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シアトル発のソーシャルビジネス5選★その1:モバイルアプリでホームレス支援

こんにちは、スタッフのはるかです。

シアトルと言えば、スターバックス、アマゾン、マイクロソフトなどの大企業がスタートした地として有名ですが、実はソーシャルビジネスが盛んな街でもあります。

アイリープのプログラムで訪れたことのあるシアトル発のソーシャルビジネスから以下の5つを紹介したいと思います。

1.Samaritan:モバイルアプリでホームレス支援
2.Tiny Trees:教室のない幼稚園
3.Street Beans Coffee Roasters:コーヒーで若者就業支援
4.Theo Chocolate:オーガニック&フェアトレード
5.Fare Start:就業支援レストラン

今日は第一弾、Samaritan(サマリタン)です。

1.Samaritan:モバイルアプリでホームレス支援

Samaritan(サマリタン)はホームレスの人たちに電子マネーによる寄付ができる携帯のアプリを製作・運営している団体です。

このアプリの特徴は

・自分が応援したい特定の人に寄付ができる
・電子マネーによる寄付で、使途も確認できる
・ホームレスの人たちのストーリーやその後の経過が見られる

現在約9,000人のユーザーがいて、約250人のホームレスの人たちがこのアプリを通じて支援を受けているそうです。

ホームレスと言うと携帯も持っていないと思われがちですが、シアトルでは、政府の支援を受けた団体が路上生活者に無料で携帯電話を提供するサービスがあり、50%ほどの路上生活者が携帯電話を持っているそうです。

また、「路上生活者の助けになるのはお金だけではない、人間関係だ」との信念から、普段から路上生活をする人たちとのコミュニケーション、関係性づくりに力を入れるほか、カウンセリングも提供しています。

グローバルリーダーシッププログラムでは、Samaritanのスタッフの一人、Chris(クリス)にホームレス問題やSamaritanの活動について話をしてもらいました。

Samaritanがスタートしたきっかけは、あるホームレスの男性との出会いだそうです。

ある日Samaritan創設者の一人、Jonathan(ジョナサン)が、シアトルのダウンタウンでメッセージボードを持つ路上生活者を30分ほど見ていたところ、誰一人として彼のために立ち止まる人はいませんでした。Jonathanがその男性にどんな気持ちか尋ねたところ、彼はこう言いました。

「自分には【ちゃんとした】服も、靴も、人種も、肌の色もない。タトゥーもある。だから誰も助けてくれない」

そこでJonathanは、彼らが「誰」なのか、彼らが「なぜ路上生活をするようになったのか」という彼らのストーリーをシェアすることで、彼らの【人間性】を伝えようと思ったのです。そうしてSamaritanが始まりました。

「ホームレス問題に関心がない人にも興味を持ってもらうためにはどうしたらいいのでしょうか?」という参加者からの質問に対しChrisは、

「人それぞれ興味・関心が違うから、関心がないのは仕方がない。関心がない人を説得するのは難しいよ。でも僕はホームレス問題に関心がない人と話をする時は、路上生活をしている人たちを見てどう感じるか訊くようにしている。多くの人は『自分が何をしたってその問題に変化をもたらすことはできないと感じている』と言うんだけど、それ自体が問題だと思う。僕らは毎日ホームレスの人たちのストーリーをシェアすることで、人々の気持ちを動かそうとしているよ」

と話してくれました。

Samaritanについてもっと詳しく知りたい方は、創設者Jonathanのピッチ動画をご覧ください。

次回は教室のない幼稚園、Tiny Treesを紹介します。

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アイリープのプログラムに参加するとSamaritanのようなソーシャルビジネスで働く人たちから、直接話を聞くことができます。

現在募集中のプログラムはこちら
Career Discovery Abroadプログラム(一週間)
高校生向けKaeruプログラム(一週間)
Global Leadershipプログラム(三週間)

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