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久しぶりの投稿になります。

ふと、母のことを書きたくなったので
書こうと思います。

以前も母のことを書いていますが
途中までは以前書いたのと
重複しています。
初めて読んでいただいている方も
いらっしゃるかもしれないので
長くなりますがよろしかったら
お付き合いください。

母は46歳で他界し
旅立ちから30年以上経ちましたが
今だに、母は46年の人生をどう思っていたのだろう?
ということをたまに考えたりします。

私には弟と妹がいますが
母に対しての印象は
みんな共通して
「とても厳しい人、怖い人」という
認識があり
生前は、笑っているところも
あまり見たことがなくて
日々をどんな気持ちで過ごしているのか
よくわからない
子供ながらに、"お母さん人生楽しんでるのかな?"と
思う感じでした。
母と話すときは
お伺いを立てるときに話しかけることが
ほとんど。
やりたいことや欲しいものがあるのだけど
なんとかしてもらえませんか?という
お伺い。
一緒に遊んだ記憶もほとんど無く
気持ちに寄り添ってもらった記憶も無く
今思えば上司と話してるみたいな、そんな
感覚でした。
ちゃんとしなさい、ヘラヘラしないの、
泣かないの、わがまま言わないの、と
よく言われていました。

母は手先がとても器用で趣味で洋裁や
刺繍がプロ級に上手かったのです。
今、家の壁には母の作品をいくつか
飾っていますが、
なんでここは遺伝しなかったのだろうと、
思っています。
妹は受け継いでいるみたいですが…

交際範囲は広いわけではなく
生真面目で頑固な人だったかな、と
思います。

わたしが20歳のときに突然倒れて
意識が戻らないまま旅立ったので
もしもう少し長生きしていたら
いろんな話ができたかもな、とも思います。

他界して30年以上経って
母のこと愛してるか?って聞かれても
今だにうん、とは言えない自分がいます。

最近妹に聞いたのですが
父が生前(7年前に他界)
「お母さんは子供と遊ぶのが苦手で
遊ぶ役目はオレだった」という話をしていたようで
妹は驚いたそうです。
なんで子供3人産んだんだろう?って
思ったそうです。確かに。

わたしが小学校5年生の6月までは
賃貸の公団住宅に住んでいました。
わたしの記憶だと
2DKで、5人で住むにはかなり狭かったのですが
みんなで同じ部屋で寝て
お正月はゲームをしたり
近所の友達ともよく遊んでましたし
楽しい思い出があります。

分譲住宅を購入し
引越したのですが、父が亡くなり遺産相続のときに
頭金をいくら払ったのかが
わかって驚きました。
子供3人で専業主婦で
父の稼ぎのみで9年ほどでここまで
貯めるのは大変だっただろうな、
と思いました。

父が毎月いくら稼いでいたのかは
子供である私にはよくわかりませんでしたが
貧乏なのかな?と思うくらい
母は倹約家に見えました。
内職してましたし。
習い事はさせられてましたが
あれ買って、これ買ってとは
言えない感じだったので
お金に困っていたのかと思っていたのですが
実は、マイホーム購入の頭金のために
がんばって貯金してたのかもしれません。

以前、あるヒーリングのワークショップで出会った
女性にセッションをしていただいたとき
母のことを観ていただいたのですが
「IKUさんのお母さまって太陽みたいに
明るい方だったんですね。」と
言っていただいたのですが
わたしは思わず「いえいえ、厳しくて
冷たい感じだよ」と言ったら
「本来のお母さまは明るくて楽しい人だと
思いますよ」と言っていただいたのですが
どうもそのときは納得いきませんでした(笑)

それから何年も経ち
ある日娘が
「昨夜おばあちゃん(母)らしき人が
夢に出てきて、すごく楽しそうに
アルバムを広げてお母さん(私)の
子供の頃の話をしてるのを見たよ。」
言ってきました。
娘は母に会ったことはありませんが
笑い声がわたしにそっくりだったらしく
そこで、おばあちゃんだろうと
思ったようです。

娘が夢で見た母はわたしが話していた
人とは全く違う人だったようです。
よく笑いとても明るい人に見えたと
娘は言いました。

娘が見た夢のことをもう少し詳しく書くと
真っ白い空間の中にちゃぶ台のような
テーブルに、母と義父が隣に座っていて
その向かい側に夫とわたしが座っていたようで
母の話をみんなで聞いてる、という感じだったようです。
娘は少し遠くから4人の姿を見ていたようで
あの世の人とこの世の人が
ちゃぶ台を境に分かれてるみたいな、
かなり不思議な光景に見えたようです。
ちなみに義父も他界しています。

そして娘がその夢を見た2週間後ぐらいに
父が亡くなりました。
家族みんなで
実家の遺品整理、片付けをしている時に
母の写真を見て
娘が、「そうそう、この人が夢に出てきた
おばあちゃんだ!」と
言っていました。

そして父が亡くなり1年以上経ってからだったと思うのですが、わたしも夢に母が出てきました。
普段見ている夢とは明らかに違うのです。 
空も緑もものすごく色鮮やかで明るく
ビルや人工的に作られた建物は
無く自然の広がる見晴らしの良い場所で
夕方に近い感じでしたが
暑くも無く寒くも無くとても快適な
感じで
これまで見たことが無いぐらい美しい
風景でした。
父と母が夢に出てきましたが
2人とも若くて
20代後半か30代ぐらいのときの
姿に見えました。
父は背中を向けて立っていましたが
静かで穏やか、
品のある服装でとても紳士的でした。
母は山吹色の美しいワンピースか
スカートを着ていて、女性らしいというより
少女のような可愛らしさを感じました。
ちなみに生前の母は
女性的な感じは無く、おしゃれにも
そんなに興味無かったように子供ながらに
思いました。実際はわかりませんが…
生前の母と同じ人とは思えないほど
印象が違いますが、母であることは
わかりました。

わたしはなぜか男性と歩いていたのですが
(会ったことのない男性、人格も容姿も
美しい人でした)
友人に話したら
わたしのガイドスピリットではないかと言われました。
ガイドスピリット→指導霊
わたしは
父と母の姿を見つけたので
男性に「わたしの父と母です」と
言ったら
母はわたしたちに気づき、嬉しそうに駆け寄ってきて
男性に挨拶をし
男性が「お母さん初めまして。
ハグさせていただいて良いですか?」と
言ったら母は
ものすごく嬉しそうにはしゃいで
ものすごくはにかみながら
男性とハグをした後
「きゃあ、どうしよう、お腹が出てるの
バレちゃったかな、今度会う時までに
ダイエットしてお腹凹ませなきゃ。」と
その場をクルクル回りながら
子供のようにはしゃぎながら
去っていきました。
わたしは男性とのやり取りを見ていて
こんなに可愛い人だったんだ!って
思いました。

母が亡くなり、父は長い間深い悲しみに
暮れていました。
突然倒れて、あっという間に
逝ってしまったので心の整理がなかなかつけられなかったと思います。
そしてようやく
2人は
やっと会えたんだなあと思って
よかったなと思いながら
目が覚めたのですが
目を開けたらいつのまにか泣いていたようで
体の細胞ひとつひとつがなんとも言えない
心地よいエネルギーに包まれ
さらに涙が止まらなくなりました。
言葉で上手く表現ができませんが
愛されている感覚、安心に包まれている柔らかい感じ、喜びの感覚を
全身で感じました。
目を開けて部屋を見回すと
いつもよりクリアに見えました。
わたしもいつか父と母がいるところに
いけるんだ、早く行きたいと
思うほど、美しいところでした。

夢の中で会った父と母はおそらく
本来の(魂)父と母であったように
思います。
この世で生きていた母の姿とは
ほとんど真逆ってぐらい
別人でした。
セッションいただいたセラピストの方や
娘が言っていた母のイメージ
そしてわたしが夢で見た母はいずれも
明るくて少女のように無邪気な人。

もしこれが真実だったとしたら
母はどれだけ自分を押し殺してきたのだろうと
思います。

女性はこうあるべき
女性の幸せは結婚
妻はこうあるべき
母はこうあるべき
結婚したら子供を産み
女性は家を守り
家族の幸せはマイホームを持つこと、
そういう誰が作ったのか
わからない幸せのカタチが
正しいのだと、
無理矢理自分に当てはめていたのではないか、と
思ったりします。
わたしたち兄弟への躾は
世間から見て恥ずかしくないこと。
他人から自分がどう見られるかが
基準だったと思います。
そういう世の中だったんでしょうね。

父が生前
「お母さんは仕事ができた人だから
キャリアウーマンとして生きていたら よかったかもね」と言っていました。

母の生き様から
わたしは何を学べたのだろう?
46歳という年齢で旅立った母に
もっとこんなことしたかったとか
後悔や思い残しってあるのかな、と
思ったのですが
周りから見れば、自分を押し殺して
我慢していたところもあっただろうけど
これがみんなの幸せのためなのだ、と
いう信念を母なりに貫き
全うしたと思っているんじゃないかな
と思います。やり切った、みたいな
後悔はしてないように感じます。

娘のわたしとしては
親子としての会話ではなく
1人の人として、いろんな話しをしたり
聞いたり、聞いてもらったりしたかった
という思い残しはありますけれど

今、わたしには一人娘がいますが
娘といろんな話をしたり2人で
旅行行ったり、美味しいもの食べに行ったりして
楽しい時間をいただいてます。

母の生き方を
反面教師として自分の人生に
活かしている部分は
とても多いと思います。

いつか、わたしもここでの
学びが終わったら
先にあの世にいる母と
いろんな話ができたら良いな、
それを楽しみにしている自分が
どこかにいます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。







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