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お金儲けてなんぼな話。

「お金儲け」と聞くとみなさんどんなイメージを持つでしょうか?
そもそも「お金」にどんなイメージを持っているでしょうか?

海外含めいろんな場所で人々と接してきた中で、特に欧米と日本、日本においては首都圏と地方でお金に対する意識が全然違うなーというのが僕の印象です。

・お金は平等に分配されるべき
・お金儲けはなんだか卑しい
・限られたお金を節約するのが是

少なくとも、我々日本国民の多くがこういう思想なんじゃないかな?
というのはみなさんも薄々感じておられるのでは?

昨今増えている「社会起業(ソーシャルビジネス/ソーシャルアントレプレナー)」について先日記事を書きました。

ここでは詰まるところ、
「顧客も社会もそして自分自身もハッピーになる絵の描き方」
つまり”近江商人三方よしの原則”について具体的に述べました。

しかし、やはり「社会課題解決」の熱量だけが突出してビジネスモデルが描けない起業家/起業家志望者がとてもとても多いのが実情。
社会課題に意識を向けることが悪いことではないのです。
ただ、ボランティアで疲弊して自分がしんどくなったらサステナブル(持続可能)じゃないよね?
ということを改めて問いたい。

価値の提供⇔対価の享受という前提で考えれば、そこにアンバランスが生じるとサステナブルではなくなります。
言われてみれば当然のことだと思うでしょうが、この原則から外れた思想・手法でビジネスに取り組んでしまう人は少なくありません。

健全なビジネスのあり方はこう↓です。

・誰かの困りごとを解決する
・お金をいただく
・いただいたお金を再投資して事業を成長させる
・成長させた事業でさらに潤沢な資金を得る
・潤沢な資金でさらに多くの人の困りごと解決する
ー以下無限ー

そのための手法として、以下が不可欠であることは上記の記事で述べた通りです。

  1. 高い解像度で顧客課題を捉え、

  2. "お金を支払う人が確実に存在するゾーン"で、

  3. 着実なソリューションを提供する

です。
※詳細気になる方はぜひ上記記事をお読みいただけると幸いです。

お金をもらうことへのためらい文化をぶっ壊そう。

人さまからお金をもらうことに我々日本人はなんとなーく後ろめたさ?を感じる傾向があるな、と思います。

僕たち日本人は「すいません」という言葉をよく使いますよね?
・エレベーターでボタン押してもらったら「すいません」
・落とし物拾ってもらったら「すいません」
・物をいただいたら「すいません」

もらった/してもらったことへの「ラッキー」よりも、相手に気遣いをさせた負担への申し訳なさが先行する日本人の謙虚さ奥深しさというのは非常に美しい物であります。

が、「すいません」を「ありがとう!」に変えてみる意識をしてみるとどうでしょう?
価値提供に「ありがとう!」対価をいただいて「ありがとう!」
「ありがとう!」って言われて「ありがとう!」って言うために、お金を儲ける。
これ、めっちゃ素晴らしくないですか?

価格は高く設定せよ!

フリーランスや小規模事業者が儲からない原因の一つとして「安くしないと買ってもらえないんじゃないか呪縛問題」があります。
特に日本においては、さまざまな良いモノやサービスが安く手に入る時代になった中で、「自分なんかの商品の値段を高くするなんて・・」って思ってしまうのもまあ無理はないです。
が、価格は高くすべきです。

以前東京で講師業をしていた頃、ある実験をしてみたことがあります。
それは、同じ内容・同じ時間の講座を1000円と1万円で実施しました。
結果、以下のようなことが判明しました。

・1万円で受講する人の質がそもそも高かった
・1万円で受講する人のコミットメント(本気度)が高かった
・故に講師(自分)も熱の入れ方が相応にUPした
・結果1万円で受講した人の満足度が高かった
※1万円の講座から別の大きな仕事に繋がったこともありました。

事業者、特に自分自身を商品としている小規模事業者やフリーランスは絶対に安売りすべきではありません。
特に最初が肝心。
僕の経験上、最初だからと安くして、その後高い仕事をもらったというケースはごく稀です。
往々にして「安くやってくれる業者」のレッテルを貼られるでしょう。

・この人には1万円しか払ってないからまあ、いいか。
・この人には100万円払ってるからこっちも本気でやるぞ!

前者になってはダメです。
お金をいただいてサービス提供する以上はプロですから、後者の意気込みを持った顧客との関係構築に力を入れるべき。
(言わずもがな、低品質高価格は論外ですが。)

高い満足度を顧客に提供するためにじっくり手間をかけ、しっかり高い値段で売る。そしてそれを買ってくれる顧客と提供する自分/自社のポジティブなお金のサイクルを作る。

それこそが健全な事業者のあり方ではないでしょうか。

儲けたお金は価値貢献の結果

ここまで述べましたが、お金はあくまで結果であることは覚えておきましょう。
①価値提供
②顧客満足
③利益獲得
この順番をすっ飛ばしてお金だけを目的にショートカットしようとすると、おかしなことになります。

おおよその場合、「儲けたお金の額=人と社会への貢献度合い」です。
人を雇って生活を守り、税金を払って社会に還元する。

もちろん、お金が全てではありません。
お金で得られないものもあるし、お金のない質素さから得られる学びもあるでしょう。
最低限の収入で平安に暮らすもよし、反資本主義を掲げて質素に暮らすもまたよし。

しかし、起業家/事業家を目指すならば、「儲けたお金の額=人と社会への貢献度合い」の方程式を念頭に、しっかり価値提供してしっかり稼ぐことを常に意識していきたいものです。

読みいただきありがとうございました。

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