実は私、映画などを観ると、だいたい頭がおかしくなりそうになるんです。

☆ セクシーな行為

Youtubeなどで、会ったこともないどこかの誰かが、モーニングルーティンとか、ナイトルーティンとか上げているの、観るの好き。

朝ベッドで気だるそうに目覚めて、スマホをチェックして、髪をくしゃくしゃかきあげながら起きて、ゆるゆるとベッドメイクをして、一緒に暮らしている動物のお世話をして、顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんを作って、食べて、メイクをして着替えて出かける。

だけ。

みたいなのが、夜バージョンとかおやすみの日の１日バージョンとか仕事の日バージョンとか、色々上がってますよねYoutube。

国内外問わず、どこの国の人もだいたい同じような流れで、動画編集のポイントも似てる。

違うところは、おしゃれ風か、おしゃれより生活感がある寄りにしているか、おしゃれ風に見せてるけどほんとに生活感が出ちゃう風か、すっごいセレブかぐらい。

環境とイメージ作りの違いはあれど何か大きな事件も起きなければ、人の生活環境がそこにあるだけ。

そして、決してリアルではない、作られた世界。

「リアルないつもの日常を公開します」

って、動画配信の方はだいたい言っているけど、カメラを設置して、撮られていることを確実に理解していてという事実がある限り

“リアルないつもの日常”　

じゃないわけです。

本人も知らなかった完全隠し撮りなら別だけど、そうではないわけで。

でも、だからそこがいいんです。

動画配信をしている人のサービス精神で、おそらく一生会うことがないその人のベッドルームやキッチンや手作りの簡単な料理を見せてもらって、

（丁寧に生きるって素敵だなあ）

なんて気持ちをのっけて思う瞬間が好き。

ほんとは、普段もっと部屋は散らかってるかもしれないし、コンビニの菓子パンをかじっている時もあるかもしれないし、景品でもらったへんなTシャツを着ているかもしれないけど、本当に動画どおりかもしれないし、真実は誰にもわからない。

ただ、動画の中にはその人の「リアルな理想」がある。

そういう、人の自意識に触れるって、なんか甘いお菓子みたいな誘惑感ないですか？

実は、覗いているのはお部屋だけじゃなくて、その人の心の中。

動画を配信されている方達の人に喜んでもらいたい気持ちにもちろん嘘はなく、でも、その中にないまぜとなっている

自分を良く見せたい

とか

気さくに見せたい

とかいう自意識からのブランディングあれこれがチラチラするそこを見ないふりで楽しむのが、なんとも甘味なんだと思います。

これって、えらくセクシーな行為。

☆ 私の頭がおかしくなりそうなその理由