待望の発売「MATCHBOX AZ-1」ギャラリー
2022年、マテル社からMATCHBOX(マッチボックス)の新作として、マツダ オートザム AZ-1がラインナップされることが発表された。一方でその発売時期は不明なまま2023年を迎えていたのだが、2023年5月、ついにアジアや米国にて、AZ-1が発売されたのだ。
なお2023年6月23日現在、残念ながら日本での発売は未確認である。ここでは筆者が運良く5月に入手できたMATCHBOX MAZDA AZ-1を、さまざまな角度からご覧に入れたいと思う。
MATCHBOXはイギリスを発祥とし、現在ではアメリカで展開されている、ダイキャストミニカーブランドだ。モデル化される自動車は海外の車種を中心としているかと思われるが、多くの日本車もラインナップされている。そして今回発売されたのが、MAZDA AZ-1なのだ。
パッケージは2種類あるが、筆者はMATCHBOXに造詣が深いというわけではなく、理由は不明。
これがMATCHBOX MAZDA AZ-1だ
このまま保存しておきたいところであるが、欲求に負けてしまい、すぐさま開封した。第一印象は「似ている!」「かわいい!」である。
まずボディ本体は他の車種同様ダイキャスト製。一方、AZ-1の大きな特徴であるガルウィングを含む「屋根」部分は、スモーククリアパーツとなっているのだ。なお残念ながらドアは開かない。
このモデルで驚かされたのが、フロントの「ライン」だ。AZ-1のミニチュアモデルで、再現されないことも多いフロントフェンダーの「膨らみ」といった「ライン」が再現されているのである。
リアを斜め上から眺めてみると、エンジンフードとリアフェンダーのバランスなど、実に見事と言えよう。これは実車をそのまま縮尺したのではなく、マテル社の持つディフォルメテクニックが光っているのだろう。
少しはみ出し気味のタイヤは、まさにMATCHBOXといった雰囲気を演出していて、かわいいながらもマッシブにも見える。
驚いたのが内装の表現だ。ステアリングやシートはもちろん、運転席後方にはご存知「スペアタイヤ」がしっかりと載ってるのである。
サイドビューを少し上から見ると「似ている」のがよく分かると思う。Aピラーから「屋根」のラインは、もう少し緩やかでもよいかも知れないが、まさに筆者個人の好みの問題である。
前後左右からMATCHBOX AZ-1を見てみる
ここで、このAZ-1を前後左右からご覧頂こうと思う。まずは正面だ。
正面から見ても「似ている」。フロントバンパー内のウインカーレンズは塗られていない。ナンバープレートを設置する「平らな部分」や、ラジエター前の格子が再現されているのが嬉しいポイント。オートザムエンブレムもしっかり再現され、逆さまになっているなんてこともない。
なおドアミラーはダークグレーではなく、ボディカラーであり、その位置も実車とはことなり左右対称となっている。
リアビューも素敵だ。ナンバープレート左右の隙間の再現や、バンパー内の格子、ノーマルマフラーの再現など、子供用玩具とは思えないくらい、丁寧に再現してある。なおフロントとはことなり、テールランプ、ウインカー、バックランプが塗り分けされているため、解像度が高く見える。
そして中央には燦然と「オーナメント リヤー カーネーム(P100-51-721)」ではなく…、AZ-1のロゴが配される。その位置は上下左右のバランスも、まさに「ここ」という場所にあるのだから、マテル社の取材力には本当に驚かされる。
サイドビューでも、先述したフロントフェンダー、そしてドアにかけてのラインが、きれいに再現されているのが嬉しい。もはや感動レベルだ。もちろん左側にはフューエルリッドもある。
なおサイドマーカーは塗装されているが、キーホールはモールドのみとなっている。
なおCピラー部分はダイキャストであり、先述したようにグラスキャノピーはスモークのクリアパーツだ。このため、ピラーと屋根に隙間が空いているように見えるかも知れない。
AZ-1ミニカーを比較してみよう
AZ-1はミニカーや模型に恵まれていない時代が長く続いたが、現在ではさまざまなミニチュアが販売されている。そこで大きさの似ている3つのミニチュアと並べ、どのような違いがあるのか見てみる。
左からチョロQ(2023)、MATCHBOX(2023)、トイズキャビン(2023)、そしてアオシマ ライトウェイトコレクション2(2010?)だ。右2台は1/64で、MATCHBOXよりも一回り小さい。
日本での発売は未定
残念ながら、MATCHBOX AZ-1は、いまだ日本での発売について、詳細な情報はない。いつか販売されるのか、そしてそれはアソートなのか単体なのか…。
このAZ-1はとても素晴らしいと思う筆者は、いつか日本で購入できることを祈っている。