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ikuyori
2015年10月11日 23:18
会社の昼休憩、いつものようにコンビニ弁当を広げて、僕は一人、資料室で昼食を食べていた。 季節は秋。食欲の秋フェアだなんて謳い文句で売り出されていた弁当だが、疲れた体と、乾いた食材に箸はなかなか進まない。最近こんなことが続いているものだから、体重がすこし落ちていた。 不意に資料室の扉があき、女性の先輩が顔を覗かせた。僕が先に弁当を食べているのを見つけると、笑顔で手に持った弁当箱を見せてくる。