老いとは、成長とは何か?
こんにちは、だいきです。
生き物が老いるというのは、どういうことか。
新しい発見があったので、
「イネ」から老いることを捉え直していきたいと思います。
イネは、
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
という一句でお馴染みですが、
この稲穂が実ったイネは、老いているのでしょうか。
イネの一生を見ていくと、
老いとは何かがわかってきます。
まず、イネの初期段階の成長として、
茎を増やし、葉を茂らせる栄養成長というものがあります。
栄養成長の時期は、
とにかく身体を大きくするために、
窒素分を吸収していきます。
イネの栄養成長に合わせて、
米農家は窒素肥料を撒いていきます。
次に、茎をのばして穂を出し、
花を咲かせる生殖成長をしていきます。
生殖成長の時期は、
茎を増やすことなく、
葉を茂らすこともなく、
穂をつけていきます。
この時期に、青々としたイネは、
そのまま枯れて、お米にはなりません。
適切な時期に肥料が終わるように、
農家は肥料の管理を調整しています。
そして、米を実らせる登熟期に入れば、
葉の栄養をお米に送り込む「転流」をします。
この時期に、葉に貯蓄していた栄養をお米に送り、
稲穂を実らせていくのです。
実は、この時期こそが老いの時期であり、
一見変化が無いように見えますが、
内部で栄養供給が行われ、
次の世代へと生命を受け継いでいくのです。
このようなシステムがイネには備わっていて、
実るほどに、頭が下がっていきます。
実は、身体を大きくすることだけが成長なのではなく、
ステージが進むことが成長なのです。
単に、体の大きさだけを成長と捉えれば、
栄養成長で終わってしまいますが、
その後に、生殖成長や登熟期など、
ステージの変化によって、成長は進んでいきます。
なので、老いとはステージの変化であり、
植物を含め、生命は老いることも成長の一つと捉えています。
今日もまた面白い考察が得られたので、
さらに成長について、研究していきたいと思います。
それでは、また!