾のカードが勝つ傾向にあると考えていました。去年はレックウザGXが優勝していましたし、勝つのは最強のミュウミュウデッキだろうという基本思想の下、デッキを考えました。全てのタイプそれぞれと組み合わせて回していく中で、炎タイプが一つ頭抜けて早く強く動けたため、これを軸にしていこうと考えました。そのレシピがこちらです。
このデッキで、ルガゾロやガブギラなどの仮想敵に対して高い勝率を残すことができました。ターボストライクからのアセロラ、フレアドライブGXへのつなげ方がきれいで、そのまま天空の裁きへ繋いでいけるのが強みです。レッドの挑戦が要で、GXや炎エネをトラッシュしながら必要なカードに触れるため、アロベトがいるなら隠密フード、無人発電所で止まっているならスタジアムかマーシャドー、フィールドブロアーに触れます。しかし、ターボストライクが言えないと途端に勢いが落ちるという不安点もあり、1週間前の時点では普通のレシリザとどちらを使おうか、無限に悩んでいました。
そのあとは、もしかして他のデッキの方が良いのかもしれない……、と迷走を続け、デッキを作ってはルガゾロかレシリザに破壊され、睡眠時間だけが減っていきました。
そして、あっという間にPJCS前夜になります。仕事を終えて家に直帰し、荷物をまとめて宿泊先まで飛びました。そこで待つ友人と最終調整を行い、直前に組んだデッキもピリッとせず、日付を超えました。そこでようやく、ミュウミュウかレシリザと心中することを決意しますが、この2つから1つに絞ることができませんでした。深夜テンションの僕は閃きました。
がっちゃんこすればよくね???
使いたいデッキなんだろう? と自分に問いかけ、やらずに後悔するよりも、やって後悔しようと割り切りました。そうと決まれば話は早い。120枚のカードを広げてドラフトしていき、両方の基本コンセプトを組み込み闇鍋の完成です(詳しくは3章で)。
2.当日のマッチアップ
1戦目:ブルー型レシリザ後○
2戦目:ジラサン先○
3戦目:ネクロギラマネロ先○(準優勝レシピのシェア
4戦目:コケコマタドガス先○
5戦目:ネクロギラマネロ後×(準優勝レシピ
6戦目:レシリザ後○
7戦目:ガブギラマネロオンバーン後○(チムアチャ
8戦目:フーパブラッキー先×
9戦目:炎ミュウミュウゼブライカ先×
デッキは対GXを重く見て構築していました。しかし想像していた以上に非GX、しかも超タイプばかりとの対戦が多くなってしまい、タッグチームを迎撃することに寄せていた構築にも関わらず窮屈で器用な立ち回りを強いられる結果となりました。2回当たったレシリザは両方後手を取り、不利対面満載でした。
負けた3戦は、すべて一手差で、己の後一押しの足りなさを痛感しました(それらに対する反省と改善点は3章で)。
※2020/10/28 追記
以下、有料部分でしたが無料に変更し公開いたします
3.デッキレシピと回し方
混ぜた結果、当日使ったデッキがこちらとなります。
基本思想としては、"水弱点を突かれず、器用に立ち回れるレシリザ"です。メインはレシリザですので、ソルガレオGXなどのミュウミュウで技をもらう対象がサイド落ちしても試合を回すことができるため、最初に挙げたミュウミュウのデッキと比べて、強気の1枚採用にすることができました。また、腐りやすいジラーチGXや隠密フードの枚数も減らすことができました。その代わりとして、不利になりやすいジラーチサンダーやカラマネロ系統に対して有効に働くアブソルを採用しました。このアブソルのお陰で、2、3、4、7戦目を取ることができました。このカードがなければ、この日の僕のマッチ運は最悪すぎて全く勝てていなかったと思います。5戦目も使いたかったですが、サイド落ちしてしまい、自由に動かれてしまいました。8戦目と9戦目は、相手のデッキがわからない状態で、スタートポケモンで予測を立てて動いて見事に外してしまいました。普段なら相手のデッキを決めつけて動いたりしないのですが、残り1勝で予選を抜けられるという、無意識の高揚と焦りがあったのだと思います。勝ち慣れていきたいと強く思いました。
敗戦の理由としては、5戦目はミュウミュウスタートから簡単にワンパンで取らせてしまったこと、8戦目はアブソル2枚おきに対応できず、隠密フードに触れずに相手に2ターン作らせてしまったこと、9戦目はダブル無色エネルギーによるワンテンポの差が出てしまいました(ミラーに近い練習をしていなかった結果だと思います)。
デッキの基本の動きはレシリザに習います。初手は基本的にカキから入り、タッグチーム相手ならダブルブレイズGXからククイハチマキフレアストライクで勝ちに行きます。レシリザ以外が相手で後手の場合は、溶接工をミュウミュウに使い、ターボストライクから入ることができれば100点です。ジラーチを取りながらエネ加速できたりするので、テンポを取りやすいです。この形は先手でも後手でも強い動きができるのが魅力で、長い戦いになる大型大会向きであったと思います。
ミュウミュウで技をもらう相手としてピンポイント採用したのは、ソルガレオGX、リザードンGX、ゲッコウガGXの三種です。ソルガレオGXはターボストライクでの中打点エネ加速というレシリザで欲しかった動きができます。場合によってはプロミネンスGXを使うことでばら撒き系にも対応可能です。リザードンGXはフレアドライブGXが主な目的で、4エネで300ダメージをたたき出せるのは、テンポを取り損ねた際の切り返しができます。本番は非GXに当たりすぎて活躍できませんでしたが後悔はしていません。かえんほうしゃも、ノーリスクで140が出る優秀な技ですので、ハチマキをつければテテフが倒せることも覚えておきたいところです。ゲッコウガGXはバンデッドガードのフーパ対策(最悪はラティオスGXのタッグパージ、チルタリスGXのブライトトーンを貫通)で、かすみぎりがメインです。レシリザに後手を取ってカキを打たれた場合で、こちらが切り返せない手札の場合は、ダークミストGXを打つことも視野に入ります。使わない試合では常に山札に眠らせておき、いざという時にはドローソースになるのも評価が高いです。
ボールの配分は、プレシャスボール4、ハイパーボール3、ネストボール1で調整しました。このデッキにおけるプレシャスボールは文句なしの性能ですので4枚です。ハイパーボールは、GXとエネルギー、使い損ねたカキのトラッシュに使う面とテテフとデデンネにつなげる役割を持っています。なぜネストボールが1枚入っているのかというところに行きつくわけですが、これはマーシャドーやレシリザ、アブソルへのアクセスを考えた結果、回していて潤滑油になるため採用しています。
隠密フードはラフレシアと、ミュウミュウに持たせてアロベトに対抗するために採用しました。また、対カラマネロ系統戦では、ギラティナの破れた扉による10ダメージ調整を回避することができるため、レシリザに付けることでガブギラマネロ戦でも役に立ちます。
1枚づつ採用している基本水エネルギーとユニットエネルギー草炎水は、最初2枚のユニットエネルギー草炎水でした。これはゲッコウガGXを動かせるようにしつつ、これが炎エネならダブルブレイズできたのに……とならないように採用していました。しかし、もし相手がエネを割るHANDだったり、序盤で切ってしまったら取り返しがつかないカードでもあります。そこで、1枚を基本水エネルギーにすることで、相手のトキワの森にただ乗りできたり、トラッシュに落ちてもターボストライクで戻せるようにしました。
1枚採用しているアセロラはミュウミュウの名残です。1枚のグレートポーションと迷いましたが、テテフでサーチができるアセロラを選びました。隠密フードがあるので、バリヤードがいても使えます。基本的にアセロラを使うあいてにはミュウミュウでターボストライクを使うため、アセロラが有効になると考えました。しかし、当日はフーパブラッキーというターボストライクでは倒せない相手だったため、グレートポーションが正解でした。もっというと、ネクロギラマネロに対して効力をもたないグレートポーション以上に、結果論ですがアローラキュウコンGXのクリアゲートGXが適切でした。非GX対面の検証不足でした。
4.まとめ
いかがでしたか?
3章をお読みいただければわかると思いますが、本当に様々なデッキに対して対応が可能なデッキに仕上がっていると思います。終盤はプレイヤーのレベルが足りていませんでしたが、今シーズン1番のデッキができたと思っています。質問などがあれば、回答を追記しますので気軽にしてください。
今シーズンは総合131位に終わり、世界まではPJCSであと3勝足りませんでした。CLの成績が全体を通して弱かったので、当然の結果といえばその通りだと思います。来シーズンは4回あるCLからしっかりと成績を出せるように、優勝よりもまずは決勝トーナメントを狙っていきたいと思います。来年は絶対に世界に行きます。
最後は決意表明になりましたが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
※2020/10/28追記 以下投げ銭用
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