2017.7.11火 真田幸光愛知淑徳大学ビジネス学部教授説法録

【概要】
スタンダードは人がつくる。「誰が」によって変わる。
ビジネスの視点は言語。なぜコミニュケーションをするのか?
→信頼のため。言語はツール。
ビジネスでは4つ。

①契約書。(絵文字ではない)
日本では日本語であるが、グローバルでは英語(真田先生はキライ)。

②通貨
日本では円。グローバルでは米ドル。以前はスターリングポンド。中国元はどうか?

③法律
英米法→裁判権が英米の裁判所。
翻訳機が上手でも、根拠法の翻訳が日本人が思っているものと違うことがある。(東京銀行時代にアメリカ人相手の裁判で大損した事例がある)
言葉だけではなく、法律の根拠法が重要。

④ISO(イギリスが作った)
スタンダードはどこか?
→自分に利権が流れるイギリスである。ただし、イギリスはお金にならない「時」もグリニッジ天文台でおさえている。

強い者がルールをつくる。弱肉強食は自然の摂理。
ダイジなのはコミュニケート(NPOパンゲアとつながる)。
民族の意識が高まる前に、初歩?のアイデンティティをつくる社会をつくるべき。
アメリカは自国第一主義に向かっており、世界のことを考えるべきでは?
アメリカスタンダードが中国スタンダードに代わるだけ。

世界の立派なリーダーの悪行の数々。
ヨーロッパはあぶない。
No. 1はイギリス。
現行は英米のスタンダードであるが、法令遵守がされていない。法令を作った側の理論でのコンプライアンスになるが、作られた側(中国)は困る。
国を越えるのがテロリスト。
真田先生は暴力は反対であるが、英米は逃げ道を作らない。片われのイギリスがまずあぶない。

イギリスで2017.6月の総選挙が前倒しになったのはなぜか。
エリザベス女王が、ブレグジットは政治家に任せると言ったが、ユナイテッドキングダムが崩壊するのはまかりならないと言った。
メイ首相は結果として破れた。

エリザベス女王は、誰が首相になってもユナイテッドキングダムの維持が原則。
イギリスが崩れると、現行の世界秩序が崩れる。
ビジネスのリスクがあり、そうなってほしくはない。

ユニオンジャック(イギリスの国旗)にウェールズはない。王様がいないためであり、諸侯の自治(民主主義)があった。
イングランドがウェールズを征服し、イギリス皇太子は「プリンス オブ ウェールズ」と呼ばれる。

スコットランドが出て行けば、アイルランドも出て行く。

真田先生のウェールズ人の友人は、蹂躙されてこんな屈辱はないと言っている。

英国の議会は王室の議会であり、メイ首相は作業としてやっているがうまくいっていない。

英国崩壊のリスク→世界崩壊
そのため、英国は分裂しない。ブレグジットに動く。
メルケル、マクロンはOK。EUが崩れる方が心配。
イギリスは、EUに戻ってくるのがベスト。

真田先生は、イギリスのブレグジットは政治的リーダーがいないからと捉えている。

大陸ヨーロッパは、どのようにイギリスと交渉するか?リスクは残る。

イギリス崩壊→EU崩壊→ユーロも崩壊
お金が流れず、ヨーロッパの景気も悪化。
指標は欧州の株価。現在弱含み。
フランスはマクロンが勝利したが、トランプにはクソミソ。

独仏がオーランド以上にタッグを組めば、イギリスはなくてもよいとメルケルは思っている。
マクロンは新任なので国内に足もとをすくう輩がいる。

ドイツの新聞は、メルケロン又はメルクロンと表現し、ヨーロッパは一枚岩という雰囲気が出る。

世界のジャブジャブのお金が欧州へ?
まずはアメリカ。次に日本(2万円台の株価)。マクロンとメルケルの連携があり、メルケルを後ろからサポートしている。

アメリカ、日本も株価が上がっている。ベンチマークは日経18,000円。

ベンチマークより上では、外国為替市場。
→日米の金利差。金利が高い方が買われる。日本はマイナス金利のため、米ドルが買われる。ドル高円安。

ベンチマークより下では、①最悪はイギリス崩壊。②大陸ヨーロッパとイギリスが決裂する。
2016.8月〜9月と同じ。

ドル高のテクニカルヘッジとして、円高にしてドルを上げる。

マーケットは、アメリカリスクを考えている。狭義ではトランプの解任リスク。

アメリカの仕組みでは、エセ弾劾が制度的にできる。
マーケットでは、副大統領のペンスが呆れていると噂されている。
党を抑えるのがペンスの役割であるが、ペンスでは制御不能。トランプはツイッターを使うため。
真田先生は、NHKのニュース、ツイッターは嫌いである。

トランプは、自分の思ったとおりしかやっていない。
→アメリカのドルは買えない。
真田先生の読みより5円安い。

FRBの議長が金利を上げてくるか?
マーケットは信頼していない。
トランプはイエレンを認めるか?解任しないか?
→狭い意味でのトランプリスク。

理論値
1ドル111円の今は居心地がいい。
輸出は円安の方がいい(トヨタに影響)。
輸入は円高の方がいい(中電に影響)。
1ドル110円〜115円の幅。

横目で中国が見ている。
5月に北京で一帯一路国際協力サミットフォーラムが開催された。
習近平の肝いりである。

中国はなぜ強いポジションか?
世界からモノが買えるから。
13億8千500人の消費者。
顕在するには労働者の質。
2016年 中国 GDP 11兆2000億ドル
2014年?日本 GDP 4兆ドル
中国の上位10%は日本の平均(公務員)より高い所得水準

バングラデシュ人のモノを買う中国人もいる。
人民元を対価として払う。カザフスタンは喜ぶ。→石油を輸出。
カザフスタンでは人民元は高くなる。
→作業は中国人。→労働で人民元を取り戻す。
中央アジアでこの動きを拡大。
カザフスタンの中国化が進む。
ウズベキスタンの綿花を売って、道路の建設をする。

中国 AIIB
ムーディーズがAAAの格付けをしたため、世界ら金を貸す。
世界で資金を集め、一帯一路でばらまく。→中国人が取り戻す。
当面はデフォルトは起こらない。
中国はアメリカと対等な関係をつくる。

中国の言語は中国語だろう。
デファクトスタンダードは、数で決まる。中国人は約14億人。世界中には17億人いる。

中国は契約の根拠法、裁判所を中国に置く考え。
モノづくりはドイツにならう。

北朝鮮はよくわからない動き。
核はdispose?

韓国株は史上最高値。サムソンファミリー御曹司が捕まっているが、株は上がっている。

朝鮮有事は起こらない。
マーケットが急に落ちたらあぶない。
前提は3つ。これらがなければ戦争が起こる。
①南北朝鮮の維持
②南はアメリカ、北は中国のサポートの維持。
③金正恩政権の維持

中国・アメリカは北朝鮮に対して、「核ミサイルをなくすエビデンスを示せ」
北朝鮮は「エビデンス付きで明確に言う。ただし、(金正恩は中国の高官に)北朝鮮を守るとエビデンス付きで出せ。」
→にらみ合って現状は続く。北に有利。その間、北は開発を進める。

2番目の戦略。前提は2つ。
①南北朝鮮の維持
②南はアメリカ、北は中国のサポートの維持。
→北に軍事的な圧力をかける。
1950年の朝鮮戦争の際に、中国と北朝鮮は「血の同盟」を結ぶ。北が攻め込まれたら、人民開放軍が助ける。米中の対立構図

アメリカのハリス太平洋司令官は「人民開放軍もけっこう怒っている」とし、米中が北をはさみ打ちする考えがある。
血の同盟は中国が北朝鮮に攻め込むことを否定しない。中国は大義で動く。

人民解放軍は国の軍ではなく、中国共産党の軍隊。金正恩が人民を圧政していることは動く理由になる。

日本のマスコミは、北朝鮮の南進(攻め込む)可能性があるとしている。
北朝鮮は川が凍ると中国に渡れる。

一触即発は米中のベストシナリオ。
中国は北に圧力。アメリカも間髪入れずに〈アトから〉圧力。

金正恩は狙われている。部下からも嫌われている。援軍が来れば寝返る。
民族自決。→一旦混乱し、人民解放軍。国連の治安維持軍。
新しい北には「金正男の息子」の傀儡政権。

北の核開発の頭脳と原材料はどこから調達されているか?に関心を持つこと。

真田先生の観測では、技術はロシアの残党(国ではない)。北が金を払う(3億円くらい)。
上杉本家が言うには、あんなに直ぐにミサイルは打てない(計算、ミサイルの具現化、コントロールする衛生など)。
ロシアの個人の研究者(ウクライナ系)が開発している。

原材料の多くは中国(国有企業)。
アメリカは資産の凍結を始めている。
→米中の関係はおかしくなる。

中国は穏便にしない。
金正恩はどうするか?
→死にたくない、弱虫らしい。(真田先生のスイスにいた国際企業仲間からの情報)
北がボタンを押したら核が20発打たれるが、アメリカ、ロシアから各5,000発の反撃の準備がある。

ボタンを押したら金正恩は死ぬ。
押す前に考えるのは2つ。
①サイバーテロ。ランサムウェア(インドネシア、韓国で被害)
アメリカは、北朝鮮を調査しているが、特定できていない。

②化学兵器テロ
地下鉄サリン事件のイメージ。特定できていない。ISかも。

日本でもテロが起きるかもしれない。
永田町も見ている。共謀罪の理由。
真田先生は、このような理由では反対である。真田先生は北朝鮮にも行っており、パーティでは初めに日本の公安が接触してくる。

テロがこわいと思ったら共謀罪を成立させるべきというのが永田町の論理。

【質疑応答】
1 アラビアの分断は?
テクニカルであるが、根っこはイラン。
イスラムの盟主はペルシア。世界が一目置く。
トルコもあるが、ペルシアの方が歴史的に強い。
サウジアラビアにはメッカがあり、経済でチカラがある。

イランはイスラムの盟主として一枚岩になると世界の脅威。→分断

イスラエルが最も恐れるのはイラン。核を開発すると潰しにかかる。

2 東京都議選
小池知事はずるい。初めはアベにべったり。離れて、戻った。小池氏の対抗馬は稲田氏であり、小池氏が怒って勝手にやった。
総理になるための新党。永田町に3〜4年後に戻るつもりという議員情報あり。
小池氏は日本会議のメンバーであり、受け皿としての新党。
チルドレンがしっかりすればよいが、NHK大河ドラマ真田丸での大阪城と同じ。幸村がいないと勝てない。
自民党が自分でコケた。無党派が強い。

3 真田家について
アラビアの諸国を分裂させるようなことが得意。

真田家の「死ぬまで生きよ」は口伝。
書いてあるものは残っていない。徳川とのやりとりは残っている。

真田家は弱小で大名ではなくチンピラ。農民を束ね、地に根を生やし生き延びる。
ケンカしたら死ぬかもしれない。ケンカをしないためには?
そのときに勝っても後でやられる。

長野県 上田 別所方面
室賀温泉「ささらの湯」※美人の湯。
400年前に室賀衆が真田昌幸に暗殺された地であり、今でも「真田を許さない」との表示がある。

ケンカはしないで、調略をする。

弱小が生き延びるために、
「死ぬまで生きよ」に4つある。
①「慎重に、慎重に、慎重に考えなさい。」
情報がダイジ。
昌幸はクルミをこりこり握って考えていた。真田先生の父も祖父もやっていた。
②慎重に考えた上で「決断しなさい。」
③「実行しなさい。」
☆④実行した結果「責任を取りなさい。」

山家(やまが)神社
昌幸が全国に山伏を派遣していた(情報収集のため)。
この伝説が真田十勇士のお話となっている。

(了)

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