人それぞれ
小学生になる前「1年生になったら」という歌を
何度も歌ったでしょうか?
私は幼稚園時代に何度も歌いました。
その歌には「友達たくさんできるかな」という歌詞があり、漠然と小学生になったら友達をたくさん作るものなんだと思いながら入学しました。
内向的な私はなかなかお友達に声をかけられず…
一人席にいて本を読んだり周りを眺めている、
そんな子供でした。
しかも女の子にありがちな「つるむ」ということもできず…
グループ分けする時間が何よりも苦痛でした。
どこのグループにも入れず、先生に「誰かグループにいれてあげて」と言われてしまうから。
周りから見ると稀有な存在だったのだろう
と思います。
休み時間も皆んなと遊ばず、一人で図書室から
借りた伝記ばかり読んでいる。
年寄りと同居しているので言葉使いは丁寧で、
古臭い言葉を話す小学生。
でもね、、けして不幸だとは思っていなかったんです。
“みんな”と違うことは認識してましたが
好きなことをしていたので楽しんでもおりました。
大人に「かわいそう」と評されるまでは…
ある一部の大人には仲間にも入れない可哀想な子供にみえたようです。
その価値観にはめ込まれた途端、私は可哀想な子供になりました。
それがとても辛かった。
その経験から「かわいそう」という言葉がいまだに苦手です。
母になった今、子供に伝えているのは
「友達はたくさん居なくてもいい。
困ったときに、大変な時に相談でき、心配してくれる友達が一人か二人できたらいいね」と。
「自分が幸せ、不幸せを決めるのも自分だよ」
人それぞれ違っていていいのだ。