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ikuyori
2015年12月6日 09:54
むかし、子守稲荷と呼ばれる、お稲荷様があった。 とある村の外れ、人気のない山の中、真っ赤な鳥居が何十と連なるその先に、ひっそりと立つお稲荷さま。 そこに子供を連れて行けば、親の代わりに子供を育ててくれるという。早い話が、知る人ぞ知る子供を捨てる場所だった。 ただし、子供を捨てた親は二度とそのお稲荷さまの鳥居をくぐってはならない。くぐったが最後、この世界には戻ってこれないとされた。